回り道しよう。

がらっと変わることなんてものは
多分なくてですね。


学生の時に部活動などで、
何かに打ち込んだことのある人ならわかると思いますが、
何かを身につけようとしたり、
何かが上達するには時間がかかります。

最近感じているのは
コスパやらタイパやら、
パッとできるようになることが
いいことかのような言い方をよく聞きます。

ちょっと振り返ればわかりますが、
ケータイで歩きながらみた情報、
これって画面から目を話せば
そんなものはすぐに忘れてしまいます。

簡単にできる、すぐできる、
こんなものはですね、
身につくとかそんな次元にはなくてですね、
娯楽です。

娯楽は好きです。
楽しいですから。


何かを学ぶ時に
これを持ち出してしまうと、
間違いが始まります。

前に小林秀雄と岡潔の対談本のことを紹介しましたが、
学ぶことは本来楽しいんですよ。
学ぶなんて難しい言い方をしなくても、
知りたいから色々調べていってるだけなんです。
結果的に詳しくなっている。
多分順番が逆なんです。


少しずつわかるようになるし、
少しずつでしかわかるようにならない。
わかるようになればもっと調べる。

岡潔も言うように、
調べて調べてもうわからんとなって、
すっかり忘れてしまってから、
パッとひらめくようなことはあると思います。

それだって、がらっと変わったわけじゃなですよね。


最近の、一直線に知りたいことに向かって、
なるべく早く辿り着きたいという風潮が好きになれない、
そんなおじさんの意見です。

一直線にいって手に入れたものって、
その道以外を知らないから危うい。
不安定なものになってしまいがちです。


回り道してこそ、
本当にわかるようになるんだけどなあ。

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