映画鑑賞記録 - 2020年7月編

暑い夏が続いていますね。そんな僕は7月に40本映画を観ました。たくさん観たね。今月も感想始まるぞ!

「タイラーレイク -命の奪還-」(2020)

ネットフリックスオリジナルのアクション映画。なんと主演はクリス・ヘムズワース!(ご存じマイティ・ソー)しかも制作にアベンジャーズのルッソ兄弟ときたもんだから観るしかない。

率直な感想としてはとにかくアクション一本って感じでプロット的な面白さはかなり薄味に感じましたが、クリヘムのゴリゴリなアクション観るだけで価値あり。特に中盤、ワンカット風長回しでカースタントからガンアクションまで迫力あるカメラワークをしている部分がありまして、正に最大の見どころだと思います。

「博士の異常な愛情」(1964)

先月に続きスタンリー・キューブリック作品を学んでいます。ここまでくるとモノクロ映画ですね。いやー、冷戦真っただ中しかもキューバ危機直後の1964年に「核兵器の恐怖」「冷戦」という世界最大に重いテーマをここまでのブラックコメディに仕上げるキューブリック。末恐ろしい。それなりに楽しめたものの、消化不良感が否めなかったので困ったときのYouTube、町山智浩さんの映画塾での解説を観てさらに納得&驚愕。キューブリックすごいな。

「ヘイトフル・エイト」(2015)

今月もタランティーノ勉強してます。タランティーノ流密室ミステリーというべきなかなかの良作。お決まりのグロあり、無駄話の多い会話劇中心、まさにタランティーノですねえ。しかし今作はそのダラダラ~っとした無駄話も後々世界観にしっかり効いてくるのでなかなか良い。ミステリーであり会話劇であり、さらにはブラックコメディ的でもあるなと。

2時間47分という安定の長さです。正直1時間50分くらい退屈でした。個人的には。「うーん少し眠いなー」と思ってたらラスト1時間で一気に引き込まれてオモロイなこれ!つって終わりました。終わり良ければ総て良しってことでいまのところタランティーノ作品では一番好きかも。

「フルメタルジャケット」(1987)

でましたキューブリック。いやー、シンメトリーな風景が出てくるだけでテンション上がりますね。

前半の微笑みデブとハートマン教官のインパクトがデカすぎるし、実際この映画といえば、な所がありますが、やっぱり流石ですね。しかし後半ももっと注目されるべき良くできたパート。なんでしょう、普遍的な「戦争」を恐ろしさを上手い事描いてるのかなあと。それをどうとるかはオーディエンス次第になるような作りになっているところが流石です。

「呪怨」(1999)

先日Netflixオリジナルシリーズ「呪怨 呪いの家」を一気見して呪怨に興味が出たのでしっかりオリジナルも勉強。こちらは劇場版の前のビデオ作品。まー画質はかなり荒いですね。しかし呪怨イズムをビシビシ感じる出来。これが呪怨かー!とテンションがあがります。

でもいかんせんチープすぎるのは否めないかな。伽耶子が可愛く見えるっていうか美人に見えちゃうっていう。

「呪怨2」(2000)

続編。こちらのほうが好きでした。最初の20分全部前作の内容なのはびっくりしましたが、1・2合わせて100分くらいっていう手ごろな作品だと考えればよし。呪いの恐ろしさとか、過去とリンクしてきちゃう感じとか、すごく呪怨っぽさのクオリティが良くて好きでした。最後の方であの伝説の「貞子3D」を彷彿させてしまうような伽耶子大量登場がありましたがあれはなんなんだ・・・劇場版も楽しみである。

「劇場版 呪怨」(2002)

うーん。個人的にはビデオ版のほうが好きかな・・・というのもやはりホラー映画の楽しみ方って「これ怖いね!!」がまず一番求めてるところじゃないですか。呪怨はJホラー的怖がらせ方(いわゆる小中理論)の真逆を行った作品なので、そのインパクトを楽しむ作品なのはわかっているんですが、どうしてもコントにしか見えない!(笑)そういう意味では好きな作品なんです!でもビデオ版のほうが薄気味悪さとインパクトのバランスがちょうどよかったんですよ。これは画質のおかげもあると思います。映画になったら画のクオリティが上がってしまって薄気味悪さが妙に薄れてしまったように感じました。でも時系列混じる感じとか、なんだかんだ好きですけどね。

怖いシーンとしてはアナログテレビがゆがむところ、あとエレベーターの外にずっと俊夫君がいるところですね。あそこは怖い!!!

