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新しい世界

新しい世界を知るきっかけって、案外どこにでもあるものだ。

ここまで結構な時間を生きてきた。あんまり年数を言うのも憚られるくらいには、人生というやつを歩んできた。でも、それでもまだまだ知らないものというのは多いもので、年齢問わずいろんな人からまだまだいろんなものを教わっている途中だ。

その中でも「水族館」にハマりつつある。幼い頃から足を運んではいたが、大人になってやっと魅力がわかってきたのだ。居住区から近い水族館は大体巡ったし、行った記念にその水族館のタグが付いたぬいぐるみを買って帰ることを習慣にしている。今のところ4つほどデスク横に積みあがっているのだが、まだまだ増える予定だ。

ではなぜいきなり「水族館」に意識を向けるようになったか、についてなのだが。本当に些細なもので、彼氏が好きだったから、だ。毎月一度のデート先に水族館が必須事項くらいに入ってくる。それぐらい彼氏は結構水生生物について知識が豊富で、「これは何?」にほぼノータイムで返してくれる。自称「図鑑博士(○○図鑑と名前の付く分厚い本を読み漁っていた)」だっただけあるなぁと思うのだが、こういう存在がすごく有難かったりする。

主語を大きくまとめてしまって申し訳ないのだが、現代人は周りに目を向ける余裕がない。もちろん私もその一人で、端的に言えば自分に必死だ。SDGsとかお偉いさんは言うが、100年後の地球より明日の自分についてのほうがよっぽど心配だ。持続可能な社会に貢献するような行為を行う!なんて無理なのである、そんな大きなことを成し遂げる時間がないのだ。

でもそんな中でも「新しい世界」を知るきっかけはすぐ傍にあったりするもので、そのきっかけに出会えるかどうかは未来を大きく左右してくれる。実際、私も水族館にハマってからというもの海や川を見ると水生生物のことを考えるし、水がきれいだと自然を尊く思う。この美しい世界が続けばいいのに、とか思えるようになったのだ。結構前進できていると思う。

未来のためにできることは何か、と聞かれたら。

「新しい世界」へ飛び込むこと、と答えましょうかね。


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