映画鑑賞記録 - 2020年6月編

5月にMCUを一気見して映画を観る習慣がついてからというもの、平日はほぼ毎日映画を観るようになりました。なんならたくさん映画館にも足を運んでとにかく映画まみれ。んでもって久々にマーベル以外の映画を観て新鮮な6月、今月もスタートです。それにしても観すぎた。

「アントマン&ワスプ」(2018)

MCU一気見感想記事がありますのでそちらに感想有ります。

「スパイダーマン ファーフロムホーム」(2019)

上に同じです。

「サマーオブ84」(2018)

前々から気になっていた、最近ブームの80'sを舞台にしたホラー。ざっくりとした感想としては、「ストレンジャーシングスとスタンドバイミーを足して6で割った」感じですかね。すっごい薄いですね・・・

何でしょう、音楽やジュブナイル感は80年代感あったんですけど、肝心のカルチャー面があまり古臭さを感じず、正直現代でもいいんじゃねえかと思ってしまった。そこが少し残念だったかな。ホラー要素は「びっくり!」ってより「ジワジワ人が怖い」タイプだったので好きでした!

「スリービルボード」(2017)

こういうメッセージ性ある映画の感想言うのって難しいですよね・・・

劇中で出てくる「怒りは怒りを来す」という言葉通りの作品だと思いました。まさに今のアメリカをはじめいろんな世界の事情に言えるなと。

まあ難しいことは置いておいて、役者の演技と音楽と音楽が素晴らしかった。主演のフランシス・マクドーマンドはアカデミー賞の主演女優賞取ってますし。んであの妙に明るいカントリー調の音楽がすごくよかった。

「2001年宇宙の旅」(1968)

今月はスタンリー・キューブリック強化月間にしてみようかなと思って、まずは一番の代表作をやっと鑑賞。こんなに難解で不思議な映画だったんですね。とにかくすごい。宇宙を描写するだけでなく高次元、さらには神的な存在まで描くキューブリックはどんな脳内なんだ。映画は2時間半あるし、最初と最後の25分間は一切セリフが無いから普通だったら飽きるんだけど、全く飽きずに見れた。夜に見てたら寝てたと思う・・・けど・・・・

52年も前に「AIの反乱」「宇宙旅行」「月面探査」などなどこんなに描けてるのがとにかくすごい。あとタブレット端末を予想してたのも凄いですね・・・どうやらテーブルに上向きにしたブラウン管をはめ込んでいたらしい。オモロ。CGなしで作り出してるが故の妙な納得感があるんですよね。あと音楽が素晴らしい。タイトルの出方世界一カッコいい。絶対。

そもそも何も予習無しだったら厳しかったのですが、WOWOWの企画で映画評論家の町山智浩さんが解説しているモノがYouTubeにありまして、それでしっかり理解できました。町山さんの知識量すげえな。

「時計じかけのオレンジ」(1971)

キューブリック鑑賞第2弾。とにかくバイオレンスな映画。でも警察に捕まってからの展開は全く予想していなかった。いやあ・・・なんだか何が全なのかが全くわからないですね。本当に感想が難しい。

2001年宇宙の旅の感想でも言いましたが、とにかくキューブリックのクラシック音楽の使い方は本当に素晴らしい。非常に印象的な使い方してますよね。そしてアレックスの家や作家の家のあのアート感もめちゃくちゃ好き。なんだあの色彩感は!

何かわかんないけど好きな作品です。難しいけど好き。

「フォードVSフェラーリ」(2019)

めちゃくちゃ大好きな映画でした。世界一速い車・ルマン24時間で勝つ車を作ることに命を懸けた男たちの映画。いやーアツい。レースシーンもめちゃくちゃかっこいいし。

個人的には昨年からF1が好きになったのが大きかったかなー。レースが超面白い。そしてただのレースムービーではなく権力VS現場、みたいな下町ロケット的展開もメインに据えて合って厚みアリ。結末の部分とかあくまでスカッとする感じではないんだけど、ここはしっかり史実に基づいたプロットにしたのは偉いと思います。2時間半には思えないくらい面白かった。傑作。

「ダンケルク」(2017)

大好きな監督であるクリストファー・ノーラン作品。未だに観ていなかったのでやっと観れたって感じ。

今までと毛色は違って、史実に基づいた戦争モノ。しかしノーラン節全開です。やっぱり時系列はごちゃまぜだし、画面比率もシーンごとにいろいろ変わる。さすがやわ~でもそれがかっこいいのよね。大好き。

