松井こうすけ

放送作家。邁進中。

松井こうすけ

放送作家。邁進中。

最近の記事

【娯楽メモvol.22】『ラストマイル』

あらすじ 感想 アンナチュラル、MIU404と世界線がつながるシェアードユニバースムービー。 脚本に野木亜紀子、監督に塚原あゆ子、プロデューサーに新井順子が、再びダッグを組んだ今注目の一作です。 MIU404は大好きなドラマで、コロナ禍でやることもない中、毎週の楽しみだったことを思い出します。1話でド派手なカーアクション、2話以降の人間味溢れるストーリー、何より伊吹と志摩のコンビネーションがずっと見ていたいと思えるんですよね…。 アンナチュラルは当時見ていなかった

    • 【娯楽メモ vol.21】キングダム 大将軍の帰還

      あらすじ 感想 実写版キングダムの最終章ともされる第4作。 4作連続で興行収入50億突破とのことで、令和の実写邦画で1番の人気を博しています。 第1作では信と嬴政(えいせい)の出会いから山の民と共に王座奪還、第2作では羌瘣(きょうかい)を仲間に加えて蛇甘平原の戦い、第3作では紫夏(しか)に助けられた嬴政の過去と馬陽の戦い。 毎年見てきて、今作もさすがの見応えでした。 王騎のカリスマ性 今作は何といってもこれに尽きます。大沢たかおの演技がすごすぎる。 「皆の背

      • 【娯楽メモvol.20】江戸川ジャンクジャンク「怖い人」

        あらすじ 厳しい父が娘に説教をしている。思春期で反抗する娘に対し、父は「怖い人、呼んでます」。すると後ろから知らない男が無言で登場し、すぐ去っていく。その後も怖い人を何度か呼び、娘が「こんな家出てってやる!」と捌けたことをきっかけに、今度は父からの指示にあたふたする怖い人側の視点に切り替わる。 感想 6/15に行われた、ワタナベお笑いNo.1決定戦のファイナリスト。決勝戦で初めて名前を知りました。 3人とも美大卒とのことですが、それ以外の情報はあまり知りません。 で

        • 【娯楽メモ vol.19】第5回かが屋単独ライブ「かが屋の大カロ貝展」

          コント一覧 ①カニ 加賀先輩に自分のミスを怒られている賀屋。そんな中、部長から電話で賀屋にだけ、カニの食事の誘いが入る。元気になる賀屋と、誘われなかった加賀の口論がさらにヒートアップする。 ②定期 教室にて、「定期落とした…」と地獄の空気を出している賀屋。それを、実は定期を拾っていた加賀がからかって、思いっきりバカにする。 ③好きなように生きる 「Loopでウーバーしたらもったいないぞ」ということを伝えたい加賀。しかし、自分の意志が固すぎて全く聞き入れる気がない賀屋。

        【娯楽メモvol.22】『ラストマイル』

          【娯楽メモ vol.18】異国日記

          あらすじ 感想(※ネタバレあり) 家族でも家族じゃなくても、自分とあなたは別々の人間なんだから、完全にはわかり合えない。 人にはそれぞれ得意なことと苦手なことがある。文才があっても部屋の片付けが苦手な人。家事が得意でも自分をさらけ出すのが恥ずかしい人。 好きなことや嫌いなこともみんな違う。音楽に興味があって、隠しごとされるのが嫌いな人。どんなに姉のことが嫌いでも、その娘までは嫌いになりきれない人。 人それぞれなんだから、わかり合えなくて当たり前。でもこの世界では共

          【娯楽メモ vol.18】異国日記

          【娯楽メモ vol.17】サスペンダーズ「財布」

          あらすじ 財布を拾ってくれた古川さんに、持ち主の依藤さんがお礼を伝える場面。古川さんは拾った財布の特徴から、あることを期待していた。「財布、もう一度見せてもらってもいいですか。」…はたしてその期待していた内容とは。 感想(※ネタバレあり) サスペンダーズのコントは日常系でありつつ、ななめ上の発想を行くものが多くて大好きです。 まず、お二人とも演技がお上手。古川さんはキャラがたっているし、依藤さんは女性役でも違和感なく見れる。見せ方がわかっている感じです。 ネタの内