「劇場版 呪怨2」(2003)

こちらのほうが好きですねえ。一般的には評価低いけど。というのもこっちのほうが薄気味悪いんだよね。小中理論っぽい映し方も多いし。でも呪怨っぽさも少ない。俊夫と伽耶子がとにかく関連人物を殺していくだけのお話になってるんであんま呪いの家も出てこないんだよね・・・哀しいお話でもあるし。そういう意味では良いところもあり悪いところもありって感じですね。

床のシミから恵が這い出してくるシーンは手をたたいて笑いました。あーいうの最高。

「残穢 住んではいけない部屋」(2016)

なぜかこれ劇場に観に行ったんですよね~なんでなんだろ・・・当時あんま映画たくさん観てたわけでもないのになぜか観に行きました。久々に観るとホラーを楽しむ素養ができていてめちゃくちゃ楽しめました。最高。

Jホラーの嫌なところ(これは良い意味)がとにかく全て詰まっている傑作だと思います!その場にある恐怖が果たして何なのかがハッキリしない、穢れという概念、辿っていくと元は同じ・・・とにかく全編にわたって薄気味悪く、ジワジワとした怖さが襲ってくるこれぞジャパニーズホラー作品。ホラーというよりミステリー・サスペンス的であるという意見も見受けられますが、むしろそのプロットが楽しめましたし、原作がそもそもこういう話なので良いんじゃないかなと思います。

監督が「ほんとにあった呪いのビデオ」を生み出した中村義洋さんということもあり、若干のドキュメンタリーチックな演出が混じるのがファンとしては嬉しいところですが、中村さんが故の問題のシーンがラストである・・・これは全観客が思ったことだと思いますがラストのあるシーンがとにかく蛇足すぎる。蛇足という言葉がここまで似合うシーンは存在しません。それくらい蛇足。あのシーンだけで評価が落ちているとすら思ってしまいます。

しかしそこ以外は素晴らしい作品。まずは観てほしい。このあとぜひ小野不由美さんの原作を読んでほしいです。めっちゃ怖い。

「アイズワイドシャット」(1999)

これにてスタンリー・キューブリックの代表作はほぼほぼコンプリートです。いやー遺作にしてとんでもない作品を残したんですなあ・・・

個人的にはホラーにも感じてしまいました。トム・クルーズが仮面パーティーに参加したときのあの不気味さ。とくに仮面が全員こっち向いてるカットとか怖すぎるでしょ。不協和音なピアノもいいですよねえ。いろんなジャンルの作品造ってきたキューブリックが、最終的に人間の本質的な欲望とか性とか男女の関係を描く、っていうところに面白みを感じたり。これ時間置いてもう一回観たいですね。

「フォー・ルームス」(1995)

一応タランティーノが関わってるやつなので観てみました。正直言うとそんな面白くなかったです。これ4人の監督による全4話のオムニバスストーリーで、主人公が同じ(タランティーノ作品ではおなじみのティム・ロス)なんですけど、前半2作品が本当におもんない。うん。最悪って程ではないけど。後半2作品はまあまあ面白いし、4作目はタランティーノ作品ってだけあってらしさも全開。特にタランティーノが役者やってるのでそれもいい。まあ、それを楽しむには若干前半が厳しいかなあ。

ただ全体通してチープなTVコメディショーっぽくて質感は嫌いじゃないし、コミカルなティム・ロスもなかなか良い。まあそれだけっちゃそれだけ。

「風の谷のナウシカ」(1984)

ついに!!ジブリを映画館で特集に!!行きました!!やっとですよ・・・ナウシカはほとんど記憶がなかったので原作を軽く予習してから観に行きました。めちゃくちゃ良いですね。なんですか宮崎駿って。すげえな。

