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ぼくのなつやすみ

ジムノペディを聴くと、夏の夜を思い出す。

もう8月が終わるのか。年を取ると月日の流れが早く感じるというが、本当にそうみたいだ。この二年ほど人生の夏休み(というなの無職期間)ではあるが、それでも24時間は少ないし、一年が365日程度なのも信じられない。全部の月が師走レベルで駆け抜けていく。これ、何かしらの仕事をしている人はもう、日々の何某を感じる暇なんてないんじゃないだろうか。

今年の夏が始まったとき、確か6月末くらいで暑い暑いと騒いでいたが、いざ終わりに向かわれるとまだ行かないで!と思ってしまう。昔から夏のことは好きではないが、夏という概念へのロマンは捨てきれていないようだ。例えば田舎の実家へ帰るだとか、地域の小さなお祭りに金券をもって出かけるだとか、浴衣を着てみたはいいものの下駄に苦しめられるだとか。そういう当時は当たり前だった夏の行事が、この歳になって遠い過去になってしまった。ノスタルジーな気持ちになっても仕方がないと思う。

来年の夏こそは、と毎回目標を立てていないことはないのだが、温暖化に体はついていかないし、面倒さが勝って結局全部出来ずじまいだ。でも、来年の夏に希望を抱いてしまう。

とりあえず、恥ずかしさと厳しさが襲ってくる前に水着に挑戦してみたいものだ。


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