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今学生だったらUXデザイナーとして入社する前に何をするか

こんにちは!のだかつきです。今日は↓こんなコンセプトで記事を書いてみます。

就活が3月に解禁し、就活生の相談に乗ることも増えてきました。春ですね。自分自身は2017年にほぼほぼ初心者の状態でソフトウェアのUXデザイナーとしてデザイン会社に入社をしました。今かつてを振り返るとやってよかったこと、もっとやっておけばよかったこと、様々思い浮かびます。

この記事では、もし改めて今自分が学生に戻るとしたら、UXデザインを本業にする前に何をするか?という観点で記事を書いていきます。ソフトウェア業界でUXデザイナーを目指す学生に特に参考になると嬉しいです!

基本的な考え方→「実践:FB:座学」は「3:2:5」の割合にする

基本的な考え方として、学習というのは以下の経験学習サイクルをぐるぐる回すことによって得られるという前提をおいています。

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※以下の記事より引用

しかし、このサイクル自体は会社に所属し、上司や仲間が存在し、経験の機が中心にあるいわゆる「社会人」向けのものだと思っています。

学生時代はそんなにうまく機会に恵まれるわけでもないので、個人的には学生の間は簡易化をして「実践・フィードバック・座学」で考えるといいのではと考えています。そして、社会人になると、

実践:FB:座学=7:2:1  

ほどの割合になることが多いらしい(どこで聞いたか忘れましたが、肌感正しそう)のですが、学生のときはそんなに実践も積めないので

実践:FB:座学=3:2:5

くらいが良いのではというのが持論です。そもそも社会人と比較して知識が圧倒的に欠如しているので、座学を中心に知識をつけていく。そして実践の機会も作り、知識の定着を図る準備をしておくことが重要。というコンセプトです。

それぞれ実践・Feedback・座学の定義をしておくと

実践:インターンや個人プロジェクト、卒業論文等、座学で得た知識を活かす場を作る

Feedback:実践の場で、先輩等知識を既に実践したことのある人からアウトプットに対して改善点を指摘してもらう。

座学:純粋な知識のインプット。読書やポッドキャストや動画の視聴などが当たる

とおいています。では詳細に入ります!最も多くの割合を咲いている「座学」から書いていきます。

学生がUXデザイナーになるために必要な「座学」

↓のツイートでも以前述べたように、結論からいうとなんといっても座学として「読書」は必須だと思っています。先述したように人生の時間が短い分どうしても知識の幅と深さで先輩にかないません。

僕自身本格的読書を始めたのは、21歳くらいのときでした。それまであまりにものを「知らない」ことが原因で、そもそも社会人と対峙した際や友人との会話の際、議論に入れないことが多々ありました。「知らない」時点でそもそも土俵にすら立てないことを知り、その悔しさから多くの本を読むようになりました。

そして、次の問は、「じゃあどんな本読めばいいの?」という点です。結論として、

①UXの手法網羅系書籍
②IA系の書籍
③PMとしての知識のための本
④ITの基礎的な本
⑤マーケティング系の書籍

このあたりの知識をつけておくことが重要だと思っています。

①〜③に関しては、デザイン思考を体系的に学べる書籍、UXのプロセスに関する書籍、情報設計、要件定義、余裕があれば少しのグラフィックデザインのインプットがおすすめです。

これらの目的は唯一つで、「全体像を把握すること」です。UXデザインの現場に入ると当たり前のようにこれまで知らなかった言葉が飛び交ってきます(僕も最初毎日ググって仕事してたw)。聞いたことあるような言葉の一つとっても全く聞いたことがない人と少しでも聞いたことある人では歴然の差があるので、まずは少しでも知っている言葉を増やすのが良いです。例えば自分も「ユーザーストーリー」とか「インタビュー」とか「要件」など基礎的?な言葉でも実は中身を理解していないということはよくありました。基礎的な言葉の定義づけは学生のときに終わらせておくと、後で楽になります。※①〜③は↓の書籍がコアになります。

そして最近では良い書籍もかなり増えてきているのですが、全体像把握という観点では↓の「プロダクトマネジメントすべて」にまさる書籍はないと思っています。上記のツイート以後に出たのでツイートには入れられていないですが、おすすめです!

