2011年3月13日に書いたmixiの日記をそのまま載せてみる
当時俺はどんな事を考えていたのだろう。mixiの日記が出てきたのでそのまま載せてみる。
当時俺は東京の飲食店で働いていた。店のバックヤード的な所で生息していた。地震から数日後の日記良かったら読んでみて。
大変なことになった。日本どうなっちゃうの。僕です。
「震」
三月十一日午後。忙しい時間が過ぎてお客も二組くらいの昼下がり。
社長とお客さんと雑談していたら吊るしてある照明が揺れる。
数秒後には横に大きく揺れだす。
「社長フライヤー(フライ揚げ機)切ったほうが良いんじゃないすか!?」
「ああ、そやな!」
かなり揺れが酷くなったが様子を見ていたが、店の窓がビャシャシっと音をたてて割れた瞬間
もうこれはアカンという事になり店の外にでる。
外に出るとすでに買い物客、学生、働く人達が遊歩道に出てて人の波に。
顔面蒼白な人、ノートパソコン抱えて怯えるキャリアウーマン、半笑いなおっさん。
外にでてもまだ揺れてた。遠くにある高いビルが揺れてるのを見て戦慄をおぼえる。
余震が来るたびに外に退避。そのうちみんな船酔いみたいになって気持ち悪くなった。
香港には地震なんてないらしく、奥さんはビビリまくっていた。
「地震まだクルカー!?」
「わかんないっす」
「くるなら帰るヨ!」
「一人で帰ってマンションの四階で地震に遭ったらどうすんの?」
「アイヤー・・・」
マジでアイヤーって言うのね・・・。
ネットで情報を集めるがどうも東北が酷いという事を知るが、そんなに甚大ではないだろうと思い店に戻る。
しかし来るお客さん達が不穏な事を口々に喋りだす。
そんなひどいのか?
夕方過ぎるといつも以上に人が居ることに気づく。どうも電車が全部止まってるらしく帰宅難民というのになった人が相当いるようだ。
社長がここぞとばかりにコロッケを売りにいった。飛ぶようにというかかき消されるように瞬殺完売。
店内も忙しくなる。会社で泊まる人達が押し寄せる。うどん20杯、コロッケ60個とか今まで聴いたこともないような注文が殺到する。
営業時間も過ぎたが、もう良いや。人が来なくなるまでやったろう。ってことになって結局23時くらいまで営業した。
本当にここら辺は遅くまでやってる飲食店が少なく、どえらい喜んでくれた。
これは良いことをした。
その代償にクタクタに疲れて、半分気を失いながら掃除をして社長の家に風呂に入りに行く。
温まってからリビングでテレビを観るととんでもない光景が・・・。
なんじゃこれ?
火の海と瓦礫と津波ともうなんかグシャグシャ。
こんなに酷かったのか。てかこれ日本かよ・・。
店に戻りUstreemでNHKを見ながら恐れおののく。
しかも緊急地震速報がPCと携帯に届き、えらく物騒な警告音を鳴らしてくる。
小便漏らすっつうの。しかも一回や二回じゃないし。
次の日は近所の服屋がほぼ閉まっていた。土曜日なのに人が全然いない。
結局昼過ぎに店を閉めた。
疲れがドカンとでてそのまま夜まで寝た。
んで今に至るわけだが、まぁまぁ古いビルで一人きりの時に緊急地震速報が鳴り出すと
何かに心臓鷲掴みにされるくらいびびる。泣く。
どうせこれ朝まで起きて昼間眠くて気絶しかけるけるパターンだぞこれ。
コンビニも何もない。空。根こそぎ無い。無。
さて、ここもまあまあ揺れたわけだが、やはり東北は比にならないえらい事になってるらしい。
地震→津波→火災→原発
ここまで重なるなんて尋常じゃないな。日本観測史上最大の地震だったそうで。
モップ屋の息子は生きとるんか。
それ以外に知り合いはいないけど、このいいも言えぬ不安感はなんとも気持ち悪いな。
同じ国に住んでる人がこんな目に遭ってると思うと切実に心配だ。
早速なけなしの財布から募金した。まぁやれることをやればよい。
無理に大きな事せんでええ。
無駄な使命感は逆に迷惑。ああ、ありがた迷惑ってやつだな。
ただテレビ。一局くらい子供の為になんか楽しい番組を流して欲しい。
プリキュアでもライダーでも漫才でもさわやか3組でも良いから。
でも、テレビさえも観れない人が大多数なんだよな。厳しい。
そんな中世界からは励ましの意思が続々と。
素直に嬉しいのう。
各国からの支援部隊も続々と到着してるらしい。
その中にはあのNZも。あなた達まずは自分の国をだなあ・・・。
数年前ニュースでも散々取り上げられてたあのアフガンのカンダハルからも義援金が。
いやいやあんたのところもっと大変でしょうに。
なんにせよ東北地方のいち早い復興を祈るばかりだな。
この時間になって眠いな。もうだめだ。寝るぞ。
「困った時はお互い様。」これは日本的で良い言葉。
政治家のおっさんたちも取りえず一時休戦で国民の安全と安寧を死守しろ。
日本の国益の為に遮二無二働くのが日本の政治家だ。
俺は地震速報に震えながら寝ます。マジ怖え。一人怖すぎ。・・・・では。
お し ま い
今の気持ちも大事だけど、当時の緊迫感?みたいなのを振り返るのも、まあアリでしょう。今より楽しそうな文章書いてんな俺。
おしまい
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