しかし戦争モノであるということと、時系列バラバラが組み合わさると意外と今まで以上に理解が難しかった。ついていくのに必死になるかも。少しだけ予習をして時代背景を知っておくのがベスト。それでもかなり良かったです。今年はダンケルク以来3年ぶりの長編新作「テネット」が公開になりますので激楽しみです。

「ウィーアーリトルゾンビーズ」(2019)

なんかわかんないけどパッケージが面白そうだなと思って前から気になっていたので鑑賞。しかし僕には全く楽しめず理解できない映画でした・・・とても感想に困っています。

両親を亡くした4人の少年少女が組んでなんか頑張るお話。分かるんですよ、なんとなくメッセージ性は。世の中のオトナとかSNS時代に対する皮肉・文句を僕は感じられたのでそこは嫌いじゃない。しかしそれまで。

そもそもこの映画に期待しすぎたのかもしれません。少年少女が組んで自分たちで頑張る感じ、ハイパー大好きなんですけどこの映画すごくトーンが低いじゃないですか。役者の演技がずっと淡々としてるんですよ。(エモーショナルになる部分もなくはないが)多分それが一番の弊害となってまったく感情の起伏が皆無でした。最終的に自分は何を見せられたのかが全く分からなかった。結構2時間苦痛だったかも。

でもリトルゾンビーズの楽曲はなんだか癖になるし、途中CHAIが出ててびっくりした。この作品が大好きな人と語ってみたい。いままで「好き嫌いが分かれそうな映画」で「嫌い」に回る経験ってなかったので。

「ジェーン・ドウの解剖」(2016)

90分弱のあっさりめホラー。僕は音と演出で驚かせてくるありがちなびっくりホラーが嫌いなのです。不気味とジワジワ怖いジャパニーズホラーが好き。いやまあホラーは怖いからいやだけど(笑)

そんな中この作品はあからさまにドーン!って感じで驚かすところがありながらも全体的なつくりはジワジワ雰囲気で怖がらせてくる感じでグッド。まあ正直お話のつくりは非常に薄く、なんでお前も死ぬねん!みたいなところがありますが、低予算ホラーとしては良い感じに楽しめる作品でした。サクッとホラー体験したい方はおすすめです。

「スターウォーズ 旧三部作」

2015年にスターウォーズ続三部作がスタートした段階で4~6まで鑑賞し、新三部作をしっかり追いかけたうえで今年の頭に1~3の新三部作を観たのでさらに4~6に戻ってみました!もちろん40年も前の作品ですから演出全体の古臭さは否めないですが、スターウォーズはそれも味になって好き。まあ、無理やりCGにしている部分もあったりので違和感があるところも・・・(とくにエピソード4のジャバザハットやエピソード6のスピーダーの合成感はすごい。)

個人的にはやはりエピソード6が大好きですね。ジェダイナイトになったルークのカッコよさ、ハンソロ・レイアの関係性、チューイ・3PO・R2・イウォーク族の可愛さ、宇宙戦のカッコよさ、そこら辺のスターウォーズの良さが全部詰まっております。これぞスターウォーズ。ここからあの賛否両論渦巻くエピソード7~9へ・・・・うーん。僕は続三部作肯定派なんですけどね。もちろんエピソード8は好きじゃないですが、JJエイブラムスが手掛けた7と9は大好きです。さて、もう一周7~9観るか!

「羅小黒戦記」(2020)

映画館に見行きました!ポスターが気になって頭の片隅にあったのですが、レビューがかなり高評価だったので鑑賞。素晴らしかったです。

可愛い主人公シャオヘイ始め、各キャラクターのデザインもいいし、アニメーション全体の雰囲気もところどころ日本の様々なアニメーションの影響を受けていて、中国産といえどかなり日本人にぴったりな作品でした。

ポスターだけ見ればいまいちどんな作品か分からないですが、能力バトルなのは少し驚きました。しかし作画も見やすいし戦闘もかっこいいしでグッド。すこーし能力や妖精に関しての情報が分かりにくい部分があったのでそこは少し理解するのが大変だったかも。それでも良質なアニメーション映画でした。これもっといろんな人に観て欲しい!

