トレーニング効果を高める「組み合わせ・頻度・タイミング」とは?
今回解説するのは、以下の3つについて。
【トレーニングの組み合わせ】
トレーニングはどのように組み合わせるのが良いの?
【トレーニングの頻度】
トレーニングは何日おきにやるのが良いの?
【トレーニングのタイミング】
トレーニングは朝昼晩、何時頃やるのが良いの?
トレーニングで効果を出すための最も大きなハードルは、”習慣化”です。
どんなに素晴らしいトレーニングも、継続をしないと効果が出ないからです。
あらかじめ、トレーニングのやり方や頻度、タイミングを決めておけば、習慣化をしやすいので、
ぜひ今回の解説を参考に、あなただけの「トレーニングプログラム作り」をしてみましょう。
【トレーニング効果を高める組み合わせは?】
セットで鍛える
違うトレーニングで鍛える
どのようにトレーニングを組み合わせれば効果を高めることができるのか?
ポイントは2つあります。
・前後の筋肉をセットで鍛える
・同じ筋肉を違うトレーニングで鍛える
この2つのポイントを意識する理由は、「筋肉の力を100%発揮するため」です。
筋肉は「100%の力を持続的に発揮すれば強くなる」のですが、
弱化した筋肉は不活性化している(使いづらくなっている)ため、100%の力を発揮するのが難しくなっています。
そこで、この2つのポイントを意識することで筋肉を活性化し、100%の力を発揮しやすくします。
100%の力を発揮することで、筋肉は強くなる。これが意外と難しい▽
それでは、2つのポイントについて、もう少し詳しく解説していきましょう。
①前後の筋肉をセットで鍛える理由
筋肉は「前後(内外)」でセットになっています。
「セットになっている」を言い換えると、「反対の働きを持つ」ということです。
腹筋と背筋(脊柱起立筋)
・体幹前後の筋肉
・体幹を曲げる(腹筋)⇔体幹を反る(脊柱起立筋)
胸筋と背筋(僧帽筋)
・肩甲骨前後の筋肉
・肩甲骨を開く(胸筋)⇔肩甲骨を寄せる(僧帽筋)
腸腰筋とお尻(大臀筋)
・股関節前後の筋肉
・太ももを曲げる(腸腰筋)⇔太ももを引く(大臀筋)
内ももとお尻(中臀筋)
・股関節内外の筋肉
・太ももを閉じる(内もも)⇔太ももを開く(中臀筋)
前ももと裏もも
・太ももの前後の筋肉
・膝を伸ばす(前もも)⇔膝を曲げる(裏もも)
そして、「前後の筋肉」を交互に使うことで筋肉が活性化し、それぞれが100%の力を発揮しやすくなるので、筋肉を効果的に鍛えることができます。
【セットで行いたいトレーニング①】
クランチ&バックエクステンション
クランチ=体幹を丸めるトレーニング▽
体幹を反るトレーニング=バックエクステンション▽
【セットで行いたいトレーニング②】
ボールヒップリフト&クラムシェル
太ももを閉じる内ももトレーニング=ボールヒップリフト▽
太ももを開く中臀筋トレーニング=クラムシェル▽
「プランク」や「スクワット」など、リリトレでご紹介したトレーニングの多くは”体の前後を同時に鍛えるトレーニング”なので、あまり気にすることもないですが、
トレーニングに取り組む際は、
「体の前後の筋肉をセットで鍛えると筋肉がつきやすいんだな」
と覚えておいてください。
②同じ筋肉を違うトレーニングで鍛える
同じ筋肉を違うトレーニングで鍛えることで、
「筋肉を違う角度から刺激して、追い込むこと」ができます。
”同じ筋肉を違うトレーニングで鍛える”とは例えば以下のような感じです。
【セットで行いたいトレーニング③】
ワンレッグヒップリフト&バックキック
ワンレッグヒップリフト=仰向けでお尻〜太ももを鍛える▽
バックキック=うつ伏せでお尻〜太ももを鍛える
【セットで行いたいトレーニング④】
水平クランチ&プランク
水平クランチ=お腹の深層筋を鍛える▽
プランク=お腹の表層筋を鍛える▽
【セットで行いたいトレーニング⑤】
ナロウスクワット&ワイドスクワット
ナロウスクワット=裏もも&大臀筋を鍛える▽
ワイドスクワット=内もも&中臀筋を鍛える▽
ただ、「クランチ+水平クランチ」のように、鍛える筋肉が近すぎるトレーニングだとセットで行うのはキツいので、
「違う動きで同じ筋肉を鍛えるトレーニング」をセットにしましょう。
【トレーニングの効果を高める頻度は?】
基本、同じ部位は1日おきで
トレーニングって、どれくらいの頻度でやるのが効果的なんでしょう?
