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会社の電子レンジが壊れた

平成最後の金曜日、その事件は突然起きた。
会社にある電子レンジが動かなくなった。

「全然動かないですねー」
「もしかしたらコードが悪い?変えてみる?」
「あちゃー、後ろが完全に焦げてショートしてしまってそう」

なんでうちの会社には電子レンジ2台ないのだろう。困ったなあ。
と内心思ってた。

ちなみに私は弁当男子なので、毎日弁当を会社に持っていき昼休みに温める。
他にもお弁当持参の人がいたり、外で買ってきたやつを温める人、はたまた冷凍食品を常備している猛者がいて、それを温める人も。
ただ、不思議と電子レンジを使うメンバーは似通ってくる。
ちなみに電子レンジは1台しかないので、順番待ちが発生する。
そうはいっても1人1~2分。
そんなに時間はかからない。
すると時たま順番待ち中に会話が生まれる。
「今日はどんな中身なんですかー」
「昨日のあれ見ました?」
部署も年代も違えば、仕事で一緒になることも少ない人もいる。
ただ、そこではごく自然と話がはじまる。

これは前職の時も同じだった。
フロアに対して電子レンジは1台だけ。
もう1台あればいいのにと同じように思ってた。

そして、電子レンジが壊れた。
最初のような会話をするのは主に毎日電子レンジを使っている人々。
そこでふと気づいた。
これってある意味コミュニティだなと。
ただ、電子レンジを利用するという共通点だけ。
電子レンジを順番待ちしているだけ。
なのに何か会話したくなる安心感がある。
もしかしたらタバコミュニケーションもこんな感じなのだろうか。
だとするとそんなコミュニケーションできる場って貴重だなと。


総務さんが
「すぐに発注しますねー」
ということで連休明けに新しい電子レンジやってきて
事なきを得た。
もちろん電子レンジは1台のまま。
そして、今日も電子レンジの前で会話が始まる
「GWどっか行ってましたー?」

電子レンジは会社に1台がちょうど良いのかもしれない。

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