「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないやつら」(2010)

いやー。狙ってB級映画を観るのは初めてだったのですが予想を超えるおバカ具合ですね。友人から薦められて観たのですがこれは新境地だ。

なんかね、映画としてのつくりが雑だし、どんどん人は死ぬし、登場人物ほとんどポンコツしかいないし、中途半端にラブ要素入れるし、突っ込みどころしかないんだけど、そこを楽しむという意味では良くできている作品なのでは!?(超ポジティブ解釈)

とにかく頭を空っぽにして見れる。グロが苦手じゃなければ一見の価値あり(笑)

「ストーリーオブマイライフ / 私の若草物語」(2020)

待ってました!アカデミー賞で作品を知ったので観たかったのですがコロナショックで公開延期、3か月待ってやっとです!

まずなってったって出演陣が女優界のリトル・アベンジャーズ。(リトルじゃない人もいるけど)シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、フローレンス・ピュー。メリル・ストリープ!?さらに俳優にはティモシー・シャロメまで。なんだこれは。2時間ずっと女優陣の豪華さと演技の素晴らしさに目を奪われました。それだけでも十分観賞価値あります。本当に4姉妹の演技が素晴らしいんだ・・・いろいろ・・・・

原作である若草物語は下調べしたものの詳しいことまでは知らなかったので、劇中の「現在」「過去」が交互に描写されていくというこの映画独自の演出についていくのが若干大変でした。しかし、現在と過去で演出や映像の対比が取り入れられていて、作品全体がよりエモーショナルな出来になっていました。しかも過去はオレンジがかった色、現在は白っぽい冷たい画面になっているのも特徴的です。

この映画全体のテーマが「女性としてどう生きるか」だと思うんですよね。三者三様(この場合4姉妹なので四者四様というべきか)の生き方を姉妹それぞれはしている。そしてそこに正解とか不正解とかは無いと思うんです。でも時代の流れとして「女性はこうでなきゃいけない」みたいな(現代から見れば)偏った価値観があって、それに苛まれているのが主人公のジョーでした。「女性としての人生」がある種固定化されている時代の中でそれぞれの生き方と選択をする姉妹の中で、唯一その価値観に苛まれ悩むジョー。彼女なりの答えがどこに行きつくのかってのは見どころの一つで、その答えが物語の肝になるパートとうまい具合に絡み合っているわけです。上手い。(ちなみに観ていた時はそこまでの解釈ができませんでした。解説ブログ観て納得した次第。)僕は男なりにこの「女性としての生き方」というメッセージを受け取ったわけですが、女性の視点で感想が聞きたいです。

さらに魅力を申し上げますと、アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞しているのも納得の美術面の素晴らしさ。登場人物全員の衣装が本当に鮮やかでバリエーション豊か。風景や家の中の美術も非常によくできています。パーティーとか舞踏会とか観ているだけでこっちが楽しくなるような素晴らしい出来。

と、こんな感じで適当な感想を述べてしまったわけですが・・・言葉足らずですがなかなかに感想をしっかり残すに値する良い作品でしたのでたくさん書いてしまいました。

「アイアムアヒーロー」(2016)

劇場公開時に観に行って以来4年ぶりくらいに鑑賞。やはり邦画史上に残る傑作パニックホラーではないでしょうか。規制を気にせずしっかりR-15指定にし、清々しいまでにグロ描写が徹底的になされています。

僕は原作も全部読んでいるんですが、主人公の英雄と大泉洋のイメージがめちゃくちゃピッタリなんですよね~ラストで散弾銃ぶっ放す大泉くんすげえかっこいい。グロ苦手な人は観れないけどそうじゃなければ超お勧めしたい一本。なんで平均評価とか低いんだろう。大好きなんだけどな~

「グリーンブック」(2019)

2019年のアカデミー作品賞。公開当時観に行きましたが2度目の鑑賞。やはり主演のヴィゴモーテンセン、マハーシャラアリが素晴らしいですね。差別問題が再燃している今観て欲しい一本。やっぱりおじさん2人の友情モノってだけでいいよね。

「シックスセンス」(1999)

やっと観た!シックスセンスといえば「ネタバレ厳禁!」「どんでん返し映画といえばこれ!」みたいな言われ方をしていますよね。そんなこと言われてたら気づいちゃうのよ。仕掛けに。しかもかなり早い段階で。自分もそんな一人でした。結局最後まで「そうなんだよね?つまりそうなんだよね?」って見ているのでちょっと退屈になってしまった・・・しかし描き方は嫌いではなかったしほんとに前情報ナシならとんでもない映画に感じますね。

それにしてもブルースウィリスが若い。

「スパイダーマン スパイダーバース」(2019)

