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『情報を正しく選択するための認知バイアス辞典』を読んでの感想

今回紹介する本は、『情報を正しく選択するための認知バイアス辞典』(著 情報文化研究所)です。

この人はいっていることは、本当にそうなのか。

知らず知らずのうちに、何か偏見や先入観で考えていないか?

そう思ったときに、この本に出会いました。

▽本書を選択した理由

何かを考える際に、自分の思い込みや先入観がその前提となっているのではないか。と考えるようになったからです。

※認知バイアスとは?

→偏見や先入観、固定概念やゆがんだデータ、一方的な思い込みや誤解を広く指す言葉である。

例1:赤いランドセル→女の子、看護師→女性

例2:品川駅→品川区(本当は港区)って考えたことありませんか?

本書では、このバイアスを以下3つのアプローチで紹介されております。

・論理学的アプローチ

・認知科学的アプローチ

・社会心理的アプローチ

私や周囲で陥りやすい人で多いものを紹介してまいります。

・論理学的アプローチ

①チェリーピッキング

→都合の良い特定の証拠だけに着目し、それ以外の不都合な証拠を無視する

◎うまい話しには裏があるということです。

良い情報だけを与えられていませんか?

転職に関していうと、この会社は給与が高い!昇給が早い!という求人をみることって結構あります。

それだけみれば確かにいい会社かもしれません。

ただいざ入社したときに、給与がいいけど、休みはない。昇給は早いけど、反対に減給も多いなどってあるのも事実です。

対策:都合のいい情報だけでなく、不都合な情報はないかを一度考える

・認知科学的アプローチ

②認知的不協和

→自分の本音と実際の行動が矛盾しているなど、自分のなかで一致しない複数の意見を同時に抱えている状態。

例をいうのであれば、

ブラック企業の社員が陥る感情だそうです。

・仕事がつらい。給与が少ない。だけど、仕事をやめることができない。

→その場合、やりがいのある仕事をして、面白いという意見へ変容しやすいそうです。

◎私もうつの経験がありますが、この状態にちかいものになっていました。

気持ちを押し殺すことは避けてほしいです。

不満や気になることは、その都度(意見が変容しないうちに)口に出す、日記に書くだけでも、効果がありそうですね。

・社会心理的系アプローチ

③ステレオタイプ

→性別や出身地、学歴など特定の集団やカテゴリに対して、個人の違いを無視して1つの特徴でまとめること

◎これ、とても感じます。

例えば、学歴。

「〇大学って優秀だから採用!」という言葉を聞きます。

確かに世間でいうと、高学歴にあたる部分です。

だけど、それってその大学出身者に優秀だといわれる人が多いだけですよね。その人が優秀かどうかは、また別の話です。

あとは、よくあるものとしては、血液型。

科学的根拠も乏しく否定されているのですが、取り上げられがちですね。

他にも、この書籍では、下記分野でそれぞれ20項目、合計60項目を紹介してくれています。

・論理学的アプローチ

・認知科学的アプローチ

・社会心理的アプローチ

知らず知らずのうちに、認知バイアスにかかっていませんか?

自己分析をするうえで、とてもためになりました。

よかったら読んでみてください!

それではまた!


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