人間と自然の共存・戦争の恐怖と人間の愚かさ・エゴとエゴの衝突といったテーマ性が2時間のファンタジー世界にすべて落とし込まれている、頃は本当にすごいと思います。全部感じるんだもの。そして不足も感じない。完璧。特に好きなシーンは、風の谷を王蟲で襲い、腐海を焼こうとしているペジテの民とのシーン。「ここまできたら引き返せない」「そんなのトルメキアと同じじゃない!」「あんなのと一緒にするな!」というやりとりから、ナウシカが自分の思いを理解してもらえず取り押さえられるところ。本当に切なくて、そして人間の愚かさをすごく突き付けられているような気がして辛くなり、涙しそうになりました。宮崎駿・・・あんたすげえよ。

「もののけ姫」(1997)

いやー。そりゃこんな作品生み出したら引退も考えますよ。ナウシカと根本的なテーマは同じなんですけど、こちらのほうがより現実ベースでめちゃくちゃ壮大になっている印象があります。それがゆえに本当にヘビーな作品でした。今回観た2作品、まじで子供観たってなにも理解できないよね。うわべしか見れない。

とにかくすごいんだけども、そのヘビーさがゆえにどうしてもシンプルさを求めてしまったのが正直なところ。疲れる!(笑)すごいのはわかるんだけどね。ただどのジブリ作品よりも勝っているのはキャストの気迫じゃないでしょうか・・・美輪明宏すげえって。あと大迫力のアシタカせっ記と共にタイトルロゴ出ただけで感動しちゃったわ。やっぱこれよ。久石譲。

「ブリグズビー・ベア」(2018)

僕が大好きで観ている映画系YouTubeチャンネル「シネマンション」さんで紹介されていたので気になっていた作品!

あのマーク・ハミル(スターウォーズのルーク・スカイウォーカー)も出演していて内容も面白そうだったので期待していたのですが、予想以上に心温まる作品でした。ハートフルなのは予想通りでしたが「作り手の良さ」みたいなものを感じさせる部分があるとは。いやー登場人物がみんな優しい。優しい人たちばっかりで和む。誘拐犯が許されるわけではありませんが、とてつもない愛情を注いでいたのは事実で、主人公にとってはブリグズビーこそが人生。それを周りがみんな受け止めてくれる。優しい世界だ。

「LIFE!」(2014)

中学3年生の時に観てとても心に残っていた作品。成長してからもう一度観たかったのでこの機会にと鑑賞。ストーリーのインパクトは低調ではありますが画の美しさや場面場面で流れる壮大できれいな音楽が非常に心地よく心に残る素敵な作品ですね。ベン・スティラーの何とも冴えない感じがグッド。とりあえず旅に出たくなっちゃう一本。やっぱりデヴィッド・ボウイの曲がかかるところはめちゃくちゃ良いよね・・・大好き・・・

「ガタカ」(1997)

4年くらい前に観た映画なんですけど正直退屈しちゃってあまり覚えておりませんでした。久々に見返すと非常に雰囲気も良くそして何とも切ない映画。イーサン・ホークとジュード・ロウがとにかく渋くてかっこいい。色々なメッセージは詰まってると思うのですがなかなか深い。

「ユージュアル・サスぺクツ」(1995)

こちらも何年も前に観たのですが脚本の妙がいまいち理解できず(というかインパクトがデカすぎて)ほとんど覚えていなかった作品!いやー素晴らしい。めちゃくちゃに脚本が良くできていますねえ・・・ネタバレ厳禁なのでまず観るべし。久々に観ると主演5人の味がとにかく良い!べニチオ・デル・トロとか顔が癖あるもんなあ(笑)みんなかっこいい。そしてやっぱケヴィン・スペイシー素晴らしい。

「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012)

タランティーノ作品鑑賞ツアー6作目。いやあ・・・正直ここにきて人生における映画ベスト10に入るくらいの最高の作品に出合ってしまいました。

タランティーノ流ハチャメチャアクションはもちろん、会話劇のユニークさ・キャラクターの良さ(キャストの良さ含めて)・ストーリー展開すべてが最高です。観終わった瞬間拍手喝采しました。とにかくストーリー展開が素晴らしい。胸スカ映画としても機能する最高の作品です。マジで最高。2時間50分ほどあるので長いのですが、タランティーノっぽい無駄話も結構少なめで万人受けもするのではないでしょうか。とにかく観てくれ!

