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ヒロインたち in 現実世界


女性が女性アイドルを応援することはめずらしいことではなくなってきましたね。
かくいう私もNMB48というグループが大好きです。
推しメンはだれかと聞かれたらYoutuberのアカリンでもある吉田朱里ちゃんと答えます。

"女性アイドルを応援する女性"は昔から存在していたのかもしれないけれどSNSツールによる可視化やTGC(東京ガールズコレクション)など女性向けとされるイベントにアイドルが出演する形も増えていることがそう感じるひとつの要因なのかもしれないですね。

アイドルと同じ年頃の女の子が憧れの意味で女性アイドルを好きになる、応援することはわかりやすい構図です。
同世代という親近感とあの子みたいにかわいくなりたいを両立させてくれるキラキラした姿に好感を持つのはよくあることじゃないかなと思います。

ただ私みたいな世間一般ではもう「大人の女性」とされる年齢の女でも(平成初期生まれ)、自分より5~6つほど年下、場合によってはひと回りくらい年下の子を応援している人もいるのだけど、アイドルの、年下の子に惹かれるのはなんでだろう?とよく考えを巡らせます。

何かただひとつの変わらない吸引力的なものが存在するんですかね。
掃除機みたいにいうなという話ですが、きっとそれがあるから好きなのでしょう。

なぜ女性アイドル、とりわけNMB48にここまで魅力を感じるのか。
彼女たちのことを好きな理由はたくさんあるのですが突き詰めると私にとっては以下の点が大きいです。
・自我が強め
・オシャレやかわいい、美しいは自分のため
・美学がある
・仲間への愛がある
このあたりなのですが、これらに行きつくにあたり気づいたことがあります。

私、たぶんこういう女の子たちに育てられてるんです。


なに言ってるかわかんないですよね、そうですよね。
説明しますと、私は昔からアニメや漫画が大好きだったのですがこういう女の子たちが出てくる作品を見て、読んで、育ってきたなという意味です。
私にとってはセーラームーンやカードキャプターさくら、神風怪盗ジャンヌあたりがそう。

彼女たちはみんな何かに立ち向かう使命を持った女の子であったわけですが、ここで大事なのが『何かを犠牲にして、自分に課された使命だけを全うする』じゃないんですよ。
それとは真逆なわけです。
うさぎちゃんもさくらちゃんもまろんちゃんも自分のなかで犠牲になるものを決めていたわけじゃないんだよね。

何かをあきらめたり捨てたりしていなくて
学校での友達とのおしゃべりや部活、かわいい髪形や服装を楽しみつつ
恋もして、私はこうしたい、こういう考えのもとに生きるっていう自分なりのプライドがあって。
ここぞというときに仲間と協力したり誰かのために動くわけです。


20代半ば以降の女性。
こういった類の女の子をみて育ってきたところ、ないですか?どうですか?
私が挙げた作品のほかにもそれぞれその人のなかで(そういえば…!)的な作品があると思うんだ…。
私が子供のころの少女漫画のヒロインは強くてかっこよくてかわいいスーパーガール的なヒロイン像が多かったように思う。

私にとってはNMB48の子たちがそうなんだな。

いまは本当にアイドルとの距離が近い状態で応援できるんですけど、SNSやモバイルメールでその子の人となりがわかりやすいんですね。
モバイルメールってのは月に数百円で希望した子のメールを受け取れるっていう有料サービスです。ありがたや。
選抜が発表されたときやライブ直後、グループにとって大きい出来事があったときなどはかなり感情を綴ったメールが届きます。
SNSでも質問コーナーを設けてアイドルちゃんがファンのお悩みに答えてくれたりもします。
プチカウンセリングじゃねえか、アイドルってすごい。

そういった近い距離感だからこそわかったことなのですが私が応援している女の子たちは
自我を殺して大人しく従順でいるわけでもなく
自分が好きなヘアメイクやファッションをして
譲れない矜持を持っていて
同じグループのメンバーが何かソロでお仕事するときはそれを宣伝したり協力したり喜んだりするほどの愛がある女の子たちなんです。

って考えたら、NMB48の子はもしかしてセーラー戦士でカードキャプターで神風怪盗なのかもしれないって思ったんですよ。
ほら、戦うとき(アイドルならライブ?)にかわいいコスチュームに着替えるし。

自己犠牲的じゃなくて自分がやりたいこともきっちりやって使命を果たす。
そんな女の子たちがヒロインとして君臨する作品に出会ってきたし、それによって育てられてきた自覚があるのです。私は!
だから何かを犠牲にしている健気さをアピールポイントとしないNMB48の子が好きなんだと思います。
あれもこれもやって楽しく仲間とアイドルをしてかわいい衣装を着て正々堂々と自信たっぷりにライブの場に立つ。

名前や姿かたちは違うけれどアニメ、漫画で見てきたヒロインたちが実体を伴って現実世界に舞い降りたんだもん。
そりゃあね、好きになっちゃうよね。


好きなアイドルもアイドルを好きな理由も千差万別なわけで、私の理由を一般論として当てはめるつもりは毛頭ないのですが、もしかしたら好きなアイドルに通じる女の子像の源流は小さいころに味わった作品の影響を受けてたりすることもあるのかな~なんて思いました。
NMBを好きな理由は考えたことがあったのだけど、なんでその理由に至ったのか深掘りしていなかったので改めて考えることができてすっきりしました。


誇り高くてかっこいい、そしてかわいいアイドルちゃん。最高だぜ。



ちなみにセーラー戦士は水野亜美ちゃん推しです。

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