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アメリカで新生活をたちあげるために渡米2週間ですべきこと

異国の地で新生活を立ち上げるには大変な苦労が伴う。特にアメリカは自己責任の国なので、自分が困るまでは誰も「これをそろそろやらないといけませんよ」とは教えてくれない。私も渡米2週間の生活立ち上げには大変な苦労をしたので、是非この場で私の考える「アメリカで新生活をたちあげるために渡米2週間ですべきこと」を共有したい。

米国に居をうつす人も色々な事情があり、かつ州によっても大分違うと思うので、以下私の状況を参考までに。

  • 2013年11月に家族(8歳と5歳の英語が話せない子どもと少し英語が話せる妻)と一緒に渡米

  • 会社の補助で現地のリロケーションエージェントが合計2日ほど 家探しを支援。逆にそれ以外は全部自分で対応。

  • 移住先はアメリカのノースカロライナ州。


1.住まいの決定

アメリカでは住所が決まらないと、殆どの手続きが進まない。決して広くないホテルに長く滞在するのも結構疲れる。手続き、生活の基盤となる住まいは一番初めに決めることだ。私の場合は、幸いなことに渡米3日目で契約までこぎつけ、かなりのスピード感で進めることができた。早く決めることができた主な要因は下記の3つ。

  • 事前に下見をして条件を詰め、不動産屋に前もって共有していたこと

  • ネットで調べまくり、渡米前に見たい物件をある程度絞っていたこと

  • 渡米後も不動産屋以上にネットで条件に合う物件を調べまくったこと

不動産屋も良い物件を紹介してくれるが、結局向こうもネットで条件にあった物件を検索しているに過ぎない。自分で気合をいれて物件を探しまくって、不動産屋にはその下見のアレンジを頼む、くらいの意気込みほうが早く決まる
鉄板の不動産サイトはZILLOWだ。最近はもっと良いものもあるかもしれないが、老舗で情報が豊富で、アプリもあり使い勝手が良い。CAに引っ越す際も活用しまくった。
なお、不動産の契約書は車の免許などができるまでの間、自分の住所を証明するための数少ない書類のため、肌身話さず持ち運ぶと、手続きの時に必要な書類がない、ということが避けられる。なお、水道、電気、ガスの申込みについては不動産契約後即日実施することが必要でこれも結構大変なので覚悟されたし。

2.銀行口座の開設

不動産契約を完了するために家賃の前払いをすることが一般的。そして、不動産の支払いはチェック(いわゆる小切手)であるとが一般的。よって、チェックを発行するための銀行口座とその口座の現金が、不動産契約完了には必要となる。クレジットカード払いを受け付けているところもあるが、不動産業界は商慣習が未だに古い場合が多いため、間口を広げる意味で銀行口座は早めに開設するべきだ。
私は、渡米2日目に口座の作成をした。
数ある手続きの中で住所がなくても手続きが進んだのは私の場合銀行口座開設のみ(もちろん、銀行により住所がないとダメなところももちろんある)。滞在ホテルの住所を使ってWells Fargoで口座を開設した。パスポートを持って店舗にいけば所要時間は1時間ほどだ。
Wells Fargoはその後の慣れない諸手続きなどを本当に親身になって対応、助言してくれ、とても感謝している。アメリカの銀行口座の仕組みがよくわからないという人は、Wells Fargoは絶対におすすめ。目先のしょっぱい金利や手数料よりも、親身になって助けてくれる人がいることが初めの頃は大事。

3.スマホの購入

多くの手続きを進める上で電話番号は必須事項。また、手続き上、電話での申し込みや問い合わせも頻繁に発生するし、どこにいても各種オンライン手続きが可能なスマホは必須アイテムだ。
私の場合は、渡米8日後に購入。これでも急いだつもりではあるが、もう少し早く契約をした方が、連絡手段の整備という点ではよかったかもしれない。役所と違って土日もやっているので、他の手続きがしにくい渡米後の初の土日に手続きするのがいいかもしれない。
なお、携帯電話の購入にあたっては、多額のSecurity Depositが必要となるため、クレジットカード払いができるが、それなりの心算が必要。

