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【世田谷区】産後ケアに行ってきたレポ

産後ケアに行ってきましたのでそのレポです。このレポも産後ケア中に書きました。一言でいうと利用できる機会があるならマジで利用したほうがいいです。今これを読んでる「産後ケア、利用するか悩む~!」と思っている人、いますぐ予約してください。

⚪︎そもそも産後ケアとは

「最近よく聞くけど、そもそも産後ケアって何?」という感じかもしれません。アカチャンホンポのサイトに説明があったので引用しておきます。

「産後ケア」とは、出産後、慣れない育児に疲れてしまいがちなママのために、育児の支援や心身のケアをしてくれるサポートのことです。行政や民間でも、産後ケア事業として支援の輪が広がっており、母子の健康促進のために重要なケアとして、注目されています。自治体の産後ケアセンターや助産院、病院、民間の産後ケア施設などで行われており、ケアに当たるのは看護師や助産師、臨床心理士、保育士、栄養士などの専門家です。ママの心理的ケアや身体的ケア、育児支援、育児についての相談や指導、生活の相談や支援など、さまざまなサポートを受けることができます。

https://chirashi.akachan.jp/care/postpartum_care/

ざっくりいうと、「産後のママは疲れがち!プロに任せてゆっくり休んでね!!!」っていう感じのサポートです。

⚪︎どういうのがあるの

ホテルや病院が行っているもの、専用の施設のものもありますが、最近は自治体が各施設が連携してやっているものが多いのかなと思います。
わたしは自治体がやっているものを利用しました。普通に利用するよりも、助成や割引があるのでお得に利用できます。

ちなみに、わたしは世田谷区なので、世田谷でやっている産後ケアサービスを利用しました。
区では最近子育て支援を頑張っているようで、「世田谷ネウボラ」という取り組みでいろいろやってます。おかげで割と救われていることもあり、「子育ては孤独ッ」と病まずに済んでます。ありがたいや。


⚪︎申し込むきっかけ


産後ケアの利用はどんな理由でも大丈夫です

例えば、
・出産直後、すぐに赤ちゃんと家で暮らすのは不安だから1週間滞在したい
・家で育児をやってみたが、不安要素が多すぎるので助けてほしい
・プロがいる空間でアドバイスを受けたい
・おっぱいが出ているか不安なので、授乳量を測りながら授乳したい
・家族や親族が育児に参加できないので、力を借りたい
とにかく休みたい
などなど。

わたしの場合は2ヶ月を超えたあと、育児に慣れてきた一方でめちゃくちゃ疲れてメンタルもしんどくなってきたので、「7時間連続で寝たい!!!」という希望で利用しました。
そして、育児と日々の家事の両立が大変。3食全然食べれない。栄養が全然摂れてないのがわかる。果物食べたい。朝ごはんをゆっくり食べたい。誰かの作った飯を上げ膳下げ膳で食べたい。なので「とにかく休みたい」「人の飯が食いたい」も希望しました。

⚪︎申し込み方法


ということで、産後ケアに申し込み、利用しました。が、世田谷区の産後ケアは手順がアナログなので、簡単に書いておきます。世田谷区の人以外は読み飛ばして大丈夫です。

まず、産後ケア事業の利用登録をします。
妊娠して8ヶ月を超えた後から登録が可能です。webでは対応しておらず、窓口で申し込みしなきゃなのでだいぶ面倒なのですが……。
お住まいの地域の窓口にて申し込み登録します(わからなかったら、妊娠期などの面談のときに教えてもらえるので聞いてみてください)。
窓口にて書類を書いて、提出。利用方法や産後ケアの利用施設について教えてもらいます。これで登録完了。

世田谷区の産後ケアは
・ままずるーむ(デイケアのみ)
・産後ケアセンター(デイケア・ショートステイあり)
・至誠会第二病院(ショートステイのみ)
・アウトリーチ(自宅訪問)
の4種類があります。
聞いた感じだと、産後ケアセンターが人気らしく、予約が取りづらいらしい。アウトリーチと至誠会第二病院は最近始まったとのことでした。

そして、肝心な申し込み方法。これがFAXか電話というアナログ方法しかありません。利用したい日の2週間前から申し込みが可能。利用できるかどうかは抽選で決まります。
これ、利用するまで意味がわからなくて「2週間前からしかできないの?1週間前はダメなのかな?抽選っていつ結果でるの?」など不安に思うことは色々あったんですが……。いざ、電話!!

