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【論文を読む】自転車に乗ると健康になるか?

「自転車は健康にいい」とよく言われるし、誰に聞いても「そりゃ、悪い訳はないよね」と返ってくる(だろう)けど、

その一方で、「じゃあ具体的に何がいいの?」って聞かれて、「いやー、やっぱ運動っていいじゃん?」以外にバシッと答えられる人は少ないのではないか、とも思う。

僕は自転車業界に身を置き、自転車という乗り物やその文化の発展を願い与する活動をしていて、それがいいことだと思ってるんだけど。

でも正直言っちゃえば「思ってるだけ」だったりして、じゃあ何がいいか、って言われると、正直わからん。

そこで、アカデミックの世界でちゃーんと研究された(数少ない)自転車に関する論文やレビュー記事を取り上げて、「自転車の何がいいのか」について研究をしてゆこうと思う。

この記事では、第一弾として(第二弾は未定だけど)
2011年に発行された学術誌「Scandinavian Journal of Medicine and Science in Sports」内の記事「Health benefits of cycling: A systematic review」を、DeepL翻訳を使いつつ翻訳しながらサマライズしてみる。

訳すと「サイクリングの健康効果に関するシステマティック・レビュー」と題した記事。

システマティック・レビューとは…
複数の論文を査読、評価するメタ研究(研究の仕方とかを研究すること)の手法の一つで、乱暴に言ってしまえば、めっちゃたくさん論文があるけど、そのやり方とかを見て、「この論文はちゃんと研究してるから、ここに書いてあることはかなり確からしい!」とか、
「この論文は研究のしかたがちょっとアレだから、書いてあることも正しいとは言い切れないかも」と分類してゆき、その中でも確からしい論文とその結論について記述したもの。と理解。間違ってたら教えてちょ


いきなり結論

自転車に乗らないよりは乗ったほうが健康になりそうだよ。


… 


DA YO NE ☆



めちゃ乱暴にまとめると

①若者のサイクリング週間と心肺能力に正の相関アリ

②中高年から高齢者は、チャリ通勤の習慣があると、死亡率、がん死亡率、がん罹患率が低い傾向に

③社会人がチャリ通勤すると、心臓/血管の健康状態が改善する。
 かつ心臓とか血管の病気になりにくくなるっぽい。


以下、本文を死ぬ気で訳してみた。(しびれる量)


通勤アクティビティに関する最近の研究の多くは、ウォーキングとサイクリングを組み合わせたものである(例:Wagner et al. 2001; Hu et al. 2003; Hu et al. 2005; Nakanishi & Suzuki, 2005; Barengo et al. 2006; Wennberg et al. 2006; AbuOmar & Rutten, 2008; Bassett et al. 2008; Lindstro¨m, 2008; Gordon-Larsen et al. 2009)。
これらの研究では、通勤アクティビティが心血管系イベント(心筋梗塞や脳卒中)、2型糖尿病、高血圧、肥満のリスクを低下させ、健康状態を向上させることが示されている。 

Hamer and Chida(2008)は、通勤アクティビティと心血管疾患リスクに関する研究のメタ分析を報告した。
分析には8つの研究が含まれ、15の個別のリスク比が含まれていた。
心血管アウトカムの統合された総合リスク比は0.89[95%信頼区間(CI)0.81-0.98]であり、女性では男性よりもやや大きな減少(リスク比=0.87、95%CI 0.77-0.98)がみられた(リスク比=0.91、95%CI 0.80-1.04)。

これらの研究では、移動を目的としたウォーキングやサイクリングも同様に扱われているため、サイクリング特有の健康アウトカムを抽出することはできない。
しかし、通勤サイクリングは通常、ウォーキングよりも高い生理的強度を有することから(Ojaら, 1991)、定期的な通勤サイクリングからも同様の健康効果が期待できる可能性がある。
とはいえ、サイクリングの健康増進への有意性を断定的に示すには、サイクリングに特化したエビデンスが必要である。

