見出し画像

よしながふみさんについて語っておきたいんだよね #呑みながら書きました

3ヶ月に一回の呑み書き、今回も参加します!

暗い

今期は『大奥』も『きのう何食べた?』もドラマ化されて、すっかり売れっ子で認知度の高いよしながふみさんについて、知ってることを語りたい。

彼女を最初に知ったのは、Wings(ウィングス)という漫画雑誌。
なかなかアダルトな内容が多くて、そういう寛容さは今思うと時代の先駆者だったかもな。10代の少女が知っていいのかどうかっていう世界が広がっててね。

『西洋骨董洋菓子店』っていう、ボンボンが経営して下僕みたいなグラサン男が仕えてゲイのパティシエとボクサーの若いアンチャンが働いてるっていう、なんかヘンなんだけど良い漫画だったんですよ。
いやぁ、専門用語って難しいよね(笑)
ドラマ化もされて、ボクサーのあんちゃん役をタッキーがして、そっちも良かった。椎名桔平がボンボンで、グラサンが阿部寛で、パティシエはゲイみを削ってシャイな役として藤木直人がしてね。

あの繊細な線と、人間模様と、大きなイベントの起きない淡々とした日常がメインのストーリー。
良かった。

まぁいいなぁって思ってよしながふみの過去作を古本屋で探してパラパラ見たら、まぁ、あーそっちの方かぁって感じがすごかったのを覚えてる。
洋菓子店が凄く良かったけど、作者のすごくファンって感じではなかった。当時はね。専門用語がとにかく。(笑)

私にとって大きかったのが『愛がなくても喰ってゆけます。』
YながFみ、つまりよしながふみさんが自身を多少架空キャラとして扱ってデフォルメして、半エッセイ、半創作って感じの絶妙なリアルさで描いたグルメ漫画。
これは一冊ぜったい持っていて読んで欲しい。いまの彼女の原点がすべて詰め込まれていると思うの。

バイブル

プライベートでのスッピン不細工さと、表に出るときのバッチリメイク&奇天烈衣装とのバランスがきっと彼女自身なんだろうな。

1冊完結の中で好きな話はいくつもあるけど、私的に印象がつよいんが塾講師の彼氏との話。例えばさ、『きのう何食べた?』のなかで秀逸なのって食事に関する細かいこだわりと味の機微の解説(感想)だよね。
それがさっぱり分からない人種って普通にいるわけですよ。
私もそうかもしれない。
食が好き過ぎるよしながふみさんにとって、こうであってほしいというシナリオがあって、そうならない人が合わないのだけど、その想いを叶えようとしているフシがその後の作品にあると思えてならないんですよ。

っていう、日常を描いた『きのう何食べた?』なんですが。
もう一度もどると、さっきの塾講師、たるーっとした邦画が好きなところとか、趣味は合うんです。それと食志向は違うんだなっていうのがよしながふみさんにとって、大きかったんではないかと。
それを描きたくて『きのう何食べた?』に反映させてみたら売れちゃってしまったんではないかと。

パン屋さんエピソードなんかも、絶対なんか繋がってる気がすすしね。

で、大奥。
男女逆転の『大奥』。
過去に何度か映像化されたと思うんだけど、NHKが本気出して映像化した今年は一気に知名度上がったよね。
NHKつけっぱの年配の方が「あらこれ面白い」って思って原作読み始めて、刺激強すぎて心拍数上がったりしないかが気になって仕方ない。
朝ドラ『まんぷく』で安藤サクラさんの過去出演作品を見たりして過激なのにビックリしないかと心配したのと同じ感情を持ったよ。

私は歴史が苦手で、日本史もからっきしで、『大奥』のおかげでやっと徳川の系列とその間の出来事との関連が分かってきた感じなんです。
源氏物語は『あさきゆめみし』で学んだように、創作が混じっていたとしてもそういう入り口は全然アリだと思うのです。

好きなことを語りました。

今回も #呑みながら書きました に参加しました。

ありがとうございます!

皆さま、2024年も良いお年を!

スキやシェア、コメントはとても励みになります。ありがとうございます。いただいたサポートは取材や書籍等に使用します。これからも様々な体験を通して知見を広めます。