【映画 さがす】殺人依頼をした話

私が自殺未遂をして、実家への強制送還を逃れるため失踪していた時の話
居候先の友達が気を利かせて、映画を見ようと言ってくれた

そのチョイスがいいのか悪いのか、「さがす」だった

~ここから映画のネタバレを含みます~
「さがす」を見て見たら、死にたい私にぴったりの自殺志願者を殺してくれる話だった
そんな願いを叶えてくれる人が世の中に本当にいるのかな?と思いTwitterで
「殺してくれる人がいたら個別に連絡が欲しい」と呟いてみた
そしたら10人近くの人から個別に連絡が来た

1人は地方の火葬場で働いてるから死んだら燃やすと、
もう1人は人を殺したことがないから首を絞めて殺すことならできると
嘘か本当かはわからないけれど、上記のような人たちはあんまり信用できなかった
でも、1人だけなんかピンと来た人がいた
(詳細を書いていいのかわからないけれど)
その人は何人も死にたい人を殺してきたらしい
方法としては、医療従事者の仲間がいるからその仲間から静脈麻酔をもらう
静脈麻酔を私に打って、私が寝た後に首を吊ってくれるという方法だった
何度も自殺に失敗してる私でもこの方法は思いつかなかった
そもそも静脈麻酔を個人的に入手することができない
でも個人でクリニックをしている人なら静脈麻酔を入手することは簡単だと納得した

肝心なのは、殺人以来の報酬
映画「探す」は2.30万円くらいだった気がするが
私はもう死ぬんだから手元にあるキャッシュは渡していいと思い300万円と提示した
先方も300万円で納得してくれた

でも問題が起こった、月末にはキャッシュで300万円用意することができるが、受託者とやり取りしている時は200万円程度しかキャッシュがなかった
受託者から3日後にとある島で実行すると言われたため私の手元には200万円しかない
(相場がわからないけれど、それでも太客だと思う)
事情を説明したら受託者は200万円で納得してくれたが、ここからちょっとおかしな事を言われ始める
でも決行は3日後、こうゆう時だけ異常な行動力がある私はその瞬間飛行機のチケットを取ってバスまで予約済み

キャッシュで200万円あると言ったが、投資信託にある程度のお金を預けていた
死んだ後に仲良くしてくれた友達だったりに分けたいと思っていた
そこで受託者に今まで殺してきた人で株や信託の財産を分配した人はいないか?と聞いてみた
そしたら受託者は、死ぬ前にその株とかを決済して来いと言い出した
(あれ、こいつ金金しだしたぞ)
生憎、株を現金化するのも3日かかるし、米国株は7日くらいかかるため受託者に渡すことはできない

また、死ぬ時くらいお気に入りの服、アクセサリー、鞄を持って死にたいものだ
そこで受託者に最初に提示した300万円より100万円足りないから私が死んだら身につけているもの全て売っぱらって現金化していいよと話した
(島に行く前日の21時)
そしたら受託者は今から質屋に行って現金化して来いと言う
都内だったら遅くまでやってる質屋があるはずだからと
流石に、こいつ金ばっかだなと思い始めて不信感が募りまくっていた
殺してもらうからある程度報酬を貰わないと割に合わないとはわかってるけれど
さすがに金金しすぎてるなと、、、こんなやつに死ぬの依頼したくないなと思い始めてきた

金金しているけれど、受託者とのやり取りで本当に受託者はある島にいた
時計と一緒の写真を送ってもらったり、私が指定したポーズの写真を送ってくれたり
(元から島の住民だったのかも)

色々不安と死にたい気持ちが混ざりながら、結局死ぬのを頼む時くらい信用できる人がいいと思い
受託者のことをブロックして逃げた
それが決行前日の23時
そのおかげで今もダラダラ生き延びている

世の中には本当か嘘かわからないけれど
人を殺すのを生業にしている人がいるんだなあと知れた

もうTwitterで募集をかけることはないと思うけれど
知らない世界を知れた3日間だった


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