最近の3つのレビューでは、サイクリングに特有の健康効果について、いくつかのエビデンスが示されている。
Ogilvieら(2004)のシステマティックレビューでは、ウォーキングとサイクリングの行動変容を目的とした介入研究に焦点を当てている。
レビューでは、通勤アクティビティは短期的には健康や身体機能へ効用をもたらすが、集団レベルでの明確な効果を示す根拠はないと結論づけている。
しかし、サイクリング特有の健康効果を示した研究は22件中1件のみであったため、このレビューではサイクリングの健康効果に関しては限られたエビデンスしか示されていない。 

Shephard(2008)は、通勤アクティビティに関するレビューの中で、サイクリングに特化したデータを提供している3つの前向き研究と1つの横断的研究を発見した。
彼は、これらの実証データは、性別と年齢に関して、健康効果は男性よりも女性の方が顕著であり、若い男性よりも年配の男性の方が顕著である可能性があるという点で、結論の一致を見ない、と結論づけている。
これはシステマティックなレビュープロセスを経ずに選択された研究の記述的レビューであるため、結論は限定的である。 

AndersenとCooper (2010)は、特に子供と若者の間でのサイクリングの健康効果を定量化するために、3つのコホート研究と2つの横断研究をレビューし、2つの横断研究から未発表のデータを提供した。
彼らは、子供の場合、自転車通学はそのほかの通学手段と比較して、健康状態レベルと心血管リスク因子プロファイルの改善に関連していると結論付けている。 

疾患の予防など、健康面でのプラスの効用より、サイクリングに関連した怪我によるマイナスの方が影響が大きいと考えられていることは多い。
オーストラリアでサイクリングに関連した負傷者が増加していることを示した報告に対して、BaumanとRissel(2009)は、慢性疾患の予防、肥満の減少、メンタルヘルスの改善に対するサイクリングの効用は相当なものであり、リスクに対する利益の比率は圧倒的にプラスであると主張している。
最近では、de Hartogら(2010)は、都市部での通勤において、自動車から自転車に移行した場合の健康上のメリットと、交通事故や汚染された空気の吸引によるリスクを比較している。
彼らは、通勤アクティビティによる平均寿命の喪失よりも、身体活動の増加による平均寿命の伸びの方が何倍も大きい(3~14ヶ月の伸長)と推定している。 
・汚染された空気の吸引増加(0.8~40日の減少)
・交通事故の増加(5~9日の減少)

上記概要で示されているように、サイクリングに特有の健康上の効用に関するエビデンスは、有望ではあるものの、限定的である。 
サイクリング、特に日常的な通勤サイクリングの公衆衛生上の大きな可能性を鑑み、人々の健康増進のためにサイクリングを促進する取り組みを後押しするために、サイクリングの健康上の効用に関する現在のエビデンスを体系的にレビューした。

レビュー方法

文献調査

サイクリングと健康との関連を調査した観察研究および介入研究の出版物を系統的に検索し、評価した。
電子データベースおよび入手可能な論文の引用文献リストを用い、学術誌に掲載された英語とドイツ語の査読付き論文を抽出した。
検索キーワード''Bicycling or Bicycle and Health or Mortality or Morbidity''を7つの電子データベースごとに組み合わせて検索したところ、合計3534件のヒットがあった。内訳は以下である。
・BioMed Central 171
・Google Scholar 1000
・Pubmed Central 968
・Scopus 973
・SPORT Discus 175
・TRIS online 124
・Web of Science 123


対象論文の選出基準と選出のプロセス

まずは論文タイトルと抄録に基づいて、入手可能な場合には同定された報告書を用い、下記の選出基準にしたがって選出/除外の評価を実施した。 

・査読付きジャーナルに掲載された観察研究または介入研究であること
・被験者に年齢や性別の制限がないこと
・目的を問わず、サイクリングに関して定量的な測定がなされていること(ローラーによるインドアサイクリングを除く)。 
・死亡率または罹患率の測定(疾患リスク因子を含む)
 および/または健康状態や身体機能の測定がなされていること

全体で3456件の論文が除外されたが、そのほとんどは、自転車用ヘルメットの使用やサイクリングによる傷害や事故に焦点を当てているか、または身体活動全般に関する論文で、サイクリングに特化したものではなかったため、または自転車用エルゴメーターを用いた実験室での研究であったためである(下図参照)。