そして意外抜けがちなのが④のITの基礎的な知識です。そもそもシステムってどうなってる?サーバーって何?データって何?ソフトウェアとハードウェアの違いって何?インターフェイスって何をさしてる?といったシステム開発の基礎知識です。このあたりの知識は「ITパスポート」の書籍を数冊読んでおくだけでもかなり基礎がつきます。※僕も学生時代のインターン先でWebディレクションの書籍を暗記する課題があったので必死で覚えましたw

最後にデザインとは離れますが、マーケティング周りの書籍もデザインに生きてきます。顧客起点で考え、方針を作り、アウトプットを出すという超抽象化したときのプロセスが似通ったものが多く、

実践の機会、フィードバックをもらう機会をもぎ取る

インプットをするだけではなく、実践とフィードバックの機会をもぎ取ることもとっても大事です。本を読むだけでは仕事の基礎的な部分はなかなか身につきづらいので、学生のうちから少しでもいいので実務経験をしておくことが重要だと思っています。

・目的(課題)と期限が存在する仕事
・作業だけでなく、何かしら自分の頭で考える必要がある仕事
・自分のしごとを見てくれる上司や先輩がいる環境
・プロダクトに関わる意思決定ができる環境

具体的には、以上の4点のような環境を見つけましょう。上から順に優先度順になっています。

仕事は超抽象化すると目的と期限が存在するプロジェクトの連続で成り立っているので、まずは目的に対してスケジュールを区切り、フィードバックを貰いながら期限通りアウトプットするというサイクルを回せる癖ができると良いと思っています。そして、プロダクトに直接関わる仕事を見つけるのは理想ではあるのですがやや難易度が高いので優先度を一番下にしています。

まずは「仕事の基礎」という観点であれば3つ目までを満たせればギリギリ問題ないかとは思います。※プロダクト自体が触れればベストではあります

※このあたりの書籍が基礎力つけるにはおすすめです。↓

具体的になぜ実務経験が必要かというと「自分の頭で考え、結論を出すそしてフィードバックをもらって修正し、完了させる」この食らいつく経験をしたことがあるかどうかで社会人になってからの初速が大幅に変わってくる感覚があるからです。もっとも良いのはプロダクトに変更を加えて数字に跳ね返ることですが、最低限上司や先輩に対して自分が思う結論をぶつけるという経験があると、入社してからがスムーズになると思うので、ぜひそういった観点での実践の場を作れると良いかなと思います!

僕個人としては、元々スターバックスでのバイトや塾講師をした後に、weblio(現在は社名は変わっています)という会社でマーケティングとデザインの仕事をしていました。今思うとめちゃくちゃ懐かしいのですが、当時最後に関わったPJTが↓のアプリのフルスクラッチのリデザインでした。

このアプリだけではないですが、このweblioでの実務経験によって培った基礎は今でも確実に活きています。(本当にありがとうございます)

最後に:学生にあって社会人にないものから逆算する

ここまで少し真面目なものが多かったので、少し横道にそれた話を最後に。学生時代のうちに何をするか?と考えたときに

①学生にあって、社会人にないものは何か?
②逆に学生になくて社会人にあるものはなにか?

ここから逆算して考えるのがもっとも有効な時間の使い方だと思っています。

①に関しては、時間の猶予(長期休暇等)・恵まれた授業/ゼミ等の学業・学生という身分(当然だが)が挙げられます。

一方②に関しては、お金・家庭/家族・責任といったような事項が挙げられます。

ではそこから逆算して考えると学生時代に何が出来るか?をブレストしてみると、、、

海外経験:バックパック等がお金的にも良い。視野を広げるための実践※いまは厳しいですが、、、
語学学習:時間がある時に座学の基礎を作る。大学の留学生と積極的に交流して実践もするのも大学生の特権
多くの社会人に会う:責任の小さい学生の特権。OB訪問や就活を利用して、社会の解像度を上げるFBをもらう機会を作る
新しい趣味を開拓する:運動や音楽等、知性が刺激されるものでリフレッシュするすべを獲得しておく。おとなになって趣味を新しく作るのは意外とハードルが高い
プロダクトを0から作る:企画、デザイン、開発の工程を実践する機会を自ら作る
ゼミや授業をちゃんとやる:大学のコンテンツは実践、FB観点で本当に価値がある

僕個人としては新しい趣味や、多くの社会人に会うこと、授業をちゃんとやる。このあたりが全然出来ておらず後々後悔しました笑(なので必死に社会人になってから回収してますw)

振り返ってみると社会人になると探すと難しい環境が大学には転がっていたりします。ここまで綴ってきたことを筆頭に、学生にだけしか出来ないことを学生時代に満喫し、社会人になってから後悔しない状態を作れるのが一番幸せですよね!学生の皆様のより良い就活と社会人の幕開けを応援しております!以上!!

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