「ジャッキー・ブラウン」(1997)

タランティーノツアー7作目。パルプフィクションの次に撮ったやつですね。やはりサミュエル・L・ジャクソンの名演は健在で、タランティーノと言ったらこれ!みたいなところがありますね~主人公ジャッキー役のパム・グリアも渋くてかっこいいですね。ちなみにデニーロも出てるんですが気づかなかったぐらいにはしょうもない役を演じてます(笑)

しかし肝心の脚本のほうが少し退屈に感じてしまいました。後半でまあまあ面白くなるんですけどそこまでがすっごい長い。感覚的に。タランティーノの初期ってやっぱこういう癖ある会話劇多めなんですけどこの作品ではあんまりピンとこなかったです。

「イングロリアス・バスターズ」(2009)

タランティーノツアー8本目。(あと1本!)この後に製作された「ジャンゴ 繋がれざる者」「ワンスポンアタイムインハリウッド」を含む「タランティーノ流史実に残る悪者をフィクションで懲らしめるぜ3部作」の一本。フィクションにおける悪役の定番であるナチスをとにかくフルボッコにする映画。もうそれだけでありがとうタランティーノ。お腹いっぱい。ラスト最高!

他作品と比べて主人公のキャラクターがいい!というよりどれも均等な感じ。とにかくクリストフ・ヴァルツの大佐が強すぎる印象なので、あんまりブラピの印象も少なかったり・・・少し残念だったかも。まあクリストフ・ヴァルツが素晴らしかったのでよき。

ただなんかモヤモヤというか、すっきりしすぎてるんですよね。それが故に残らない感もあるかも。残らないというモヤモヤ。贅沢な悩みやな!でもかなり好きな作品ですね。

「デスプルーフ inグラインドハウス」(2007)

これにてタランティーノツアーラスト!いかにもタランティーノという会話劇中心で進む作品。というか会話劇の8割はマジで何の関係もない無駄話で驚きました。ここまでかと(笑)そのため脚本的な面白みはほぼ皆無・・・いや、無駄話が面白いパターンもあるんですけどこれはあんまり楽しめなかったかも。ですが中盤とラストのカースタントですべて持っていきますね。流石タランティーノ。しかしそれだけと言ってしまえばそれだけかもしれない。

「ヒューゴの不思議な発明」(2012)

中学生の時に観たかな、とっても大好きな作品だったのでもう一度みてみました。いろんな映画を辿ってここにくると思ったより中途半端なストーリかもしれないな・・・という印象を受けました。

アカデミー賞撮ってるだけあって美術面など画の良さや音楽は本当に綺麗で美しい。絵本の世界にいるような素敵な空気感なので正直そこ観るだけでも十分価値あり。ストーリーの面では「え?そういう話なの?」という流れで「えいがってすばらしいよね!」みたいな感じになっていきますがまあ好きっちゃ好きなので、なんだかんだ好きな作品。ジョルジュ・メリエスについて予習しておくことをお勧めします。

「千と千尋の神隠し」(2001)

あの・・・ジブリで一番作品なんですねこれ。なんなら人生で一番観ている映画だと思うんですよね。もう飽きてるレベルに近いと思うんですよね。でも飽きない。何度も観れる。何度も感動してしまう。そして今回映画館ですよ。もうね、泣いちゃうよね。

ずらずら言葉を並べるのはやめましょう。最高です。ちなみに一番好きなシーンは坊ネズミが千尋のエンガチョをマネするくだりです。

「サイコ」(1960)

映画史に残る名匠、アルフレッド・ヒッチコックの名作。名前は何となく知っていたくらいだったのですがこれだけ映画を掘ってると見ざるを得なくなってきますよね。あと大学の授業で取り上げられてたので。

