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挨拶って小さな祈りだと思う(ジンくんにいってらっしゃいをいう準備)

遠からず来る日に備えてジンくんはたくさんの準備をしてくれた。
私の方はどれだけ準備をしたって足りないので今日も準備する。
ただ寂しいと言うにはあまりにも大きく、私がいる国に無関係でない出来事だけれど、それでも今日は私のために貴方のことだけを書く。

愛は日常に宿る

彼らに射抜かれて年単位が経った今、私の愛し方もずいぶん変わったと思う。
まずは感情の整理が上手くなった。自分のものなのに大きすぎて、理解できずに持て余した気持ちは、ここで言葉にすることで少しずつ、文書をファイルにするように整理できるようになった。

無限に感じたコンテンツも有限だとわかった。増え続けるコンテンツに圧倒されて、最初は一生見切れない作品数、楽曲だと思ったのに…今や残すところは僅かだ。ひとつずつ手に取って、触って、少しずつ大切に感じただけだけど。
特に彼等のバラエティ番組はラベリングがわかりやすいから全て見終えることができて、その時の私の想いと紐付けていくつか記せた。

時間の使い方も変わった。RUN!BTSやBONVOYAGEの次がみたいあまりにプライベートを切り売りするほどだった毎日も、ずいぶんと落ち着いた。ただ韓国語を耳にする毎日は変わらないけれど。
この気持ちの時はこれをみよう、聴こう、とルール化されただけだから、ルーティーンになったの方が適している言葉なのかも。

つまりは、私にとって防弾少年団を愛することが、日常にずいぶん溶け込んだということだと思う。たぶん。新しいことを、日常にしたら、それはもう、私の一部だ。

テヒョンくんに憧れたと後ろ盾をつけ、背伸びして買った時計は私にずいぶんと馴染むようになった。見慣れたのもあるけれど、時計に併せたコーディネートも上達したなと思う。
ジンくんの天使パジャマを買うにあたり、慣らしで買ったパジャマ達。今やすっかりくたびれて入れ替わりたちかわりで私に着られている。満を持して迎えた天使パジャマも少しだけハリがなくなり愛おしい。私はすっかり、パジャマを毎晩着て眠る人になった。

そんなふうに、彼らの考えや感覚は日々のいたるところにフッと現れて、自然に馴染んでいった。時には寄り添ってくれて、笑わせてくれて、迷った時に背中を押してくれる。これも愛だなと、わたしは思う。

会いたいけれど

私がいってらっしゃいをいう日、場合によっては貴方を見送ることができると訊いた。最後のチャンス。これから一旦減りゆくメンバーの数であったり、大きすぎるファンダムを考えると規模もわからないけれど…私は行かないを選ぶだろう。
彼はもう十分すぎるほど愛を示してくれたし、歌って踊って演技をして愛を伝える以外の彼はプライベートだと思うから。日常を伝えてくれる文化や、親しみやすさももちろん愛しいから、どちらも間違いではない。自身で決めることが大切だと思う。

もちろん、貴方から束の間のさよならを美しすぎる楽曲で伝えてもらっても、それでも、会えなくなる前にもういちど、ひとめでも、貴方に会いたかった。
地球で一番遠い場所に行くことができない自分に落胆だってしたし、今だって会いたい。とてつもなく。
貴方の苦手な冬が来ると思うとより寒さが身に凍みるきがする。とんでもなく。

変わり続けて変わらない私たちでいるよ

それでも、会えなくとも、わたしが彼らに出会ってから形を変えた日常は、彼らへの愛が染み込んだ毎日は続いていく。続けていくのだ。
少しだけ寂しくて、少しだけ痛いけど。
こうやって寂しい気持ちを感じるのだって初めてだから、すぐにたくさん弱音もこぼしてしまうのかもしれないけれど。

なにごともなかったように、
笑って貴方におかえりをいうために。
私は今日もありがたく新しい貴方の姿を眺めて、
ひとつまた元気をもらって、またひとつ準備する。

貴方にもらった気持ちなら、この寂しさや不安だって、負けないくらいの愛を添えて、大切に言葉にして残したい。不安な時は、溢れるほどたくさん貰った想いを抱きしめて眠りたいから、私のために書く。
それが私の準備。

変化は多くても、変わらない私たちでまた会おうね。
会えなくても笑顔で見送るよ。

ジンくんいってらっしゃい、きをつけてね。

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