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モチベーション

先行きが見えない状況で”モチベーション”の維持に頭を悩ませる人が多い。自分のTwitterで高校生に質問を募集した際もモチベーションについての質問がいくつかあった。

正直に言うと、僕はモチベーションという言葉の扱いが良くわかっていない。一般的に「モチベーション=やる気」という意味合いがあるが、そもそもやる気ってなんだ?と考えてもよくわからない。うーん、難しい。

自分の考えを言うと「モチベーション=必要性」と言い換えてみることを提案する。

先行きの見えない時期でもそれ以前と変わらぬ行動ができている人は

・仕事にしているなど、生活がかかっている

・歯を磨くような感じで、生活になくてはならない

という人が多いと思う。

トップ選手の多くは前者のような環境に置かれている。モチベーションがわかないから、という理由でトレーニングを怠れば自分の生活に直接悪影響が及ぶ。「そもそもやらないと生活していけないから」トレーニングするのである。

長距離選手には後者のようなタイプも一定数いるだろう。僕はもともとそのタイプである。歯を磨かないと気持ち悪いように、走らないとQOLが大幅に下がることを身をもって体感している。金銭的な問題はなくても、QOLを維持するのに必要不可欠なのだ。

いわゆる”モチベーション”に左右されずにトレーニングを継続できるのは上記の2タイプに大別されると思う。どちらも必要だからやっているのであり、そこにモチベーション(=やる気)という概念はないと思う。

トレーニングに身が入らないと嘆く人も、心の中では「試合がいつあるかわからないのにあえてハードなトレーニングをする必要はあるのだろうか(いや、ない)」という状態になっているのではなかろうか。これは合理的思考で全く悪いことではないし、どうしようもない。

僕も練習する気が起きないことはあるが、モチベーションが下がったせいではなく「ああ今は身体が練習を必要としていないんだな」と必要性に帰着するようにしている。”やる気がない”ことをできなかった理由にするのは自分を責めることに等しいし、あまり良いことがない。

状況が落ち着いて先行きが見えればモチベーションなんてものは自然と湧き上がってくるので、今はそれほど気にせずやればいいのではないか。それよりも自分を責めず、未来の自分を信じてあげることが大切だ。





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