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インドで髪を切ってもらった時の話

今日はインド、ムンバイにある美容院に行った話です。

通常、インド人の運転手が通っていた美容院というか、髪を切っているところは、1回250Rs(400円)でこの辺がインドの相場なのだが、自分が通っていたところは、外国人御用達の大きなモールに入っている1回1000Rs以上もする高級美容院でした。

通っていた美容院

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実はこの美容院はインドでもメニューが変わってて

①スタイリスト500Rs、②シニアスタイリスト600Rs、③アートディレクター1000Rs、④クリエイティブディレクター1200Rs 

とメニューが分かれている。カットいくら、じゃなく、誰を選ぶかで金額が決まるシステム。

初級者、中級者、上級者なんだろうね笑。

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ちなみにインド駐在者にとって髪型はとても大事なのです。ムンバイではよく日本人同士で集まります。そしてたまにパイナップルみたいな髪型<インド全体で流行っていて、インド人の髪質に合っているが、日本人には似合わない、、、と思う>になっている友人がいると確実にいじられるのです。

ただ美容院を選ぶのはとても難しい。なぜかというとインド人が評価しているものが入れているもので日本人ではないからです。誤解のないように記載しておきますが、インド人にセンスがないというわけではありません。日本人と価値観がちがうんです!

なので外国人が多いモールの中に入っているこの美容院なら大丈夫の可能性が高いのではないか!と思ったわけです。

結果的に、④クリエイティブディレクター1200Rsを選ぶ

まず、初級(Stylist)は外します。だってパイナップル頭になったら怖いし。というかインドの初級美容師ってどんな髪型にされるかわからない、日本のように専門学校出ましたとか、そんな資格があるのかどうかわからないので。

初中級(Senior Stylist) も外します。初級と100Rsしか違わないところをみると実力は初級とほぼ同じだろうと推測。

そして上級(④クリエイティブディレクター)も外します。どんなクリエイティブな頭になるかわからないからです。最先端の流行りなんて求めてないし、価値観の違うインド人が作るクリエイティブな髪型って想像するだけでゾッとします。誤解のないように、この人の発想や腕はインド人には受けると思いますが、価値観(どんな髪型が良いと思うかどうか)は日本人とインド人では全然違うからです。

結果的に中級(③アートディレクター1000Rs)だろうと。髪型をアートにされては困るが、自信がありすぎて客の言うことを聞かないなんてことはなさそうだし、かと言って熟練度が足りないなんてこともないだろう。相場が250Rsの中、1000Rsもかかるなら腕はある程度期待できる。

よし、中級(③アートディレクター1000Rs)だ。と決めてお店に入って受付で話すと

受付「今は上級(④クリエイティブディレクター)しか空いてる人がいないので、こちらでよろしいでしょうか?」

俺「はい。お願いします」

いろいろ考えてのだが、結局上級(④クリエイティブディレクター)しか選択肢がなかったのです。そしてこれ毎回上級(④クリエイティブディレクター)しか空いてないのです。なんでやねん。


40代男性の憧れ、西島秀俊にしてくれ!

とにかく、選択肢が上級(④クリエイティブディレクター)しかないなら、あとはいかにクリエイティブを抑えてもらうかなのだ。

おそらく最新のファッションとたぶん流行りの髪型をしたインド人の美容師がでてきて、ここに座れと。

そして、髪の毛をイジりながらパターを打つ前のゴルファーみたいな目つきをしながら、よしってことで切ろうとし始めたので、ちょっとまってくれと。

写真をみせて、「プリーズ ニシジマ!! 」とお願いしてみたところ、ちょっと首を傾げたけどオッケーってことになりました。

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あ〜これでクリエイティブな頭にならずに済むわ〜と思ってたらいきなりバリカンを出してきたから、もう一回写真をみせて プリーズニシジマ! を連呼し、わかった、安心しろと。

なんとなく心配だったので、西島秀俊の写真をスマホに投影し、鏡の前に置いたわけ。常に見える位置で。

果たして仕上がりは。。。

その後も何回か、「プリーズニシジマ!」 と悲痛な叫びのように連呼しましたが。そのままカットが続行されました。

ほんの30分くらい経過したところ、結果は。。。。

本当に西島風になったわけですよ。ぱっとみた感じ、なかなか似てる感じ。

おー良かった良かったと思って、クリエイティブディレクターにお礼を言いました。素敵にしてくれてありがとうと。

それから2週間後

ボッサボサになったのです。サイドが特に ボン って感じで収まらない。たぶん、美容師が使っていたハサミがよくなかったんだと思う。切っている時ちょっと引っかかる感じがあったので、キューティクルが揃わなかったのかなと。

で、結局、別の美容院でもっと短くしてもらいました。

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で、しばらくしてみてみると閉店してました。このシステムは流行らなかったのかもね。

インドで髪を切ってもらった時の話でした。

海外の動物シリーズ

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インドの東、アッサム地方のカジランガ国立公園でエレファントサファリをしながらサイをみていた光景です。いや、かなりの迫力でした!


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