これ60年前とは思えないくらい脚本良くできてますよね・・・普通に楽しめてしまいました。撮影手法とかも新しい感じでスリリング。あとは音楽!音楽が素晴らしい!あの「キュイン↑キュイン↑キュイン↑キャン♪キャン♪キャン♪キャン♪」ってやつ、サイコの音楽だったんですねー!テンション上がりました。ヒッチコック作品もいろいろ観てみたくなりました。

「めまい」(1958)

これまたヒッチコック流サスペンス。脚本はやっぱりうまくできているし撮り方も非常に魅力的。(正直サイコには勝てていないかも)確かに面白いんだけれども全体的に退屈な感じがしてしまったなあ・・・こういうタイプの見せ方はあまり自分には合っていないのかも。

それにしてもNetflixで配信されていたのがデジタルリマスター版だったのでカラーだったしめちゃくちゃ綺麗な画質で最近の映画みたいでした。最古の2年前なのに。(サイコはゴリゴリの白黒)

「武器人間」(2013)

アマプラで鑑賞。マジで中身は無い。ナチスがやべえ博士の下でやべえ人間兵器造ってました!襲われるー!ってだけ。ウケる。ほとんど主観カメラで動いていくのでFPSのゲームをやっている気分になれます。また、敵の造詣がサイレントヒルみたいでこれまたゲームっぽい。そういう点ではおすすめ。ちなみにまあまあスプラッターですね。

「死霊のはらわた」(1981)

ここから怒涛のホラー映画の古典ラッシュ!まずはサムライミの伝説的スプラッター。とにかくチープで笑ってしまう。当時はこれが怖かったんですよね。。。いやー最高でした。なんかこう、全体的にチープさもすべて味になってるんですわ。素晴らしい。

「死霊のはらわた」(2012)

30周年記念のリメイク。いやー好きじゃないな(笑)というのも原作へのリスペクトが足りない!マジでただのびっくりグロテスクホラー映画になってしまっている。あとよくわかんないドラマ要素ね。いらん。というかやるならしっかりやってほしいのに中途半端。確かに原作のチープさを今表現するのは難しいにせよ、ただのホラー映画になってしまっては死霊のはらわたの良さは出ないよね。それ言ったらリメイクなんてできないけど。そういう意味ではラストの血の雨とかは迫力あって嫌いじゃない。

「キャリー」(1976)

デパルマによる名作。うーん。思ったよりホラーっぽくなくて驚きました。青春学園モノが7割みたいな描写じゃないですか。内容はまあまあ胸糞悪かったりするけど。それでいて途中途中すげえ陽気な音楽流れたりして、「これは何の映画だ?」とよくわからなくなる場面が多々あり。しかしラストのプロムのシーンの迫力はめちゃくちゃ素晴らしい。これだけのために観る価値ありです。しかしそこで終わらず「え!そういう終わり方か・・・」ってな感じ。うーん。

それにしてもここでも『サイコ』の曲が利用されてましたね。やっぱすげえな。

「エクソシスト」(1973)

こちらも名作。とにかく悪魔に取りつかれた女の子の狂気が怖い。約50年前とは思えないくらい普通に怖い。ここは良かった。しかし全体的にローテンションなので若干長いな~と感じる部分はあるかもしれません。エクソシストのテーマ曲がマジで冒頭にしか流れないのと、有名なブリッジ階段降りがマジで数秒だったのは驚きました。部分部分が有名になりすぎてるんですね。それだけインパクトが強いってことだけども。

「悪魔のいけにえ」(1973)

元祖スプラッターホラーと言えるんでしょうか。素晴らしかったですね~まずあっけなく若者が殺されていく感じが恐怖感を煽るという点でホラーとして良作、そしてみんな大好きレザーフェイスと女の子の恐怖の追いかけっこがマジで最高!お前頑張れば殺せるだろ!いつまで追いかけっこしてんねん!そしてラストのチェーンソーダンス!なんだあれは!最高!笑える!そういう意味で恐怖と笑いは裏表なんですよね。