結果、関連性が高いと思われる論文は78件見つかった。
2 人の著者(P. O.とS. T.)が独立して、それらの論文を選出基準に照らして評価した。
2 つのケースでは判断が異なったが、最終的には合意が形成され分類された。
この結果、70件の研究がさらに除外され、8件の研究が初期適格として残った。
さらに、検索対象外から 10 件の研究を選出し、計18件の論文をフルテキストで読み込み、詳細な評価を行った。
著者 2 名の一致した判断により、そこからさらに 2 本の論文を除外した結果、最終的に16件の研究がレビューの対象となった。

データ抽出

対象となった研究は 4 人の著者(B. G., A. B., P. K., B. R.-N.)によって均等に分割され、研究のID、目的、サンプルと被験者、曝露評価、アウトカム評価、結果の情報を含む共通の表形式に沿ってデータを分類した。
研究は3つのグループ(横断研究、前向き観察研究および症例対照研究、介入研究)に分けられ、2人の著者(P. O., S. T.)が文体と詳細のレベルを統一した。
これにより、曝露評価とアウトカム評価、結果の指標がの詳細さが研究間で統一された。

品質評価とエビデンスの強さ

選出された論文の品質は、標準化されたツールであるthe Quality Assessment Tool for Quantitative Studies(Effective Public Health Practice Project, 2008)によって方法論的厳密性を評価された。
このツールは 6 つの要素から構成されている。

(1)研究参加者が対象集団を代表する程度
(2)研究デザイン
(3)交絡因子の管理
(4)アウトカム評価者と参加者の盲検化
(5)データ収集ツールの信頼性と妥当性
(6)離脱者数と脱落者数

横断研究では4番目の基準は適用できないとし、介入研究では 1 番目と 4 番目の基準は適用できないとした。
介入研究では盲検化は適用できないと考えた理由は、このような身体活動介入研究では、評価者(すなわち研究者)と参加者が無作為化の結果を知る可能性が高いためである。

すべての研究において、各成分は基準に従って「強い」、「中等度」、「弱い」のいずれかに評価された。
成分の評価を用いて総合的な評価が行われ、弱い成分の評価がない場合は「強い」、弱い成分の評価が1つの場合は「中等度」、弱い成分の評価が2つ以上の場合は「弱い」と評価した。
この品質評価は、2人の著者(P. O, S. T)によって独立して行われ、その後、最初の評価の間に不一致があった場合には両者の合意を以って最終評価が行われた。 

エビデンスの強さを評価するために、あらかじめ定義されたベストエビデンス統合体(De Bourdeaudhuijら, 2010)に基づく評価システムを使用した。
このシステムでは、エビデンスの強さを以下のように評価している。

強いエビデンス:
(1)高品質のランダム化比較試験(RCT)を少なくとも2つ
または
(2)高品質のRCTを1つと中品質のRCTを少なくとも2つ 
効果はすべてのケースで一貫していなければならない。

中程度のエビデンス:
(1) 中品質のRCTを1つと低品質のRCTを少なくとも1つ
または
(2) 中質のRCTを1つ、高質の比較試験(CT)を少なくとも1つ
または
(3) 高質のCTを少なくとも3つ
または
(4) 高質のCTを1つ、中質のCTを少なくとも3つ
のいずれかであること。
効果はすべてのケースで一貫していなければならない。

限定的なエビデンス:
(1)低品質のRCTを1つ以上
または
(2)中品質のCTを1つ、低品質のCTを2つ
または
(3) 低品質の CT が 2 件以上と、前後比較研究、コホート研究、縦断研究のいずれかが 2 件以上あること。
効果はすべてのケースで一貫していなければならない。

決定的でないエビデンス:
(1)1つの研究のみ
または
(2)複数の前後比較研究、コホート研究、または縦断研究
または
(3)矛盾する効果

エビデンスなし:
有意でない効果を示す1件以上の研究

エビデンスの強さの評価は、2人の著者(P.O.、S.T.)によって独立して行われ、その後、最初の評価の間に不一致があった場合には両者の合意を以って最終評価が行われた。 