スパイダーマンのアニメーション作品。様々なポップカルチャーが行き着く暇なく押し寄せてくるハイテンションハイパー作画アニメ。なんでしょう、めちゃくちゃ「プロメア」っぽいです(笑)日本の作品だしちゃったけど。何がいいってマルチバースの様々なスパイダーマンが登場するのがかっこいいしアツいんですよねえ。全然アメコミ詳しくなくてもこれ単体で誰でも楽しめる良作でした。すげえよかったです。

「デッド・ドント・ダイ」(2020)

これはね、良いね~。劇的にユルいゾンビ映画。しかも主演がビル・マーレイとアダム・ドライバーという。なんだこれ。

映画としてはかなり緩く強引な作品ではあるのかもしれないですが、それを前提で「それを楽しむ」視点で鑑賞すればめちゃくちゃいい作品に感じれるのではないでしょうか。結構評価低めですが僕は大好きでした。このオフビート感が癖になる。

「アベンジャーズ エイジオブウルトロン」(2015)

劇場のリバイバル上映で鑑賞。観るのは2回目ですが複数回観るとキャラクターの関係性や細かいセリフのニュアンスに注目できるのでいいですね。

「ゾンビ」(1979)

ゾンビ映画界の巨匠、ジョージ・A・ロメロの生み出した「ゾンビ」原題「Dawn of the Dead」の日本初公開版を復元したバージョンを劇場にて鑑賞。とにかく流石40年前というべきチープさと「これぞゾンビ映画」という定番要素の応酬で笑ってしまうくらいでした。

それがゆえに退屈に感じてしまうこともあったのですがこれがゾンビ映画の祖の一つかと考えれば非常にエポックメーキング的作品だなと強く感じました。

「レディ・プレイヤー1」(2018)

多分これは世界一面白いです。確信します。言い過ぎですが言い過ぎでもありません。2年前に一回見たんですけど劇場でIMAX3D上映してたので観に行きました。最高。マジで。

2時間20分、ポップカルチャーの洪水、オタクが世界を救う。最高でしょ。これは劇場で観なければいけない最高の映画作品。最高の映画体験。スピルバーグありがとう。

「レディ・バード」(2017)

図らずもレディ繋がりですがこちらは「女の子」です。今月同じグレタガーヴィグ監督作品の「ストーリーオブマイライフ」を観たので前作であるこちらを続けて鑑賞しました。いやー素晴らしい。すっかりグレタ作品の虜です。

もうね、登場人物全てが愛おしいんだよな~みんないい。いいやつも悪い奴も含めて。んでやっぱりシアーシャ・ローナンが最高。ティモシー・シャラメがクソバンドマンやってんのもマジ最高。ただの恋愛映画ではない!まず観ろ!

「ハドソン川の奇跡」(2016)

記憶に新しい2009年のハドソン川旅客機不時着水事故で乗客乗務員155人が全員生還したといういわゆる「ハドソン川の奇跡」を映画化した作品。

こういうのって変にドラマチックにしたり感動させるつくりにすることは可能だと思うのですが、あえてそこまでせず、淡々と事実を描くという作風に拍手。そして映画の主軸を「事故」だけでなく「その後の真実」まで広げている、むしろそれがメインという点が非常に良かった。

エンドロールで実際の写真や生還した人々の映像を観て感動してしまいました。機長すげえな~主演のトムハンクスもぴったりでした。てか実際の人物と映画の人物が似てるっていう。

「プリデスティネーション」(2015)

友人から薦められて鑑賞。なかなかの良作でした。タイムスリップSFなのですが、よくありがちなタイムスリップSFの枠には収まらない、かなり思い切った作品。その構造はかなり楽しめました。ネタバレ厳禁!ですが以外とその答えに気づくのは難しかったりします。まずは観て欲しいですね。

「パルプ・フィクション」(1994)

タランティーノ勉強2作目。個人的にはレザボア・ドッグスの方が分かりやすいし好きだったりするのですが、だからといってこの作品も嫌いじゃなくもちろん好き。なんか2時間40分ずっとアウトローな感じが最高ですよね。ドラッグと殺しと銃が映り続ける2時間40分。最高ですね~

ヴィジュアルに出ているミア役のユマ・サーマンは最高だし、主人公のジョン・トラヴォルタ、あとサミュエル・L・ジャクソンもいいし、ちょい役で出てくるタランティーノ本人もいいし、やっぱりレザボア・ドッグスでも最高だったハーヴェイ・カルテルは今作でもイイ。キャストの味を楽しんでたらいつの間にか2時間40分過ぎるという・・・あ、ブルースウィリスもいい。みんな良いやんけ!!