「オーメン」(1976)

こちらもじわじわとした「良く分からない恐怖」の中、人が死んでいくというプロットが何とも言えず怖い。若干謎ときっぽいような要素もあって観ていて楽しかったですね。かなりローテンションな映画ではありますが名作たる映画だと思います。それにしてもいろんなホラーを観ていると海外のホラーは「キリスト教的世界観」前提のホラーが非常に多いですよね。日本人と根本的な恐怖への感覚が違ってきますよね。Jホラーとの差はここにもあるのかも。

「ポルターガイスト」(1982)

ホラーというよりオカルト映画ですね。さすがスピルバーグが関わっていると言えます。そこまで映画的な面白さは感じられませんでしたが怪奇現象の映像演出やパニック描写のインパクトはなかなか良かったですね。ここも当時だからこそのチープな感じが良かった。

「13日の金曜日」(1980)

きましたジェイソン!と思ったら1作目にはジェイソンは出ない、というのは有名な話ですが、それにしても面白くなかった。というのも、殺され方や殺人鬼にインパクトがなさすぎる。なんかいくら何でも淡々としすぎなんですよね。それでいて恐怖感も少ない。ホラー映画のお決まりを作ったという面では重要な作品ですがそれ以外にあまり良さは感じられませんでした。続編しっかり見たいですね。

「クリープショー」(1982)

ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロが贈るオムニバス映画、しかも原作はスティーブンキング。しかも2本目のお話は主演がスティーブンキング(笑)海外流世にも奇妙な物語みたいな感じですね。結構癖のある話が多いので万人受けはしないと思いますが短編が続くのでサクッと観れます。特に最後の5本目はゴキブリが大量発生するとんでもないヤバイ作品。あれだけでも見る価値あるかも・・・・

「エルム街の悪夢」(1984)

古典ホラーの中ではなかなか好きな作品。フレディはなかなか癖のある殺人鬼ですね~夢の中で出会う、という面では「これはどこまでが夢なんだ!」といったレイヤーの妙を感じられて結構楽しめました。終わり方も好き。これも13日の金曜日同様めちゃくちゃ続編あるんですよね。。。見てみようかな・・・

「リング」(1998)

久しぶりに観ましたがやはり大好きな作品。陰鬱とした雰囲気が本当に素晴らしい。ホラーというよりミステリーなんですが、Jホラーってそうなっちゃう傾向あるよね。やはり金字塔だけあります。呪いのビデオの映像だけで震えられるくらいの不気味さです。

それにしても竹内結子も佐藤仁美も中谷美紀も松嶋菜々子も若え〜

「トリハダ 劇場版」(2012)

Love so sweetのやつだ!!!!!!となった方は僕だけではないはずですね。なんだかんだLove so sweetの話が1番好きかもしれん。それ以外は「いやお前なんとかできたやろー!」感が強い(笑)

けど作品全体の「人が怖い」コンセプトは大好き。何気ない日常にある狂気って感じ。短編集ながらも全体を通した物語もあるっていう構成は非常に大好きです。

「ムーンライト」(2016)

アカデミー作品賞作品。マイノリティを優しく受け止めるなんとも静かでそれでいて美しい作品でした。評価は難しいですが、このような作品が生み出され世界的に評価されたということが何よりも素晴らしい事なんじゃないでしょうか。やはり助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリが素晴らしい。グリーンブックで大好きな俳優でしたがもっと好きになりました。

「フォロウィング」(1998)

9月に公開されるクリストファー・ノーランの新作『テネット』公開前にノーラン作品を今一度コンプリートしようシリーズです。今回は長編デビュー作。

流石クリストファー・ノーラン、1作目からこのクオリティである。しっかりオチで「うおぉ・・・なるほど・・・」となるし、やっぱり時系列をいじってくる。画の緊迫感とか音楽の不穏な感じが良かったですね。しかしあくまで実験作なんでしょうか、時系列をイジる意味はあんまないのかなって言うね。時系列通りにやったらなんも大して面白くない話になるってだけで。しかしそこを上手く魅せているのがノーランなのであった。好き。



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