普通の筋トレでは、
「トレーニング後、筋肉が回復するには48〜72時間かかる」
と言われているので、同じ部位を鍛えるなら2〜3日は間を空けるのが良いです。
ただ、リリトレ式トレーニング=自重トレは負荷が軽く、回復にそこまで時間がかからないので、
「同じ部位を鍛えるなら、1日おき」で大丈夫です。
ウェイトトレーニングやマシントレーニングなど、「筋肉を真剣に追い込むトレーニング」は回復に時間がかかるけど、自宅で自重で行うトレーニングなら1日おきにやっても大丈夫▽
ただ、トレーニングには「可逆性の原則」というのがあります。
つまり、「トレーニングを続けないと元に戻る」ということなので、あまリ間を空けすぎるのもよくないです。
以上を踏まえた上で、トレーニングを行うなら以下のような頻度がオススメです。
全身をしっかり鍛えて、1日おきにトレーニングする
→「腹筋・背筋・胸筋・お尻・太もものトレーニング」を月・水・金行うなど
鍛える部位を分けて、毎日トレーニングする
→「太もも&お尻系トレーニング」を月・水・金、「腹筋&背筋系トレーニング」を火・木・土行うなど
「トレーニング(部位)」と「曜日」を組み合わせると、トレーニングを習慣化しやすい▽
あなた自身の性格や体の状態に合わせて、トレーニングの頻度を決めましょう。
【トレーニング効果を高めるタイミングは?】
起床直後、夜寝る前ならいつでも
朝・昼・夕・夜。
トレーニングはどのタイミングで行うのが効果的なのでしょう?
特に「何時!」と決まりがあるわけではないですが、
起床直後、夜寝る前。
この2つのタイミングは避けましょう。
①起床直後を避ける理由
起床直後は、
・体が硬直している(動かしにくくなっている)
・エネルギーが枯渇している(空腹)
ので、トレーニングは避けたほうがいいです。
筋肉が硬直したままトレーニングをしても、筋肉の力を100%発揮することができないため、
また、正しいフォームを維持するのが難しいため、トレーニングの効果が出づらいです。
また、空腹時、エネルギーが枯渇した状態でトレーニングをすると、筋肉をエネルギーに回してしまうため、逆効果にさえなります。
朝トレーニングをするなら、リリースで筋肉を緩めてから、エネルギーを補給してから行おう▽
②夜寝る前は避ける理由
トレーニングをすると、交感神経優位になります。
つまり、寝る前にやってしまうと、寝付きが悪くなったり、睡眠の質が悪化します。
質のいい休息が質のいい筋肉を作るので、寝る前のトレーニングも避けたほうがいいでしょう。
逆に、「起床から11時間後に体温が上がると、入眠しやすくなる」というデータもあるので、例えば7時起きの人は、18時にトレーニングをすると、睡眠の質が向上します▽
以上を踏まえた上で、どのタイミングでトレーニングをやるのがベストか?
「起床直後、寝る前を避ければいつでもいい」と思います。
つまり、「体が適度にほぐれて、動きやすく、空腹でも満腹でもなく、寝る前でもないタイミング」です。
生活スタイルや「トレーニングをやろう!」と思えるタイミングは、人それぞれで大きく異なります。
あまり細かく決めすぎず、あなたの生活と性格に合わせたタイミングでトレーニングを習慣化しましょう。
【まとめ】
決めたらやるだけ。習慣化への道のり
トレーニングの組み合わせ
筋肉の力を100%発揮するために、トレーニングの組み合わせを工夫する
前後の筋肉をセットで鍛える
腹筋&背筋、お尻&内ももなど、セットの筋肉を交互に鍛える
同じ筋肉を違うトレーニングで鍛える
クランチ&プランク、ヒップリフト&クラムシェルなど、同じ部位を角度で刺激する
トレーニングの頻度
同じ部位のトレーニングは、1日おきにする
全身をしっかり鍛えて、1日おきにトレーニングする
→「腹筋・背筋・胸筋・お尻・太もものトレーニング」を月・水・金行うなど
鍛える部位を分けて、毎日トレーニングする
→「太もも&お尻系トレーニング」を月・水・金、「腹筋&背筋系トレーニング」を火・木・土行うなど
トレーニングのタイミング
ベストなタイミングはとくにないので、あなたの生活スタイルに合わせて変える。
ただ、以下のタイミングは避ける
起床直後など「筋肉が硬直している時」や「エネルギーが枯渇している時(空腹時)」は避ける
「夜寝る前」に行うと、睡眠の質に悪影響になるので避ける
繰り返しになりますが、トレーニングで効果を出すためには「習慣化」が鍵になります。
そして、トレーニングを習慣化するには、
・いつトレーニングをするか?
・どうやってトレーニングをするか?
をとことん決めてしまうのがコツです。
今回ご紹介した方法はあくまでヒントなので、まずはあなたがやりやすいようにトレーニングを行ってみてください。
あなたの筋肉が強くなりますように。
サポート!ありがとうございます☺︎