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新入生向け:フラメンコクラブに入る魅力

時々出てきているフラメンコ用語に関しては次回以降の記事でまたお話しします。
衣装に関してはこちらの記事で少しお話ししているので是非ご覧下さい。


ハンドメイドスキルを活かせる

フラメンコではイヤリング、ピアス、花、ピキージョ、エプロン、パニュエロなどをつけますがそれらを自身で作って身に付けることができます。過去に実際に作ったエプロンを身にまとってステージ発表したことが何回かあります。世界にひとつだけの自分ならではのコーディネートをして発表できるのでとても楽しいです。

他大学の学生と定期的に交流できる

私たちは関西学生フラメンコ連盟と全国学生フラメンコ連盟フレスポンという2つの団体に属しているため、関東・関西の学生と定期的に舞台などで関わっています。大きな舞台としては東京公演、館山合宿、関西合同ライブ、全国学生フラメンコ大会、セビコンがあります。どれも魅力的なイベントです。他にも京産でいう神山祭のような各学内のイベントで人手が足りないときにお互いに助け合っています。


ときには関東の学生から招待を受けて出演することもあります。勿論逆も然りで、関西で開かれる全国学生フラメンコ大会には毎年関東の大学から数名が出演してくださっています。


日本でスペイン人を見る機会が増える

何度もコンサートやクルシージョに通うと顔を覚えてもらえるのが嬉しいです。実際に話そうと思っても上手くスペイン語が出てこない、という場合もどういうことが言いたいんだろう?と親身に考えてくださり、人によっては日本語を話せるので気軽にスペイン語会話を実践で挑戦することができます。

スペイン料理の作り方を学べる

定期的に関西学生フラメンコでスペイン料理を作っています。定番のトルティージャ(スペイン風オムレツ)やパエリア、サルモレホは勿論、アロス・コン・ポジョというパエリアとはまた違った炊き込みご飯のようなものなど色んな料理の作り方を学び、食べることができます。また、タブラオで開かれるイベントなどで料理を持ち寄ることもあり、大人の方々が作られたスペイン料理を食べることもでき、作り方のアドバイスを貰うこともできます。そして、新歓ではスペイン料理店に行きこれまた美味しいスペイン料理を食べるのです。(2018年はベジョータ・コンチャさんに、2019年はフレスコさんに行きました。)

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一生続けられる趣味ができる

フラメンコを社会人になって始める人も多いです。学生のうちからフラメンコをしていると他の人よりも先取りをすることができます。学生からフラメンコを始めてプロやアマチュアで活躍している人もたくさんおり、噛めば噛むほど…と言いますが、長く続ければ続けるほどより楽しくなること間違いなしです。

安くフラメンコをすることができる

教室に通うと60~90分の1回のレッスンで4000円ほど費用がかかり、週に1度通うにしても12000~15000円ほどかかります。これは学生からすれば大きな出費です。けれども!部活であればとても安く押さえることができます。半年に1回部費を6000円集めており、基本的にはそれでレッスン代などを払っています。衣装も買わずとも道場にあるものを使うことができ、フラメンコシューズも道場にあるものとサイズが合えば買う必要がありません。

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踊りだけでなく歌や楽器に挑戦できる

フラメンコは生演奏が基本となっているため、躍り伴奏も自分達で行います。フラメンコではポップスやオペラ、コーラスとはまた異なり、言葉を紡ぐ・語るに近い歌い方をします。時には地声で貫くような鋭さがあるのが特徴です。ブレリアとタンギージョが喋っているのが分かりやすいと個人的に思うので関連動画を以下に掲載しています。


ギターのみのフラメンコもとても格好いいです。
パコ・デ・ルシアというギタリストは世界中でとても有名で多くの人がカバー曲を出しています。日本にも何度も来日しており、多くの人の手元にパコの写真が残っています。パコの曲で特に有名なのは『二筋の川』(entre dos aguas)という曲です。


来日を東京と関西にしているフラメンコのアルティスタはたくさんいますが、その中でもギタリスタで有名なのはエル・ペルラです。ソレラ・フラメンカという場所では多くのギタリスタを中心としたアルティスタが演奏しています。


カホニスタではエル・ピラーニャという人を以前おすすめされたので関連動画に載せておきます。ギターやカンテ、バイレに呼応するようにカホンを打っているのを見ているとワクワクゾクゾクしてきます。軽々カホンを叩いているように思えますが、テクニカ(技術)がつまっている奥の深い楽器です。楽器店・民族楽器店に色々なカホンがあるのを見るのも楽しいです。


綺麗な身体の使い方を知ることができる

フラメンコのバイレでは腕や脚のパンタグラフがとても大事になってきます。また、顔の向きやお腹を引き上げる背中を丸める・反るということも常に意識せねばならず、踊るときに考えることがいっぱいになってしまいます。踊るときに考えることの負担を減らすために、身体の使い方をテクニカ(技術)向上の一環として基礎練で学んでいます。プロの人は振り付けよりもこのテクニカを重視しています。振り付けを綺麗に見せるためには身体を故障させないためにもテクニカは避けて通れないのです。運動苦手な人でもできる筋トレや体幹トレーニングなので無理なく続けることができます。

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タップダンスのような様々な足うち

フラメンコの足うちには様々なパターンがあり、それを組み合わせて1曲ができています。振り入れをするときには、ゴルペ・タコン・プランタ、とひとつひとつ足の打ち方を言うときもありますが、「タカンタンタ」というように、コンパスに合わせて音とリズムで覚えることが多いです。耳で聞き取り口で紡ぎながら足うちをすると、振りを早く覚えられるだけでなくひとつひとつの音を大事にすることができます。



いかがでしたでしょうか?スペイン料理や歌、衣装といったあたりが毎年新入生の方に人気な魅力なため、今回ご紹介させていただきました。

おまけ

今回のヘッダー画像は椅子にもたれてたそがれている次郎さんです。