          【娯楽メモ vol.17】サスペンダーズ「財布」

          【娯楽メモ vol.16】ラバーガール「パワーポイント」

          あらすじ 仕事の休憩中、話があると同僚の飛永さんを呼び出した大水さん。その話とは、先日飲み会で先に帰った理由を詳しく説明するため。そう言うと大水さんはスクリーンに自作のパワポを映し出し、説明を始める。 感想(※ネタバレあり) 僕がラバーガールで一番といってもいいくらい好きなネタです。 ラバーガールはショート動画が有名で、大水さんの変人演技がおもしろいと人気ですね。このネタはそんな大水さんらしさが存分に発揮されてます。 ーーーーーーーーーー 展開の豊富さ 渋谷の人

          【娯楽メモ vol.16】ラバーガール「パワーポイント」

          【娯楽メモ vol.15】マリマリマリー「家庭教師よんだら元カノ来てパニック」

          あらすじ 浪人生の青年(橘くん)の家に、新しい家庭教師が訪ねてくる。しかし、入ってきたのはかつて自分が振った元カノ(風香ちゃん)。気まずい雰囲気を感じる青年だが、元カノはそんなことお構いなしに過去問の指導を始める。そしてラストには予想外の展開が…。 感想(※ネタバレあり) サムネを見て、AVみたいなタイトルじゃん…とか思ってしまいました。というか絶対すでにあるって。 そんなことはさておき、マリマリマリーといえばアニメコントの先駆け的な存在ですね。それ以降、さまざまなア

          【娯楽メモ vol.15】マリマリマリー「家庭教師よんだら元カノ来てパニック」

          【娯楽メモ vol.14】紙兎ロペ「コロッケ」

          あらすじ ロペ(ウサギ)と牧野(ヒョウ)が美味しそうにコロッケを頬張っている。そんな中、アキラ先輩(シマリス)はコロッケを我慢。なにやら理由があるようで…。 感想(※ネタバレあり) TOHOシネマズでおなじみの紙兎ロペ。めざましテレビ内にて毎朝、ショートアニメが放送されています。 僕が小学生の頃から毎日なので、単純にすごい数ですね。Wikipediaを見たら、2020年3月の時点で1840本。コントタイトルまで全て記載されていました。誰だよここまでまとめた奴…(褒)

          【娯楽メモ vol.14】紙兎ロペ「コロッケ」

          【娯楽メモ vol.13】もののけ「全部勘でやってる寿司屋」

          あらすじ 回らないタイプの寿司屋に来た客。しょっぱなからボケ倒す店主に対し、客が一つ一つツッコんでいく。 感想(※ネタバレあり) 僕が才能に嫉妬している人のうちの一人がもののけさんです。 本当に、ボケの引き出しが多すぎる。 話の流れにもとづいたものから、大喜利的な突拍子もないものまで、どういう生活をしたらそんなボケがつらつら出てくるんだろうと、いつも感心させられています。 作家的には、こういうアイデアの「0→1」が得意なほど強いので、羨ましい限りです。 ーーーー

          【娯楽メモ vol.13】もののけ「全部勘でやってる寿司屋」

          【娯楽メモ vol.12】ラランド「卒業式スピーチ」

          あらすじ 卒業式も終盤に差し掛かったころ、特別ゲストが登場する流れに。誰が来るのかと期待が高まる中、現れたのは「被写体 ひなちゃむ」。今年はハズレだ…とみんなが思ったが、徐々にスピーチに熱が入っていき…。 感想(※ネタバレあり) 最近のラランドの活躍はすごいですね。テレビやラジオ、YouTubeに引っ張りだこです。 上智出身で博識だとか、大学お笑いで結果を残しているとか、個人事務所を立ち上げているとか、いろいろ理由はありますが、やっぱり2人とも器用だからではないでしょ

