見出し画像

ChatGPTには正解がある問題を任せて、自分は正解がない問題を解く

以前に読んだ、ちきりん氏の「自分の意見で生きていこう」という本に書いてあった内容が、今でも心に刺さっている。

多くのことについて意見を明らかにすればするほど、「他の誰とも違う〇〇さん」として認知されるようになります。
「あなただけの意見の束」こそが、あなたを他者から区別する、あなただけの人格を創るのです。

「自分の意見で生きていこう」電子版177ページ

簡単に説明しておくと、ちきりん氏のいう意見とは、正解がない問題に対しての答えのことである。
例えば、「今日のお昼ご飯、何食べようかな?」といった問題に対しての答えも、ちきりん氏の定義から見れば、立派な一意見と言えるわけだ。
なぜなら、昼ご飯に何を食べるかという問いには、正解はないからだ。
とにかく米が好きな人にとっては、ランチにラーメンという選択肢はないのかも知れない。
そういった意味で、ランチに何を食べるか問題は、正解がない問題である。

ところで、話は変わるが、ChatGPTの破壊力が凄まじい。
私は、まだそれ程積極的に活用しているわけではないものの、Google Chromeの拡張機能などで、その恩恵にあずかっている。
私のお気に入りの一つであるYouTubeDigestは、動画の要約をまとめてくれる優れものだ。

見終わったコンテンツを後で見返せるから、教育系のコンテンツなんかとの相性も抜群だ。
ChatGPTによるアウトプットや仕事上での使い道は模索中だが、取り敢えずインプットのあり方は再考しようと思っている。

ChatGPTはもちろん、他のツールも含めて人工知能界隈が発展していくことで、その精度はより高まり、より活躍のシーンも増えていくことだろう。
そういった世界では、ホワイトカラーの業務で人間がやれることは当然減っていくに違いない。
そもそも人間は確率や統計的な思考が得意ではないのだから、正解があるような問題は、どんどん人工知能に任せてしまう方が合理的でもある。

しかし、私達が直面している問題は、正解があるものばかりではない。
むしろ、私達にとって本当に重要な問題というのは、正解がない問題であることがほとんどなのだ。
大学へ進学するか就職するか?就職は大企業か中小かベンチャーか?結婚をするかしないか?子供をつくるかつくらないか?つくるとしたら何人がいいか?持ち家か賃貸か?

そして、より抽象的な問いを考えることもある。

人は何のために生きているのか・・・?
どう生きるべきなのか・・・?

こういった本当に大切な問いに対しては、ChatGPTは何も教えてくれない。
教えてもらうべきでもない。
自分なりに考えて、自分なりの答えを見つけるしかないのだ。

私は読書が好きだということもあって、インプットにはある程度の時間を割いてきたが、その一方でアウトプットにはそれは当てはまらない。
仮に、未来の世界では、正解がある問題の大部分に対して人工知能が答えを出してくれるのだとすれば、このまま正解がない問題の解にたどり着く力が身につかないままだと、私には解ける問題がほとんど存在しないことになる。
私にとっては、10年後に残る仕事云々よりも、解くべき問題が存在しなくなることへの不安の方が大きい。

そういった不安を打ち破るための行動の一つとして、長らく放置していたこのnoteを、定期的に更新していくことにした。
目標は、週1回ペース。
少しずつ自分の意見を表明し、それを束ねて自分の人格を築いていこうと思う。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?