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【独断と偏見による本の要約】『「やりがいのある仕事」という幻想』森博嗣 〜鏡の法則と与えられ癖〜

例えば、子どもが無邪気に遊んでいたり、犬が走り回っている様子を見ると、心が温まる。
しかし子どもや犬が温かい態度を取っているわけではない。
それは見ている者が、自分で自分の心を温めているのである。

だから逆も然りで、誰かに怒りを感じる人は、自分の怒っているということに気付いただけなのだ。

そのように、現代の若者は「温かさ」まで人から与えられるものだと期待している。
何もかも、自分に向かって訪れるものだと信じている。
だから、そういうものが自分にやってこないと、相手が悪い、上司が悪い、社会が悪い、国が悪い、時代が悪いということになってしまう。

他者を見て自分を知ろう。
自分に向かう矢印じゃなく、自分から出る矢印に注目しよう。

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