結果

総合的な調査結果

・横断研究

最近の大規模な横断研究4件が確認された。児童・青少年を対象とした2件と、成人を対象とした2件である(表1)。 

Cooperら(2006)は、9歳から15歳のデンマークの児童900人以下を対象に、通学手段と心血管の能力(サイクルエルゴメーターテストにおける体重に対する最大出力の測定値)との関係を調査した。
9歳の通学サイクリストの体力値は、その他手段の通学者と比較して、女子で5%、男子で7%向上していた。
15 歳では、女子通学サイクリストはその他手段の通学者よりも 11%、男子通学サイクリストは徒歩通学者よりも 7%高い体力値を示した。
これらを合わせると、自転車通学者は、徒歩などその他手段の通学者と比較して、約 5 倍の確率で心血管能力において上位25% に位置する。
この研究の長所は、代表的なサンプルが多いことに加えて、心血管の能力の評価にサイクルエルゴメーターテストを使用していること、学校外での通学時の身体活動の評価に加速度計を使用していること、および慎重に調整された統計モデルにある。

もうひとつ、デンマークの青年を対象とした大規模な研究が、Andersenら(2009)によって報告されている。
彼らは、通学手段と健康の様々な側面との関係を研究している。
通学サイクリストは、徒歩通学者や非運動通学者に比べて、最大有酸素パワー(最大出力から推定)が最大6%、背筋持久力が最大16%、腹筋持久力が10%、柔軟性が6%向上していた。これらの差は余暇時間の身体活動からは独立していた。
一方で、通学サイクリストと非運動通学者の間では、体幹の上下の筋力と腕筋の持久力に差はなかった。
この研究の強みは、被験者の代表サンプルが多いこと、複数要素ある運動能力テストの標準的な組み合わせ、データの適切な統計処理などである。 

オーストラリアの横断研究では、ニューサウスウェールズ州の成人を対象とした健康調査のデータから、通勤時の交通手段と過体重・肥満との関係を分析した(Wen & Rissel, 2008)。
男性では、通勤サイクリングと過体重・肥満の可能性との間に強い逆の関係が見られた。
女性ではこのような関係は見られなかったが、これは自転車通勤をしている女性が少なかったためと考えられる。
代表的なサンプルが多く、回答率が比較的高い(68%)ことが結果の信頼性を強固にしている。
一方で、身長と体重は自己申告であることがデータに誤差をもたらし、これによりサイクリングと過体重・肥満との関係のレベルを一段階保守的に推定する結果となる可能性がある。 

Huyら(2008)は、ドイツの50~70歳の男女を対象とした、日常生活におけるサイクリングと(自己申告の)健康および医学的リスク因子との関係についての横断研究を報告している。
女性においては、スポーツをする際の自転車の使用有無は、自らを健康と思うか否かと非常に有意に関連していた。
男性においては、医学的リスク因子の数がスポーツの際に自転車を使用するか否かと関連していた。
自転車使用、健康、および医学的リスク因子については自己申告であったため、結果の信頼性は限定的と言える。


・前向きコホート研究および症例対照研究

文献調査では、8件の前向き研究が見つかった(表2)。

最も引用されたサイクリングに関する前向き研究の 1 つは、デンマークのコペンハーゲンで実施された 3 つの疫学調査からのプールデータを報告したものである(Andersenら,2000)。
この研究では、余暇時間、仕事、スポーツ、自転車通勤時の身体活動を対象とした。
観察対象となる集団には女性 13,375 人、男性 17,265 人が含まれ、平均追跡期間は 14.5 年であった。
うち自転車通勤者は、女性783人、男性6,171人であった。
自転車通勤者のあらゆる原因による死亡率の相対リスクは、余暇時間の身体活動を含む複数の交絡因子を調整した後の非自転車通勤者と比較して0.72(95%CI 0.57-0.91)であった。 