最初に「申し込み登録しているか、登録名は何か、子の生年月日」などの基本情報を聞かれます。そのあとは産後ケアの希望日と希望場所について回答。「1週間後の2泊3日、産後ケアセンター」で申し込みしました。
「これでエントリー完了しました。結果は明日の14時頃にお知らせいたします」と言われます。「エントリー……?」という気持ちに。

そして次の日、抽選結果の電話が来ます。残念ながら予約とれず。
「他の日程で再エントリーしますか?」と聞かれたので、「同じ日程で至誠会第二病院にエントリーお願いします」と伝えます。わたしも”エントリー”を使いこなしてきました。

そしてまた次の日、電話がかかってきます。結果は合格!(?)予約が無事に取れました。
「書類を郵送しましたが、宿泊する日に届かなくても利用できるので安心してください。利用日前日に利用する施設から電話がきますので対応お願いします」とのことでした。

利用日前日、病院から電話があります。
内容は
・わたしと子について(出生体重や出血量、最近の体重や健康状態)(手元に母子手帳を用意しておくとスムーズです!)
・当日の受付について(受付の場所や時間など)
・病院の備品や持ち物など
・その他質問
という感じでした。
わたしは「Wi-Fi、ありますか?」と聞きました。「あー、一応あります」との回答。い、一応……?なんだか不安だなッ!

はい。ということで利用登録~申し込みが完了!
2泊3日で泊まってきました。

⚪︎産後ケアレポ


「当日朝、10時までに受付に来てください」とのことでした。
駅から無料バスも出ていますが、「赤子を抱えながら荷物(キャリーケース)を持って行くのはしんどいのでは?」ということで家からタクシーを利用しました。

で、病院に到着。受付で「産後ケア利用です」と伝えると、早速部屋に通されます。コロナの抗原検査をし、体温を測り、問診票(?)を書き、赤子はベビーコットに入れて預けます。

そのあとは自由!!!!!

1日目は看護師さんが「疲れていると思うから、今日は無理しないで!」と言ってくれたので、夜までずーーーーーーーっと赤ちゃんを預けっぱなしでした。

一応、わたしの1日の流れを書いておきます……。
まず、急に現れる自由に理解が追いつかなくて一回手持ち無沙汰になります。人は急に自由を手にいれるとうろたえる。
「ね、寝てみようかな!?(;'∀')」と寝転がっていると、連絡事項を伝えにきた看護師さんがやってきて「あ、寝てる!すみません!起こしちゃって!好きに過ごしていいんですよ!!」と言ってくれます。え、優しい。
そのあとすぐお昼ご飯なので、iPadで動画を見ながら食事。ゆっくり食べれるご飯……!素晴らしい……!

この時に看護師さんが赤子を抱っこしつつ「お昼ご飯中にすみません〜(-_-;)赤ちゃん泣いちゃって〜!ミルクあげちゃっていいですかね?今日、ミルクあげました?」と聞きにきてくれたんですが、その時に「待って、赤子、かわいいな!?!?!?!」と気持ちが溢れてちょっと泣きました。「ミルクあげちゃって大丈夫です!」というわたしの声を聞いて赤子が泣き止んでいて、看護師さんが「お母さんの声聞いたら安心したねえ!」と言ってたのも良過ぎて泣きました。あたしの声で泣き止む赤子可愛すぎるな!?!?
赤子はその一瞬会った以外はずーっと夜まで預けられていました。すごい。

そのあとはずーーーっと自由にドラマ見たり、本読んだり、ゲームしたり、寝たり、シャワー浴びたりして過ごします。
「あ~そろそろ赤子に会いたいな〜でもそんなことでナースコールしちゃダメかな~」と思っていたら夜勤の人が「ミルクあげる〜?」と連れてきてくれたのですが、8時間ぶりに抱っこしたときはあまりの可愛さに泣きました。泣きながらミルクをあげました。すごいです、ホルモン。すごい。怖い。
あと、沐浴も入れてくれたので、「自分でお風呂に入れなくても、赤子が綺麗になっている!?!?!?」と衝撃を受けました。すごい!!!!ありがとう、入れてくれた人!!!!沐浴疲れるから!!!本当に助かりました!!!

2日目は「せっかくプロがいっぱいいるんだから、ちょっとくらい頑張ろうかな〜」と思い、母乳量を計ることに。母乳測定!略して母測(ぼそく)!
体重計を用意してくれて、部屋の前に置いてくれてたので、結構自由に計らせてもらいましたし、赤子がめっちゃ泣いてると見に来て「あら〜泣いちゃうの〜?もう終わるからね〜あとちょっとだよ〜」と赤子に声かけてくれたりして優しかったです。
おっぱいは思ってたより全然飲めてないんだな~と知って結構ショックでしたが、「おっぱい飲ませるときはこうするといいよ!」などのアドバイスもいただき、今更聞けないことを教えてもらえて助かりました。
産後は何を言われても「うるせえ〜〜〜!!!体が痛いんじゃ〜!!!おっぱい頑張りたくねえ〜!!!眠りてえ~!!!体が痛いんじゃ~!!!」でしたが、今は「免疫ちょっとでも高めて欲しいし。。。混合で免疫ちょっとでもつけてね。。。」の気持ちなので、アドバイスも広い心で聞ける。すごい。産後ケア最高。