4.子どもの通学の申し込み

渡米直後は山のような諸手続きと生活必需品購入のための買い物にとにかく追われる。子どもをそれに付き合わせるというのは酷(英語がわからないのに現地校に放り込まれるのは、もちろんもっと酷だが、その問題はとりあえず棚にあげよう、、、)。なので、学校の手続きも早いにこしたことはない。学校に子どもを通わせるために私は下記の手続きをした。

  • English Proficiency Testの予約

  • English Proficiency Testの実施とCenter for International Enrollmentでの申し込み

  • Center for International Enrollmentで紹介された学校での申し込み

私の場合は、1は渡米4日目、2は9日目、3は10日目。ステップが多いので早めに着手することが大事だ。
車で学校まで子供を送ったり、スクールバスでの通学に切り替えたり、慣れるまでには色々大変なことはあるが、やはり日中に諸手続きに子供を付き合わせずに自由に動き回れることのメリットは大きい。色々不安な点はあっても、早く子供に慣れてもらうためには学校へは早く通い始めた方が良いと思う。だが、この手の手続きは州ごとに違うし、頻繁に変わるので、自分の州の手続きを渡米前に調べておいたほうが良い

5.インターネット接続の申込み

諸手続き書類のダウンロード、Webでのアカウントの作成、各種調べごとをするために、インターネットへのアクセスはかかせない。渡米直後はわからないことが多いので、Webへのアクセスは死活問題。
私の場合は、申込が渡米11日目、実際の設置が14日目となり後手に回り、結構致命的なミスであった。
手続きするまでに、どのプランにするのか調べるのに時間がかかってしまった。この手のものは初回の契約の際に大きなディスカウントをもらえるので、よく調べて決めたほうがよいので、渡米前にあたりをつけておいたほうが良い。住む地域によって可能なプロバイダーは異なるので入念な事前調査が必要だ。

6.プリンタ・スキャナの購入

山のような申請手続きを進める上で自宅でプリントアウト、並びにスキャンできる環境を整えるのは大事。勿論、今は多くの申請手続きはオンライン上で行われるが、紙が必要だったり、その方が早い場合もまだあるので、早めに購入するに越したことはない。
私の場合は、渡米7日目に発注して、9日目に届き、少し後手に回ってしまった。
住所さえ決まればAmazonでぽちっと買えば済む話で、日本よりも配送にかかる日数が長いので、住所が決まり次第購入手続きを直ぐすることがお勧め。

7.Social Security Numberの申請

SSNも各種手続きで必要な基本情報であり、後々にクレジットカードを作る際に、クレジットヒストリーをためるために必須の情報のため、渡米後に直に取得した情報だ。下4桁の数字は、その後の生活で本人確認のために使うことが多い。SSNなしでも進めることができる手続きは多いが、後から登録したりしないといけないのが面倒なので、早いにこしたことはない。
私の場合は、渡米8日目に申請し、10日目に取得した。実際のカードが発送されるのはもっと後の話しだが、申請さえすれば1-2営業日で番号だけ教えてくれる。
実は渡米4日目に申請にいったのだが、その時は役所が空いていなくで無駄足になってしまった。水曜日の午後はやっていないとか、早めに今日は締めるとか、そういうことが多いので、行く前にきちんとやっているかやっていないか調べてから行くことが必要。渡米後はばたばたして、ネットにつながったりしないことが多いので、こういうことをおろそかにして、かえって時間の無駄になることが多かった。
なお、言ってから1-2時間は待たされることを覚悟して行った方がよい。手続きを早く回して混みを解消しよう、とかそういう発想がないお役所仕事なので、本などの暇つぶしの道具を持っていくことが大事。