Tanasescuら(2002年)の研究は、特定の形態の身体活動と健康への影響の関連性が分析された、数少ない前向きコホート研究の1つである。
米国人男性44,452人の集団を12年間追跡調査し、冠動脈性心疾患(CHD)の新規症例を調べた。
データから、ウォーキング、ランニング、ジョギング、ローイング、サイクリング、水泳、ラケットスポーツ(テニスとラケットボール)、ウェイトトレーニングの相対リスク分析が可能であった。
解析を年齢、いくつかのCHDリスク因子、その他の種類の身体活動で調整したところ、ランニング、ローイング、ウォーキング(ペース)、ウエイトトレーニングはリスクの低下を示したが、ジョギング、水泳、ラケットスポーツ、サイクリングはリスクの低下を示さなかった。
サイクリングは、週次での運動量(時間)にしたがって以下のように4つのクラスに分類された。 【0/>0and<0.5/>0.5and<1/1以上】
この狭い分類が、サイクリングとCHDリスクとの関連性の欠如を説明している可能性がある。 

中国人女性および男性における通勤時の身体活動と、大腸がんのリスクとの関連は、Houら(2004)によって報告されている。
この研究では、900以上の症例と1500人以上の対照者を含む症例対照デザインが用いられた。
大腸がんリスクは、週に1回のサイクリングに費やす時間の増加とともに一貫して低下した(男女ともにPtrend<0.001)。
リスクの低下は、1日2時間以上のサイクリングを行った人では、1日30分以下の人と比較して50%以上であった[男性:オッズ比(OR)=0.41、95%CI 0.21-0.83 女性:OR=0.44、95%CI 0.12-0.89]。
中国ではサイクリングが普及しており、日常的に行われていることから、本研究における過去のサイクリング行動の想起は正確であり、思い出しバイアスの影響は小さいと考えられる。
通勤サイクリング率は20年以上にわたって比較的一定であったことが報告されている。

Matthewsら(2007年)は、中国人女性の死亡率[すべての原因、心血管疾患(CVD)、がん、その他の原因]と、移動のための歩行、移動のためのサイクリング、運動、非運動性身体活動との関連を調査した。
40~70 歳の女性約 7 万人を平均 5.7 年間追跡調査した。
身体活動は1日あたりのMET値に基づいて分類し、サイクリングの解析のためのクラス分類は0MET、0.1~3.4MET、>3.4MET(ミドルクラスで、1日あたり数分~1時間をわずかに過ぎる程の中強度のサイクリングを行うことに相当)とした。
他の種類の身体活動を含む複数の交絡因子を調整した解析では、サイクリングをしていない人と比較して、すべての原因で死亡するリスクは、ミドルクラスの女性で0.79、ハイクラスの女性で0.66であった(統計学的に有意な減少傾向、Ptrend=0.018)。
対応するがんのリスクはそれぞれ、0.82および0.55であった(Ptrend=0.048)。
心血管系死亡およびその他の原因による死亡のリスクも、サイクリングをしていない女性よりもサイクリングをしている女性の方が低かったが、その差は統計的には有意ではなかった。
この研究の明らかな強みは、非常に大規模でサンプル数が多いことである。 また、この地域ではサイクリングの普及が高いことから、十分な分析と結果の頑健性が得られている。

 Cooperら(2008)は、開始時9.7歳のデンマークの学童を対象に6年間の観察による縦断研究を行い、322人の児童を対象に通学時の交通手段の変化と心肺体力との関連を分析した。
縦断的解析の結果、追跡期間中に非自転車通学から自転車通学に変更した者では、健康状態が有意に向上した(女子では6%、男子では21%の増加)。
通学サイクリングの開始と維持は、女児と男児の両方で健康状態の有意な予測因子であった。
皮下脂肪、基礎体力、運動能力を含むモデルでは、追跡期間中の健康状態の全体的な分散の60%が女子で、63%が男子で説明された。
通学時以外の身体活動が交絡因子であった可能性もある。
しかし、自転車通学者の学外での身体活動(加速度計で測定)は、他の被験者と比較して常に高いわけではないことが示された。 

