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【違いをサラっと言えますか?】SNSとソーシャルメディア

⬛️ SNSとソーシャルメディア

突然ですが、SNSソーシャルメディアの違いをパッと思い浮かべることができますか?
ソーシャルメディアというと聞いたことはあるような気はしても、あまり輪郭がはっきりしませんよね...。

SNSの台頭によりソーシャルメディアの意味合いが完全に壊れてきていますが、元来これは "「Yahoo知恵袋」や口コミサイトの「食べログ」』" などといった、"『クモの巣状に情報の発信者と受信者が繋がっているメディア』" を指します。

端的にSNSとの機能的な違いを言うならば、不特定多数で情報の送受信が可能かどうか、ということです。
ここでソーシャルメディアとSNS違いを明確化させる試みとして、私たち日本人が慣れ親しんでいるLINEを例に考えてみましょう。



⬛️ LINEの2つの機能

LINEのメイン機能は大きくいえば『①チャット』『②タイムライン』の2つ。

①チャットは、1 対 1 ないしは 既存の友だちのみを集めたグループで、基本的にはクローズドです。(LINE Openchat はここには当てはまりませんが)
一方 ②タイムラインは自身の友だちの投稿はもちろん、その友だちの友だちの投稿も閲覧できるオープンな仕様です。

1 対 1 の①チャットがプラットフォームのメインでありながら、前述した「Yahoo! 知恵袋」や「食べログ」のような、オープンかつ不特定多数間で情報を送受信可能なソーシャルメディアとしての②タイムラインが存在することで、LINEは単なるオンラインチャットツールではなく、ソーシャルメディアとして、さらにはその場所で相互的なコミュニケーションが可能なSNSとしても機能しているのです。

TwitterやInstagram、TikTokを見てみると、LINEにみる1 対 1の①チャット機能はどれもDM(ダイレクトメッセージ)機能として実装していますが、プラットフォームのコアは、140字で情報発信できるところだったり、写真だったり、単尺動画だったりを、フィード(≒タイムライン)という場で不特定多数間で送受信できるという点にあるはずです。



⬛️ まとめ

以上のことから、
ソーシャルメディアは情報伝達媒体でありながら、ユーザーを集約するデジタル上の「場所」として機能していて、それ自体には情報発信先を特定したり、文字/画像/動画など細かな伝達方法が制限されています。

SNSはその「場所」でのコミュニケーション可動域を拡張させる「道具」として機能しているといえるでしょう。
ソーシャルメディアが持ち合わせていなかった発信先の特定(1 対 1 , 学校の友だちだけ, 会社内だけ, 〇〇さんと△△さんだけetc) や 文字/画像/動画などを選択できるのです。(「場所」ごとに使える「道具」の特徴や制約は異なりますが)

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