          【娯楽メモ vol.12】ラランド「卒業式スピーチ」

          【娯楽メモ vol.11】『トラペジウム』

          あらすじ 感想(※ネタバレあり) 元乃木坂46の高山一実さん原作の小説がついにアニメ映画化。原作の人気を見ると、待ち望んでいたファンも多いのではないでしょうか。 主人公の東ゆうがかなりヤバイ奴(サイコ的な)という意味で賛否両論あるらしいですが、僕はアイドルの裏側、挫折、友情、夢など、女の子たちの青春が詰まったとてもいい作品だなと感じました。 かずみんのファンながら小説は読んだことがなかったんですが、原作を知らなくても十分楽しめる内容になっていました。今度原作も読んで

          【娯楽メモ vol.11】『トラペジウム』

          【娯楽メモ vol.10】トンツカタン「タワマン」

          あらすじ 森本のタワマンに訪れたお抹茶。景色を眺めていると、地上からこちらを見つめている男がいることに気づく。上から観察していると、どうやら自分たちのいる階が何階なのかを数えているようで…。 感想(※ネタバレあり) トンツカタンは森本さんのツッコミが有名ですが、櫻田さんとお抹茶さんのボケも秀逸で好きです。いいバランスの3人だなと。 あと、見ていて感じるのは、森本さんのツッコミって優しいなということ。ワードセンスのツッコミもありますが、基本は訂正の相づちを打ちながら話を

          【娯楽メモ vol.10】トンツカタン「タワマン」

          【娯楽メモ vol.9】ハナコ「マジック見せた相手が全員マジシャン」

          あらすじ 営業終わりのマジシャン4人が居酒屋で飲んでいると、新人マジシャンが何も知らずマジック披露にやってくる。一通り芸を見た後、やんわりとダメ出しタイムが始まる。 感想(※ネタバレあり) ハナコ × ちゃんぴおんずのコラボネタ。 ちゃんぴおんずがコントしている姿は見たことがなかったんですが、ハナコの世界観に入ってもちゃんとキャラが機能してて、とってもおもしろかったです。 ジャルジャルアイランドなどもそうですが、コロナ禍以降、リモートコントの登場とともにこういった実際

          【娯楽メモ vol.9】ハナコ「マジック見せた相手が全員マジシャン」

          【娯楽メモ vol.8】や団「正義」

          あらすじ 昼休み、伊藤から会社の屋上に呼び出された本間。そこで「部長が不正をしている」という事実を聞く。詳しい話を聞く本間だが、ゴミをポイ捨てしながら話す伊藤が気になって話が入ってこない。そこへ、遠くで遊んでいた中嶋が何度も、転がったボールを取りに訪れる。 感想(※ネタバレあり) 2年連続でキングオブコント決勝に進出しているや団さん。 ロングサイズ伊藤さんの狂人感に、本間キッドさんがツッコミを入れ、中嶋享さんが新たな展開を生み出す。 トリオコント師としては、東京03さ

          【娯楽メモ vol.8】や団「正義」

          【娯楽メモ vol.7】バカリズム「プロローグ」(バカリズムライブ『fiction』より)

          あらすじ 毎年恒例の、ライブタイトルにちなんだオープニングコント。今回は『fiction』ということで、バカリズムがフィクションの世界に迷い込み、フィクションならではのルールというものに疑問を呈していく。 感想(※ネタバレあり) 毎年行われるバカリズムライブの代名詞ともいえるのが、このオープニングコント。 「こんにちは、バカリズムです。さぁ始まりました、バカリズムライブ〜」と始まるプロローグを見ると、(ああ、バカリズムの世界が始まるな…)とワクワクさせられます。 バ

          【娯楽メモ vol.7】バカリズム「プロローグ」(バカリズムライブ『fiction』より)