英国の Epic-Norfolk による集団ベースのコホート研究からのデータを用い、全体および部位別の身体活動と死亡率との関係が研究された(Bessonら,2008)。
参加している一般診療所のリストから募集した男女25,639人の対象者のうち、1998年から2000年に2回目の健康診断に参加した14,905人は、過去1年間での家庭内、仕事、通勤、余暇での身体活動を報告した。
自宅から職場までの通勤方法と交通手段に関する質問から、通勤のためのサイクリングの週当たり時間が導き出された。
この対象者集団では、その後2006年まですべての原因による死亡率、心血管系死亡率、がん死亡率の追跡調査が行われた。
すべての原因による死亡率と心血管疾患死亡率の調整後ハザード比は、サイクリングなし、週30分まで、週30分以上というクラス間では有意ではなかった。
この狭い範囲の分類が、有意でない結果を説明している可能性がある。 

オランダの研究では、サイクリング、スポーツ、ウォーキング、ガーデニングとCVDの罹患率との関連を10年間の前向き追跡調査で検討した(Hoevenaar-Blomら、2010)。
ほぼすべての被験者がウォーキング(97%)、4分の3がサイクリング、約半数がガーデニングやスポーツを行なっていた。
ウォーキングとガーデニングはCVD発症率に関連していなかったが、サイクリングとスポーツ参加は逆に関連していた。
調整後ハザード比(95%CI)は、非サイクリストと比較してサイクリストでは0.82(0.71-0.95)、スポーツ参加者は非スポーツ参加者比で0.74(0.64-0.87)であった。 

大規模な米国看護師健康調査II(Luskら、2010年)のデータを用いて、閉経前の女性を対象に16年間追跡調査を行った際の体重増加と自転車や歩行との関係を調査した。
調査開始時には、被験者の約半数が少なくとも何度かのサイクリングを行い、13%が1日10分以上のサイクリングを行ったと報告していた。
追跡期間中、1日30分サイクリングを増加させると、運動していない被験者と比較して体重は有意に減少した(-1.59kg、95%CI -2.09~-1.08)。
しかし、30分/日のサイクリングの増加を達成した女性は1.2%にすぎなかった。
サイクリングの利点は、痩せ型の女性(BMI<25)と比較して、太りすぎや肥満の女性(BMI>=25)の間で有意に強かった。
追跡期間中にサイクリングを取り入れた女性では、体重増加が少なかったことも確認された(-0.74kg、95%CI -1.41~-0.07)。
逆に、サイクリングを減らした女性は体重を増加させた(+2.13kg、95%CI +0.35~+3.98)。 


・介入研究

文献調査により 4 件の介入研究が選別された(表 3)。
Ojaら(1991)は、通勤時のウォーキングとサイクリングが心血管の健康状態といくつかの疾患リスク因子に及ぼす影響に関するランダム化比較試験(RCT)を実施した。
対象者は健康でかつ活動的でない男性(n=38)と女性(n=30)で、介入群と対照群に無作為に振り分けられた。
介入群では、10週間の定期的な徒歩または自転車での通勤・通学が行われた。
サイクリングは平均3.75日/週、片道約30分、VO2maxの65%の強度で行われた。
すると、自転車通勤者の最大有酸素パワーは平均で7%増加した(正味の変化)。
また、VO2maxの85%に相当する、全力に準ずる自転車エルゴメーターでのワークアウト中、生理的ストレス測定値の減少が確認された。
介入群と対照群の間の血中脂質値の正味な変化は、善玉(HDL)コレステロールの増加(P=0.06)を示したが、総コレステロール値、中性脂肪、総コレステロールに対するHDLコレステロール比には有意な変化はなかった。 観察された差は性別に依存しなかった。
本研究では、被験者の選択、治療法、患者数、主要アウトカムの検出を調整した結果、強固な結果が得られた。
研究期間(2×10週間)は、血中脂質の明らかな変化を検出するには短すぎたと思われる。

