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いくつになっても、子どもは愛おしい

金曜ロードショーで、リメンバー・ミーが放送されました。
私の人生TOP3に君臨する作品。
初めて視聴した時は泣きすぎて頭が痛くなりました。

アウトプットがてら、なんで私がそんなにリメンバー・ミーが好きなのか
ざっくりと項目分けして語ります。
もちろんネタバレを含みます!


愛に溢れた家族の存在

感情移入的な側面もあるけれど、
大家族の中で愛されて育っているという背景がたまらなく好き。
存命の家族だけでなく、すでに他界している血縁者も大事にする。
ごくありふれているようで、今の世の中珍しくもなってきている
繋がりの深い「家族」の描写に心が温かくなります。

もちろん、靴職人という生き方を強要されているような描写、
それに疑問を持たずそういうモノだと受け入れる家族に
違和感を持つ人はいるかも知れません。わからなくはない。
でも、根底にあるのは間違いなく主人公ミゲルへの愛。
おばあちゃんだって、ミゲルが愛おしく大事だからこそ、
自分たちと同じ道を歩んで幸せになって欲しいと願っていて。
それが”靴職人になる”という具体的なことだっただけ。
ママココが歌によって色々な記憶を取り戻した姿を見て、
音楽に理解を示し、最後はミゲルのギターをニコニコ聴いていました。

まあミゲルからしたら、ギター壊されて音楽を否定されて、
こんな家族嫌だは本心に間違いなかったはずだけど…
多分時間を経て行動の意味がちゃんとわかるようになって、
僕のためにしてくれてたんだなと理解するんだと思うのです。
(その行動が自分にとって良かったかは別として)

あと、死者の国に行った際、
年齢的にも人間世界で一緒に暮らしていなかったであろう
おじちゃんやおばちゃんたちがミゲルを一瞬でわかる点。
ミゲル自身も、骨状態で誰が誰かわかる点。
本当に好きだし、素敵だと思うポイントです。

だって、ママイメルダはじめ死者のみなさんは
毎年死者の日に家へ帰り家族の状況を見ているってことですよね。
そうでなきゃいくら血縁者の子ども(ひ孫とか玄孫なのか?)でも
あの年の子を一瞬で判別して、うちの子だってわかるわけない。
ミゲルも、本人たちの面影があるとは言え
骨状態のみんなを判別して名前を呼べるってことは
祭壇の写真を見ておばあちゃんたちの話を聞いたりしているうちに、
誰が誰か自然と覚えてたってこと。
なんか、その「自然さ」がなんとも気持ちよく、愛で溢れてるんですよね。

田舎育ち・盆と正月には親戚一同が集まる家出身の私は
このミゲル一族の関係性がなんとなく自分に通ずるモノがあって
ああ、やっぱり家族って、親戚繋がりっていいなあと噛み締めるのです。
(そういう気持ちになれるの、本当に幸せですよね。)

直接表現もなくはないけど、会話や関係性から絶え間なく溢れる愛が
この映画の魅力だと思っています。

圧倒される世界観と映像美

ビビットカラーにメキシカンな色使いと、
死者の国の描写に多い黒。
パキッとした色使いが多いだけに、画面がうるさくなると思いきや
建物や花びらなど表現がとても細かく繊細だからガチャつかない。
黒に良く映えて、見惚れてしまう背景に感動します。
ビビットカラーといえば、死者の国のアレブリヘのセンス!
あんなネオンな色合いでがちゃがちゃしている聖獣初めて見たよ!
死者のメイク(という言い方でいいのか?)もパキッとしているし
全体的にポップだけど軽くない。
インパクトがあり美しい映像にも、毎度目を奪われます。

とことんリアルな色味の現実世界、夢のような明るく華やかな死者の国。
色の対比がはっきりしているのも、わかりやすくて好き。
でも、ヘクターの従兄弟たちのように忘れられかけているみんなは
暗く落ち着いていて、仲間はいるけれどどこか寂しい水辺にいる。
(水辺、だよね…?)
死者の国にもいろんな表情があるのが映像でもはっきりわかるから
ぼーっと眺めているだけでも、心が躍ったりきゅっとしたり。
行ってみたいな〜って気持ちが掻き立てられる。

ちなみに私が好きなのは、花びらの橋を渡って死者の国が見えるシーンと
デラクルスのパーティーシーン。
光の表現がまさにディズニー!もはやディズニーランド!
って感じで毎回テンションあがっちゃいます。

なぜかみんな懐かしく、恋しくなる、ママココの存在

私が必ず泣くのは、ミゲルがママココにリメンバー・ミーを歌うシーン。
大勢の人が共感してくれると思うけれど、
本当に何度見ても新鮮に感動するというか、
心が震えて涙が出ちゃいます。

人間は(私は?かも)大概可愛らしい老人が大好きで、
もう色々なことがゆっくりになって、少しずついろいろなことを忘れて。
その存在だけでもう胸がいっぱいになるというか。
そんなママココが、1曲の歌で。なんならサビの数節で。
一緒に歌い、笑顔が溢れ、大好きなパパを語りだす。
まさに娘に戻ったような姿がまた、、、(泣
さらにおばあちゃん、エレナのお名前を呼ぶシーン。
愛らしい娘に戻ったかと思いきや、
自分の娘が心の中でずっと待っていたお母さんの姿にもなっちゃう。
(書いてるだけで泣きそう)
小さな娘→母→おばあちゃんまで、ママココの一生を垣間見たような
私は彼女の親であり、子であり、孫なような。
もう、感情大渋滞になるわけです。
いやー、改めて、英語版タイトルがCOCOなの、あっぱれです。

そして、物語の一番最後、1年後。
ママココは旅立ったあと。
祭壇に写真を飾るエレナおばあちゃんのお顔に、またもらい泣きをして
その後ヘクターパパに甘えるママココが本当に本当に可愛くて!!
白髪のおばあちゃんだけど、パパって甘える姿は間違いなく子どもで。
きっと、姿はおばあちゃんでもヘクターとママイメルダにとっては
ココは誰よりも可愛い我が子なんだろうな。
そんなことを考えながら、
手を繋いで花びらの橋を渡るシーンで泣きながら笑顔になっています。
毎度。

主人公はミゲルなんだけど、裏主人公は間違いなくママココ。
ああ、私も、自分のおばあちゃんを抱きしめたい…ってなりました。


以上、リメンバー・ミーが好きな理由アウトプットでした。
今日見たばっかりなのに、感想を書いてたらまた見たくなりました。
でも、こういうものは少し間をおいた方が楽しめる。
好きな人と一緒にみたり、周りにおすすめしたくなる映画。
これからも、きっと、ずっと、大好き!

余談ですが、好きな映画TOP3の残り2つは
猫の恩返しと耳をすませばです。
アニメ映画大好き。この2つも語ると止まらない。



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