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【娯楽メモ vol.21】キングダム 大将軍の帰還



あらすじ


春秋戦国時代の中国。馬陽の戦いで、隣国・趙の敵将を討った秦国の飛信隊の信(しん)たちの前に趙軍の真の総大将・ほう煖(ほうけん)が突如現れた。自らを「武神」と名乗るほう煖の急襲により部隊は壊滅的な痛手を追い、飛信隊の仲間たちは致命傷を負った信を背負って決死の脱出劇を試みる。一方、その戦局を見守っていた総大将・王騎は、ほう煖の背後に趙のもう一人の化け物、天才軍師・李牧(りぼく)の存在を感じ取っていた。

映画.comより

感想

実写版キングダムの最終章ともされる第4作。

4作連続で興行収入50億突破とのことで、令和の実写邦画で1番の人気を博しています。

第1作では信と嬴政(えいせい)の出会いから山の民と共に王座奪還、第2作では羌瘣(きょうかい)を仲間に加えて蛇甘平原の戦い、第3作では紫夏(しか)に助けられた嬴政の過去と馬陽の戦い。

毎年見てきて、今作もさすがの見応えでした。

王騎のカリスマ性


今作は何といってもこれに尽きます。大沢たかおの演技がすごすぎる。

「皆の背には、常にこの王騎がついてますよ!!」

こんなに頼もしいセリフありますか(いやない)。

予告見た段階では、不利な戦況で味方を奮い立たせるための言葉としか思っていませんでした。

が、実際見たら王騎は龐煖(ほうけん)のぶっとい槍で刺され、皆が唖然としている中での言葉。

考えてみれば、どんなに不利な状況でも常に冷静な王騎なので、これほど感情をむき出しにするのは珍しい。死を覚悟したときだからこその昂りだなと。

自分が致命傷を負ってもなお「後ろには私がいる」と言える強さ。もはや人間じゃない。

いや、そもそもあんなもので刺されて、長々と喋っていられるのが人間じゃない。

そんな王騎をこれほど忠実に演じられる大沢たかおも人間じゃない(褒)。

龐煖の圧倒的強さ


そして王騎がこれほど本気になるのは、相手が因縁の相手龐煖だから。

自ら「武神」と名乗るほどで、実際その異名に負けないくらい強すぎる。

こういう役には、吉川晃司がハマりすぎて困る。

雰囲気というか、醸し出すオーラ?がもう強者のそれ。どうしたらそんな貫禄が出るようになるの。

アクションシーンもさすがでした。王騎もそうだけど、あんなでかい剣絶対使いづらいだろって思ってました、ごめんなさい。大剣最強。

摎の存在

そして王騎が本気になるもう一つの理由。

それは妻になるはずだった摎(きょう)の存在があるから。

まだ若いからと下に見るのではなく、強さを認めて信頼を置く。

「100の城を落として強くなったら妻に…」という摎の昔の約束をちゃんと覚えている。

男の中の男が過ぎます王騎。

あとそもそもの話、摎が美人すぎる。

傷一つない白すぎる肌で、本当に強いのか…?そんな細い腕で、馬上で剣が振れるのか…?と心配になるくらい。

キングダムでは毎回女性キャストが登場しますが、今回の新木優子もビジュ強すぎでした。たぶん原作そっくりの配役なんだろうな。

ラスボス李牧


ラストで小栗旬が全てを持っていきました。

まさか軍師が総大将だったとは。中国史は無知なので、あんまり聞いたことない事例でびっくり。でも確かにありですよね。頭の切れる人が総大将。

話し方とかはいつもの小栗旬て感じでしたけど、それでも様になるのは、これまで数々の武将を演じてきたからでしょう。

信長協奏曲や鎌倉殿、見てました懐かしい。

あと、あれだけ大将ぶっていた山本耕史がサクッとやられてしまったのは少し拍子抜けでした。

尾到の死

今作の泣けるポイント。

信のために死力を尽くし、最後まで強がる姿。かっこよかった。

還らぬ姿で戻ってきた尾到に、「よく頑張った」と褒めてあげる飛信隊の絆が僕は大好きです。

後半で李牧が出てきたあたりから、「これ残り時間大丈夫…?」「尾到の死に時間かけすぎたんじゃない…?」と思ってしまいましたが、時間をかけるに値する感動シーンでした。

主題歌ワンオク

やっぱりキングダムといえばワンオクだよね。

1作目のワンオクのインパクトが強くて、大ヒットの要因の1つでもあると思います。

そこからミスチル、宇多田ヒカルと最高のリレーが続き、再びワンオクに帰ってきました。

章の完結にふさわしい主題歌キャスティング。

でも今回予告とかでフレーズがめちゃくちゃ印象に残る感じじゃなかったような(僕がみてないだけ?)。

続きの新シリーズがあるとしたら、またぜひワンオクの曲が聴きたいです。

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