3日目も同じような感じで、母乳量測ったり、ドラマ見たり、寝たり、好き勝手に過ごしました。19時に退所なので、夕飯を食べて、タクシーで帰宅。夢のような3日間でした。

⚪︎「これ持っていけばよかった!」「持っていってよかった!」

至誠会第二病院は1階にコンビニ(デイリーヤマザキ)があるので、必要なものがあれば買えばいいんですが、わたしがうっかり忘れたものと「持っていってよかった〜」というものを書いておきます。

・洗顔、ヘアブラシなど

ヘアブラシを持っていくのをすっかり忘れてました。病院にはアメニティ一式!みたいなものはないのでお気をつけて……。結局貸してもらえたので事なきを得ましたが……(お産が終わって入院している方もいらっしゃるので、「あれ、忘れた!」とかあれば看護師さんに言えば持ってきてもらえることもあります)。
スキンケアセットも入れたのに、残量が少なくて焦りました。一応なんとかなりましたが、多めに持ってくるべきだった……と思いましたね……。まあデイリーヤマザキで買えばいいんですけど……。
シャンプー、リンス、ボディソープは用意してありました。前日の電話で備品について教えてもらえるので、気になることがあれば事前に聞いておくのがおすすめです。

・下着類は+1日分

「2泊3日だから、下着は2日分持っていけばいいっしょ♪」と思ってましたが、シャワーが夕方までなので、1日目のシャワーで下着を替えたら、「あれ、残機1セットしかなくね?3日目のシャワーで下着替えられなくね?」をしました。なので下着はプラス1日分あると安心。3日目はシャワー浴びずに帰って家でお風呂入りましたが、本当は入りたかった……。寝てるだけなのに汗をかく……。

・とにかく現実逃避できるもの

わたしは小説4冊、iPad(とキーボード)、Nintendo Switch、刺繍、レース編みを持っていきました。iPadにはネトフリとU-NEXTとディズニープラスが入ってます。最強です!!!
1日目は寝不足で情緒不安定だったので、ずっとネトフリを見て過ごしました。気が紛れて最高。疲れたら寝ればいいし。
寝る前はゲームをして過ごして「久々に集中してゲームできる!」「両耳でイヤホンができる!」と感動。集中して読書するのも久々で「誰にも妨害されないの、最高だ……!」と思いました。

・スリッパ

産後入院のときにマジで後悔したのがスリッパをもっていかなかったこと。同じスリッパをずっと履いてるとマジで臭くなる。

https://note.com/ktmkr_fkfk/n/nff31ea836d40#acfe4de1-62f5-4e38-8600-c4f36509210a

「部屋履きをもってきてくださいね~かかとがあるやつで~」と言われていたんですが、部屋の中では使い捨てのスリッパで過ごしていました。トイレやシャワーのときはかかとがある運動靴で行きましたが、それ以外はスリッパ。産後ケアが終わった後は捨てちゃえばいいので便利!

⚪︎メリット


ありすぎて書けないくらいですが、わたしが感じたメリットを書いておきます。

・寝れる

退院してからずっと夜間授乳を対応していたので、久々に夜、連続して7時間眠れました。感動。眠れると情緒が安定するし、言葉もスラスラ出てくるんですね
自治体の一時預かりのサービスもありますし、親族に預けることもできますが、夜間に預けられるサービスはなかなかないし、高齢の親族や仕事がある配偶者には夜間授乳を頼むわけにいかないし……と思って生まれてからずっとやり続けてましたが、産後ケアなら気兼ねなく預けられる!しかもプロ!ありがとう!!!!

・自分の好きなことができる

マジで自由に過ごしてました。思う存分ゲームをする、ドラマを一気見する、寝たい時に寝る、刺繍をするなど。
赤子と共に出かけて、人と関わることが増えるたびに「⚪︎⚪︎ちゃんのママは〜」「お母さんは〜」と言われることが増えてきて、「わたしは⚪︎⚪︎ちゃんの親ということでしか見られなくなっていくのだ。これからの人生、育児と家事と仕事に追われて行くのだ。終わりなどないのだ……」と落ち込んでいたんですが、久々に思い切りエンタメを摂取して自分を取り戻してきました。俺は俺。赤子は赤子。アイデンティティ復活。最高。

・家事をしなくていい!

何もしなくても3食ご飯が出てくるし、部屋の掃除もしてくれる。食器を洗わなくていい。お風呂を洗わなくていい。買い物も、調理もしなくていい。マジで革命。すごすぎる。最高です。

・ミルク作らなくていい!!!

