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門司港が舞台のマンガですよ!

門司港が舞台のマンガがあります!
手に取ってみるとこれが面白い!
そして世代を超えて読む魅力がある!
というわけで皆さんに紹介しようと思います!

【生きとし生ける】

作:長谷川未来
⚫︎あらすじ
 小説家の古賀は、北九州・門司港で風に飛ばされ海に落ちた原稿を拾った望と出会う。古賀は、戦後の門司港の小説を書こうと思い来てみたが、やめるつもりだと話す…。 「俺はなぜ生きているのか。私があなたを殺した…」と書かれた手帳が、古賀と望、門司港の「今」と「過去」をつなぐ――。

第1話ためしよみ↓

第一巻発売中



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[安田の感想]
 言葉に頼る小説家と言葉に頼らないダンサーの対比がとてもいいです。
人間は過去の出来事を残す方法として、記憶と記録の2つを使います。歴史を扱う場合この2つの使い分けは当たり前の表現です。
 しかしこの作品の面白いところは、主人公の小説家が、第三者として思い出を小説の形で再び記述する点にあります。ナラティブアプローチのひとつなんでしょうね。しかも作中では小説の体ですが漫画なのでマンガで表現されています。すると読み手のこちら側は、どれが真実だったのかよくわからなくなります。
 60年以上昔の出来事…もう歴史ですね…なので、真実(記録)と思い出(記憶)と物語(創作)の境界はあいまいに。
 国家単位では話は別ですが、一個人の人生単位ではこのあいまいな境界に小さな「やさしさ」が生まれるように感じます。まとめると、面白い!てことです。

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[発見した経緯]
3/10西日本総合展示場で開催されたコミティアでこの作品に出会いました。そこで長谷川先生から折本をもらい、どうにも気になり1巻を購入し今に至ります。

これが折本。レアい!


長谷川先生は北九州の方ではないようです。なので門司港を外部の視点から捉えているのがいいですよね。


天心…ゴクリ…


作中ここの場所はわかる、ここは知らないな、でもあの辺ならこんな坂もありそうだな、などなど。

映画撮影のロケ地だと実写としてそのままうつりますが漫画なので一度「絵」のカタチとして抽象的になります。その絵としての風景を改めて見つめる。という地元しか出来ない楽しみがありますね。誰か下曽根でマンガ描きません?

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[長谷川未来先生のコメント]
最後に、長谷川先生にファンレターを送ったらステキな言葉をいただきました。ありがたい。第一巻発売中です!手に取ってみてください!

長谷川未来(@mirai_pipo )

〜コメント〜

 北九州の方は皆さん自分の街が好きで愛着を持っているが多く、お話を聞いていてとても魅力的で楽しいです。

 北九州の地理や歴史は少し知っていて一度来たいと思っていました。ちょうど門司・横須賀間のフェリーが開通した時に福岡で予定があったので、その流れで…という感じです。

 その時はまさか作品の舞台にするとは思ってもいなかったのですが、青空の下一日歩き回って夜は日が沈むまで海を眺めて、その風景がとても素敵だったことが印象に残っています。

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