「バックトゥザフューチャー3部作」

金曜ロードショーで3週連続放映で鑑賞。3部作まとめて観たのは7,8年ぶりくらいでしたがやっぱり世界最高の映画シリーズですね。いまさらグダグダ感想を述べるまででもないです。最高です。おしまい!

「ドクタースリープ」(2018)

でましたシャイニングの続編。しっかり原作通りになっているので、マジでサイコキネシスバトルホラーです。おじさんになったダニーことユアン・マクレガー、味があってイイ。個人的には結構好きだったんですけどちょっと長すぎたかなあ。少し冗長気味だった気がします。あとラストで満を持してオーバールックホテルが出てくるわけなんですが、ゴースト大集合は声出して笑ってしまいました。これは僕だけではないと思います。

「キル・ビル」(2003)

タランティーノ勉強期間のため鑑賞。2004年に公開された続編とセットです。いやー変な映画。とんでもなく変な映画だ(笑)とにかくタランティーノ本人のオタク的な愛(特に日本のサムライアクションや香港のカンフーアクション)を爆発させたエネルギーで映画作ったらこうなった!ってやつですね。正直なにこれ?感が否めないので人を選びまくる映画だと思うのですが、血まみれユマ・サーマンの超カッコいいスタイリッシュアクションを観るだけで価値あります。あと若い栗山千明だな。(なんやねんゴーゴー夕張って!!!)

「ブレードランナー」(1982)

ずっと観たかったやつ。確かにこれはサイバーパンクの金字塔というにふさわしい世界観。荒廃した街と近未来的建物、それにネオンと日本語中国語がいりまじる商店街・・・うーん最高。

主演のハリソンフォードは当時スターウォーズやってた頃だと思うので我らがハンソロくらいの見た目で親近感ある。ストーリーや展開自体は思ったよりも抑揚がなくて驚いてしまいましたがそのメッセージ性は嫌いじゃなかったですね。監督が編集したディレクターズカット版だったので会食の余地が残る終わり方でこれもいい。それにしても通常版の終わり方はハッピーエンド過ぎてあれはダメでしょ(笑)

「フランケンシュタイン」(1931)

大学のゼミ研究の一環で鑑賞。白黒映画観るの初めてだわ。100年近く前の作品にいろいろケチつけるのはまったくもって無駄だし大人げないので、そこは無視するとして恐怖映画としてよくできた作品なのではないでしょうか。とくに怪物役の演技が本当に良くて、「人間に近いが人間ではない恐ろしい何か」といった雰囲気を存分に醸し出していました。普通に不気味で怖かった。

原作を知ってしまうと「フランケンシュタイン」という作品自体の良さが全く生かされていないのが分かっちゃうのでそこは残念ですが仕方ないのかなあ。いくらなんでも勧善懲悪過ぎる。

「フランケンシュタインの花嫁」(1935)

1931年版の続編。こちらのほうが断然好きですね。原作のシーンを一部取り入れていたりすることで、怪物の悲哀がより目立っています。1931年版はいくら何でも怪物が悪者として描かれすぎていてなんだか好きになれませんでした。比べると今作は怪物に焦点が当たることが多く、とてもよかった。また、フランケンシュタインの代わりにマッドサイエンティストが登場するわけですがそいつのマッド度がまたいい。

女性の人造人間を作り出すのが最終的な目的になるわけですが、原作では描かれなかった「伴侶」の解釈をこう描いたわけですね。うーん、それにしても伴侶の描写が本当に少なくてそこは残念だったかなあ。それでも名作と言っていい作品でした。85年前かあ・・・すげえな。

「フランケンシュタイン」(1994)

ゼミの研究でこれまた鑑賞。制作がフランシス・フォード・コッポラ、監督主演がケネス・ブラナー、怪物役がロバート・デ・ニーロとかいうとんでもねえ豪華キャスト。それなのに知名度が低い。

正直原作を読んだ身としてはめちゃくちゃに良くできたこれまでにない映画だと思います。原作に忠実な脚本ながらもフランケンシュタインとエリザベスの関係性や怪物の悲哀に満ちた描写が完璧ですし、映画オリジナルな部分もとてもよかった。これかなりいろんな人に観て欲しいなー。デニーロ流石です。

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