ミルクは泣いたらナースコールを押して「持ってきてください〜」と言えば、あるいは赤子がギャン泣きしてると、看護師さんがミルクを作って持ってきてくれます。すごい。すごいんです!!!!
ミルクを哺乳瓶に入れて、溶かして、冷まして、飲ませたら洗って、消毒して、乾燥させる、という手間がない!あげるだけでいい!なんて楽なんだ!!!哺乳瓶の残機を考えながら消毒タイミングを見計らうとかしなくていい!気楽〜!!!

・赤子の可愛さを再確認

前述しましたが、久々に見る赤子この世のものとは思えないほどかわいいです。久々に見るとギャン泣きしてても「どしたの〜!!!!泣いちゃったの〜!!!かわいいね〜!!!」とニコニコで対応してしまいます。本当にすごい。感激。「こんなにかわいい子と毎日一緒に居れるって、かなり幸せだな♪」とか思い始めます。睡眠不足って本当によくないよね~!!!

・人に頼ろう!!!!!という気持ちになる

「赤ちゃんの面倒はわたしが見ないといけないんだ……」「家族みんなで面倒を見るといっても、結局母親であるわたしが全部やらなきゃいけないんだ……」と思って病んでいたんですが、預けていると「な〜んだ♪わたしが見てなくてもプロの人が見ててくれるじゃん♪赤子も機嫌良さそうだし、元気だし、わたしがやらなきゃ!と思う必要ないんだな♪」と思えてきます。めっちゃ心軽くなった。

・今更聞けない質問を聞ける/気になっていたことを聞ける

わざわざ病院に行くほどじゃないけど、ここ気になるなあ……ということを気軽に聞けるのが本当に良かったです!!!!問診票に気になることを書いておいたので、看護師さんが説明しに来てくれたり、こまめにケアしてくれたり……。
左ばかり向いてしまうので頭の傾きが気になっていたのですが、こまめに右に向けてくれたり、「すごく気になるんだったら、ヘルメットもあって~」と教えてもらったり……。沐浴の方法を改めて教えてもらったり、肌の状態を見てもらったり……。「病院行くほどじゃないけど、次の検診まで放っておくのも心配だな~検診だと長くお話できないしな~」ということも話せるので本当によかったです。プロ、最高!

⚪︎デメリット


もはや絞り出した感じしかありませんが……。

・お風呂に入れない

シャワールームしかないので、湯船はありません。でもまあ、産後すぐは湯船入れないから別に構わないかなって感じですがこれで湯船あったら最高だったな〜!と思いました。

・Wi-Fiが弱い(あるいはない)

産後ケアセンターはWi-Fiないらしいです。わたしが今回利用した病院はあるけど場所によっては弱い、って感じでした。部屋のなかだとほとんどつながらないので、外に出てWi-Fiが強めなところで動画をダウンロードして部屋で見てました。そもそも「体を休めるところ」なので、基本は寝てるのがいいと思うんですが、でもまあ、ネトフリみたいジャン……?

・外出禁止

産後ケアは体を休めるための施設なので外出禁止です。とは言え、病院のコンビニに行ったり、広間でちょっと日光浴したりできます。わたしは2泊3日でしたが、5日いたらちょっとしんどいかも?と思いました。人によるかな。

・人によって言うこと違う

正直これは産院でも思ったんですが、看護師さん・助産師さんでも人によって言うこと違います。例えば、「頭の形が気になってて~」と言っても「大丈夫よ!まだ柔らかいからすぐ治るわよ!」という人もいれば「うちの息子も傾いててね~ドーナツ枕とか買ったんだけど、効果なかったのよね~」という人もいます。
もちろん、「どうしても気になるなら、ヘルメットという方法もあって~」と真面目に答えてくれた方もいますし、伝えておくと「左向いちゃうなら、爆睡してるときに右向きにしておくね!」と対応してくれるので、不安なことは言っておくほうが良いです。預けてる間に頭の形がちょっとマシになりました。ありがてえ~。
やっぱり、人によって相性はあるので「この人に聞いたら思っていたような回答が来なかった……」というときもありますが、別の人に聞いてみるという手もあるので!

という感じで以上です!!!!!!

過ごし方、メリット・デメリットについて書いてきましたが、ここに書ききれないくらい看護師さんたちには本当に優しくしてもらって……。この日を境に、「わたしがずっと見てなくてもいいんだ♪」と気が楽になり、配偶者に預けて遊びに行くとか、親族に預けて休むとかができるようになって、本当によかったです。リフレッシュ、大事!これ読んでる「産後ケア、利用したいけどなあ~移動がめんどくさかったり、環境が変わったことで赤ちゃんが寝なくなる不安があったりするけどな~」と思っている人!!!いいから!!!!!!!利用して!!!!!

応援があると人は強くなる。例外なくわたしもそのはずです。