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血の通った人間味のあるマネージャーに

はじめまして。「農業を、実りある事業に」をミッションとする農業ベンチャー、株式会社アグリメディアの北島です。現在はサポート付き貸し農園「シェア畑」などの農地活用事業の責任者を担当しています。
私事ながら結婚記念日である今日、「マネジメントアドベントカレンダー2021」の12日目を担当することになりました。年の瀬に、私も一端のベンチャーマネージャーとしてマネジメントを語ります。

仲間が機械だったら楽だったと思う

かく言う私もマネジメントに悩み続ける一人です。何がそんなに私たちを悩ませるのか、これまでの経験を振り返って考えてみました。そして、以下の結論を導きました。

「仲間がみんな人間だから。」

人間の持つ「人間味」がマネジメントの難易度を吊り上げ、マネージャーたちを悩ませます

私の尊敬するEVeMの長村さんが提唱されていますが「人は感情の生き物である」ことこそが、この話をややこしくする理由の一つです。
あなたの言うことはさぞかし正しいでしょう。でも私はそうしたくないのです。」こんなことも人間同士の現実世界ではよく起こっているのではないでしょうか。

そして言うまでもありませんが、この世に同じ人間は一人として存在していません。100人の人間がいればそこには100通りの多様な考え方が存在しています。それはつまり、ある人にとっての正解は必ずしも別の人にとっての正解とは限らないことを意味します。

こういった状況の中で組織を導いていくのがマネージャーです。みんながマネジメントに関して頭を抱えるのは至極当然のことです。
元も子もない話をしますが、仲間が全員機械だったらもっと楽だったと思いませんか。論理だけを振りかざせば動いてくれるわけですから。(楽しくはないでしょうけど!)

自分が機械だったら楽だったと思う

マネージャーである自分自身もまた一人の人間であることも、私たちを悩ませまる理由の一つです。

日頃はあまり口にしないようにしていますが、良い機会なので少し弱音を吐かせてください。一緒に働いている仲間から「北島さんってタフだよね」とか「よく冷静でいられますね」とか言われることがあります。

ちょっと待って、俺だって人間だって。

ちゃんと傷ついていますし、ちゃんと取り乱してます。そう見えないようにしているだけで、私もまた感情の生き物なのです。

だからこそ、感情に負けてマネージャーとして理想的でない行動を取ってしまうことがあります。
どうしてあのときあんな判断をしてしまったんだろう。どうしてあのときこう言ってあげられなかったんだろう。どうして、どうして。自分の取った行動に「どうして」が続きます。
もし、自分自身が機械だったらもっと楽だったと思うことがあります。説明のつかない行動は取らないはずなので。

少しだけ脱線します。
私は今「EVeM認定トレーナー」として副業でEVeMに関わらせていただいているのですが、本当に多くの方々がマネジメントに関して悩まれていることを知りました。特にEVeMには、真摯にマネジメントと向き合うマネージャーが集まるので、なおさらそう感じるのかもしれません。どんなに有名な企業のマネージャーでも、どんな肩書きのあるマネージャーでも、心臓一つの一人の人間。悩みながらマネジメントと向き合う姿は人間味そのもので、そこに関わらせていただけることに強い強いやりがいを感じます。「EVeM認定トレーナー」もまだまだ募集中のようですので、興味ある方はぜひ!

血の通った人間味のあるマネージャーとは

話を戻します。では、どうすればよいのでしょうか。
残念ながら、私自身も悩める日々を送っていて、核心的な答えは今も持ち合わせていません。
ただ一つだけ言えることがあるとすると、ここまで「人間味がマネジメントを難しくする」ということを話してきましたが、世のマネージャーのみなさんはその前提条件を忘れてしまっていることで壁にぶつかっていたり、悩まれていたりすることが多いように感じます。

共にに働く仲間は血の通った人間で、私たちマネージャーもまた一人の人間です。お互いが人間であるという前提を忘れずに、血の通った人間味のあるマネジメントを実践すべきだと思います。

では血の通った人間味のあるマネジメントとはどういうことか。
それはずばり「仲間を大切にする」ことに尽きると思います。なんだか少年漫画チックですが、詰まるところやはり大切なのはこの基本です。そして、この基本はマネジメントの技術や経験を凌駕します。

マネージャーはその役割を果たすために様々な活動をします。その一つ一つを実行する際には仲間一人ひとりの立場に立って物事を考えてみてください。仲間に迎合してくださいと言っているわけではありません。時には反対意見を覚悟で物事を推進しなければいけない場面もあるでしょうし、仲間にとって耳の痛い事実をフィードバックしなければいけない場面もあると思います。私がお伝えしたいのは、常に仲間の顔を思い浮かべながら仕事をしてほしいということです。それが仲間を大切に想う「血の通った人間味のあるマネージャー」への第一歩だと考えています。
そして、時に私たちを悩ませる「人間味」こそマネジメントの仕事の楽しさであり、醍醐味であるとも思うのです。

終わりに

実は今回の内容は私自身の最大の成長課題であり、戒めの意味でこのテーマで書かせていただきました。分かることとできることは全く別物で、理屈は頭で分かっていても体がその通り動かず反省反省の日々を送っています。これを最後まで読んでくださる志高いマネージャーの方々の前で成長を宣言するとともに、こんなマネージャーが世の中に溢れるといいなという希望や想いを込めて書きました。みなさまにとっても少しでも有益な情報になっていましたら幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!



おまけ

私の所属する株式会社アグリメディアでは、共に働く仲間を募集しております。「農業を、実りある事業に」をミッションに、農業における産業課題の解決に本気で取り組んでいます。もし興味ございましたら下記HPよりお気軽にお問い合わせください!

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