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「Z世代の動向」を振り返った雑感

Z世代に関する国内外の情報を、2020年9月から本格的にほぼ毎日キャッチアップし続けてきました。

現在に渡ってZ世代をリサーチ / モニタリングしていくなか気づいたのは、彼らを取り巻く話題が目まぐるしく変わっているということ。

大きくその変化を見ていくと、以下のような流れだったと感じています。

ソーシャルメディア上のトレンド(ファッション, メイク, アニメなど)
(※ これは今ラグジュアリーという切り口で盛り上がっている感じがする)
労働・暮らし・お金に対する価値観
SDGs
(※ 常時盛り上がりがある感じ)
投資

実際にはどのような流れだったのかを振り返るため、まずは ↑この①, ②から見ていきましょう 👀
なお、本記事は「Z世代のトレンド大集」をもとに作成しています。専門用語の解説や具体的な引用記事などの掲載は割愛していますので、より詳しい内容は以下の記事をご確認下さい。

①②|"情報"は身近な暮らしに飛び移る

彼らZ世代を特徴づけるソーシャルメディアは、それ自体が "情報の発着点" です。
一度は、Z世代が『デジタルネイティブだ』ということを聞いたことがあるでしょう。その所以でもある「早期からのソーシャルメディアの使用」は、気軽な情報の送受信を可能にしていて、ここから "Z世代自体が情報の発着点" と言えます。

Z世代という存在がまだ国内では浸透していなかった頃は、
彼らの多くがアクティブタイムを過ごすTikTokやInstagram、Youtube、新鋭のZenlyやZEPETO、Yay!、パラレルなどといったソーシャルメディア上のトレンドやユニークな使い方に関連した情報が多い印象でした。

その後1998年生まれの21卒就活生が話題に登ると、新卒Z世代の働くことに対する価値観や(コロナ禍も相まって)従来の労働スタイルに対する相違などが語られ始めます。ゆとり世代やさとり世代など徐々に変容していった若者世代のタイミングでも同様の動きが見られます。

③④|SDGsと投資の関連性

MDGsを遥かに上回る認知を獲得したSDGsは、コロナ禍で刷新された新たな働き方・環境への視線・ジェンダー理解などの増進に大きく寄与しました。

それに加え、Z世代の中心であるソーシャルメデイアがバイラルな情報発信を果たしました。この背景からZ世代とSDGsが関連づけて語られることとなり、彼らがSDGsネイティブやエシカルネイティブやと呼ばれる所以となっています。
Z世代が目を向けるSDGsの内容はなにも環境問題のみに限ったことではありません。自身の消費活動や身近な暮らしの中にもSDGsに寄与するアクションを見出し、さらには企業活動にもその目を向けています。

そうしたZ世代が関心を寄せるであろう対象が、ESG投資です。

Z世代が企業のESG活動に注意を向けることになるのはあるとしても就職活動期くらいかもしれませんが、その他の視座でESGに関心を向かせるのは"投資"です。
Z世代と投資といえばmeme株や仮想通貨が往々にして語られ、現在US・EU圏のZ世代を中心としたトピックではあるも、今後国内でもそのトレンドが勃興すると見ています。
Z世代をメインユーザーとしたTikTokでは「#investing」「#stockmarket」「#fintok」などという投資関連のハッシュタグが増加。これを推し進める存在こそが「フィンフルエンサー」です。

ESG投資といえばETFなど若年層にとって縁遠いと思われがちな長期保有投資ですが、その投資金額の手軽さ・リスク&リターンのほど良さ、そしてフィンフルエンサーのソーシャル上での活躍と(Z世代の)SDGsへの高い関心が相乗効果を成し、今後国内でもトピックなるテーマだと言えます。

● まとめ

ここまでZ世代を取り巻く話題「①② ソーシャルメディア上のトレンド /  労働・暮らし・お金に対する価値観」「③④ SDGs / 投資」を見てきました。

①② と ③④ を見比べると、『暮らしのオン・オフ』『理想と現実』などと形容することができます。
仕事を早期にリタイヤし不労所得で暮らす "FIRE(ファイヤー)" が巷を賑わしWebメディアのみならずテレビ番組でも取り上げられるようになった昨今、④ のようにこれからZ世代の関心もここに移り行くように思えます。

FIRE(ファイヤー)
「Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職)」の頭文字を取った略語。[詳細]

コロナ禍で人々の労働観が変化。
労働社会に参入し始めたZ世代は現実を直視し、直実に理想に向かうプランを組み立ていくように感じています。そこに、①② で見たソーシャルメディアの情報選別・獲得能力や共有するパワーが発揮されることでしょう。

2021/09/14 追記:
書き終えた直後、↓ こちらの記事を読んで、自分の考えていたのは、
こういう「現実から理想への跳躍」を表す "Manifesting" が適切なのかもと気づいたので、今後の考えの参考にさせていただきたいと思いました。


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