8.プレミオカード(クレジットカード)申込み

アメリカでの生活をする上でクレジットカードは必須。日本で作ったカードは為替で手数料がのっかるので、ドル建てのクレジットカードを早めに持った方が良い。だが、アメリカ生活をはじめる上でいつもぶちあたるのがクレジットヒストリー。日本でのクレジットヒストリーはアメリカで引き継げないので、普通のクレジットカードをアメリカで作ることは不可能。そんな日本人への強い味方がプレミオカード
アメリカでのクレジットヒストリーがなくても作れるクレジットカード。渡米前に話しは聞いていたのだが、「ま、自分がクレジットカード作れないことはないだろう」と思って、他のクレジットカードを作ろうと試みたのだが、玉砕に玉砕を重ね、手間とクレジットヒストリーを傷つけるだけの結果となった。
私の場合、そういう回り道をしたので、申込をしたのが渡米32日目で、手元に到着したのが渡米51日目。もっと早く作ればよかったが、今となっては後の祭り。手元に届くまで時間がかかるし、どうも申請は渡米前に始めることができるらしいので、早めの手続きを。

9.車と保険の手配

アメリカは言わずとしれた車社会。家族がいる場合は、自分の車とパートナーの車の2台は必ず必要になる。どうやって入手をするかは色々人によってあると思うが、私は色々考えリースにした。自分の車が来るまでの間は、会社にレンタカーを借りてもらっていた。
私の場合は、実際にリース会社に必要書類を作成し、申込をしたのが渡米14日目、その後見積りや価格交渉をしてリース契約をしたのが渡米22日目、そして車が納車されたのが渡米39日目。間にサンクス・ギビングが入ったこともあり、ものすごく時間がかかってしまった。
納車されるまでの間、妻は一人ででかけることができなく、かなり不便な思いを強いることになってしまった。大きな買い物なので、ほいほいと買うわけにもいかないが、購入車種、色などは渡米前になるべく決めて、渡米後は一気に手続きを進めたほうが良い。
なお、車のリースには自動車保険への加入も必要となるが、これもなかなか曲者。クレジットカードのヒストリーと同じで、通常の自動車保険はアメリカで免許の取得から何年たっているかで金額が決まるので、アメリカで免許をとっていない人は法外な見積りをもらうことになる。散々インターネットでさがして、セブンヒルズという代理店を経由したら、日本での運転履歴、並びに自動車保険加入履歴も考慮したリーズナブルな保険を購入することができた
私の場合は渡米21日目に見積りを取得し、最終的に自動車の納車日にあわせて渡米38日目から保険開始となった。

10.運転免許の取得

国際免許があれば運転免許の取得は必要ないと考え、免許の取得はあまり急がなかったのだが、リースの開始には米国の免許が必要とのことで、免許センターに行くことになる。日本のように教習上に通う必要はなく、交通ルールの試験、視力試験、実技試験に通れば、すぐに取得ができる。運転免許があると各種の申請ごとがスムーズに進むし、免許がないと手続きを進めてくれないことがかなり多い(オンラインバンクの口座作成やリテールストアのデビットカードなど)。なので、免許を早く取得するにこしたことはない。
私の場合、免許を取得しにいったのは渡米14日目、そして無事取得できたのが30日目、、、。なぜ、そんなに間があいたのか、、、。はい、運転免許の実技試験で二度不合格に。詳細はここには記載しないが、実技試験をとおるにはいくつかポイントがあるので、十分に対策をしていったほうが絶対にいい。
また、その他の注意点としては、NCでは自動車保険に入っていないと試験すら受けることができない。少し違和感があるのは、車のリース開始には免許が必要なので、順番として、1.自動車保険に加入、2.運転免許取得、3.車の納車、となりとてもわかりにくい。私の場合は、レンタカーに付帯する自動車保険で試験を受けることができたが、事前に問い合わせをした時はレンタカーの保険ではダメと言われていた。このあたりは担当によって言うことが違うので、今もって何が正しいのかは謎。

以上、「渡米後2週間ですべき10のこと」をまとめた。アメリカは州によって色々異なるので、ノースカロライナ州でない方は、細かいところは違うところもあると思うので要注意。色々手続きを進めていく上で、身につけた技や注意点はあるのだが、それはまた別ノートで。同じ境遇の方の少しでも参考になれば。また、少し古い情報なので、他に重要な情報がある方はコメントで共有頂けると、他の方の参考になると思います。

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