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リモートワークが広がれば非正規の待遇もきっと良くなる

今までの日本的な正規雇用の働き方と非正規雇用との関係性が、コロナウィルスの影響でより変化していくと思います。そな中で今回の #日経COMEMOテーマ企画 である #非正規の力をどう生かす を考えてみたいと思います。 

日経COMEMOについては、公式noteをご覧ください。

個人的には非正規雇用で勤務をしたのはアルバイトをしていたときしかないですが、非正規雇用の現状をまずは確認してみます。

非正規雇用は増えているのかどうか

厚労省によると正規雇用への転換や待遇改善を積極的に推進しています。

日本は人口が減っているはずですが、雇用者の数は増え続けています。

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また、正規雇用への転換を推進していますが、年々パートタイムとアルバイトの雇用者数が一定して増加しています。

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複業をしている場合は、一人で正規雇用と非正規雇用の両方にカウントされることもあると思うので、単純に人口減だからといって雇用者が減るわけではなさそうです。これらを見る限りでは非正規雇用の人口もまだ増えると予想されます。そのため非正規雇用の労働力を最大限に活用するにためにどうすれば良いのかを考えてみます。

非正規の力を生かす

1つは、以前の #日経COMEMOテーマ企画 であった #どう変わる正社員 のときに調べた不本意非正規雇用の数を減らすことで、埋もれている非正規の力をより生かすことができるのではないかと思います。

正社員転換・待遇改善プランを見てみると、非正規雇用の待遇改善として以下のような施策が進んでいるようです。

非正規雇用労働者共通の待遇改善
・同一労働同一賃金の推進策等
・最低賃金、賃金の引上げ
・待遇改善・職業能力開発の推進
・育児休業・介護休業の取得推進
・産前産後期間中の短時間労働者等の国民年金保険料の免除
・妊娠・出産・育児休業等を理由とする不利益取扱いの禁止
・職場のハラスメント防止対策の強化
・雇用管理改善等による人材確保支援、「魅力ある職場づくり」の推進
・被用者保険の適用拡大等
・労働保険の適用の推進
・中小企業退職金共済制度への加入促進

これらを見ると非正規における負担を減らす・無くす施策が多いような印象で、正規雇用との差があることを改めて認識しました。

4月から同一賃金同一労働が義務化もされていますが、タイミングがなんとも悪いなという印象です(しかたないですが.... )

非正規の力を活かす

上記のグラフのとおり、非正規雇用はパートタイムやアルバイトの比率が高いです。パートタイムやアルバイトの場合は、正規雇用よりも労働時間が短くなるため、時間に賃金が決められている場合はどうしても低くなってしまいます。

また、不本意正規雇用ではない非正規雇用の場合は、専門職・スキルのある人材であるケースがあると思います(個人的にはスペシャリストやプロフェッショナルのようなイメージ)。こういった人材に対しては、より複業がしやすい制度や複数のプロジェクトの出会える機会により多く巡り会えることが重要になると思います。

どちらも従来の時間に対して労働の価値をつけてしまうような制度では、非正規の力を本当に活かすことはできないと思います。そのため、如何にして成果に対する評価を正しくできるかがポイントになると思います。そして、この成果に対する評価を改善すること・時間に対する労働の価値観を変えることが、非正規の力を活かす原動力になると思っています。

リモートワークの普遍化にも繋がっていく

また、コロナウィルスの影響によりリモートワークがより広まっていくことは容易に予想ができます。

リモートワークができる業務とできない業務があると思いますが、個人的にはリモートワークは従来の労働時間に縛られた働き方との相性は良くないと思っています。リモートワークでかつ労働時間に縛られることがなくなると、複数のプロジェクトに参画したり複業・副業を始めるハードルを下がると思います。時間に対する労働の価値観を変えることは、リモートワークの推進にも繋がると考えています。

参考文献

厚労省HP 「非正規雇用」の現状と課題
厚労省HP 正社員転換・待遇改善実現プラン
厚労省HP 
正社員転換・待遇改善実現プラン進捗状況(平成30年度)

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