オランダでは、同様のRCTが心肺機能測定に焦点を当てて実施された(Hendriksenら、2000年)。
生産年齢の女性(n=35)と男性(n=87)が介入群と対照群に無作為に振り分けられた。
介入群では6ヶ月間に渡り、週3回、片道8.5km、VO2maxの約60%の強度で自転車通勤を行った。
介入群では、男女ともに最大出力(Wmax)が13%、男性ではVO2maxが6%上昇したが、対照群ではWmaxに変化はなく、VO2maxは5~10%減少した。
この研究では、Ojaら(1991)の結果と一致する結果が得られた。
VO2maxの改善幅はOjaらの研究よりも小さかったが、これは運動強度が低かったことが原因と考えられる。

ベルギーの研究グループは、1年間にわたる非ランダム化介入研究からの2つの論文を報告している(de Geusら、2008、2009)。
 介入群は65人の中年男女で構成され、対照群は15人の比較対象者であった。
介入群は週に平均2.5日、1日14kmまたは45分の自転車通勤を実施した。
1年間の介入期間中、最大出力の5%の有意でない上昇と相対VO2maxの1%の減少があったが、対照群ではそれぞれ2%と-7%の変化であった。
正味の変化(群間の経時変化の差)は、最大出力と相対VO2maxでは統計的に有意であり、6ヵ月目にはより顕著であったが、これは主に対照群での減少によるものであった。
体組成、血液、QOL(生活の質)の変数には正味の変化はみられなかった。 Ojaら(1991)およびHendriksenら(2000)の研究と比較して、本研究における自転車通勤の有意でない効果が比較的小さかったのは、週次頻度および1回あたりサイクリング時間の点で使用量が小さかったことによると考えられる。


サイクリングの用量反応と健康アウトカム

健康上の効用を得るのに必要なサイクリングの種類と量を理解するためには、サイクリングの量と健康アウトカムとの関係を説明する必要がある。
レビューされた6件の研究では、いくつかのレベルのサイクリングへの曝露と、それによる健康アウトカムの変化幅との関係について情報が提供されている。 

Hendriksenら(2000)によるRCTでは、最大仕事量(Wmax)の相対的変化に対する初期体力と一回の走行距離の減少を3次元プロットで示した。
このプロットでは、男性においては初期体力の低下と走行距離の増加に伴い、一貫して%Wmaxが増加していることが示された。
短いサイクリング距離(片道4km)で初期体力が高い(Wmax/kg=4.6)場合は変化はゼロ、長いサイクリング距離(片道28km)で初期体力(Wmax/kg =2.2)が低い場合は30%近くの改善が見られた。
すべての参加者において、片道の距離を長くするにしたがって、リターンの減少が見られた。3~6kmの距離を長くすると、15~18kmの距離を長くするよりもフィットネスの向上が見られた。

de Geusら(2009)による介入研究では、週次のサイクリング量と健康状態の変化との間の用量反応も調べている。
週間のサイクリングによる総エネルギー消費量とピークVO2max(L/min)の変化との間には、男性(r=0.57 for L/min, r=0.47 for mL/kg/min)と女性(r=0.44 for L/min, r=0.39 for mL/kg/min)の両方において、一貫して統計的に有意な相関関係が認められた。
週間のサイクリング量とVO2max(L/min)の変化量との関係は、男性で26%、女性では18%の体力の差を説明した。
VO2maxの上昇は、女性では約1000kcal/週、男性では約1500kcal/週の消費エネルギーで正の値となった。

中国女性のサイクリングと死亡率に関する研究(Matthewsら,2007)では、時間あたりMETで日次のサイクリング量を測定し、被験者を3つのクラスに分類した。
・0MET-hour(基準値)
・0.1~3.4MET-hour
・>3.5MET-hour
全ての原因による死亡率のハザード比は1から0.79(95%CI 0.61~1.01)から0.66(95%CI 0.40~1.07)に、がんのハザード比は1から0.82(95%CI 0.59~1.14)から0.55(95%CI 0.27~1.11)に低下した(Ptrend=0.048)。

サイクリングと大腸がんに関する中国の研究(Houら、2004年)では、1日のサイクリングを分単位で測定し、
・<30分
・30-60分
・>60-120分
・>120分
の4つのカテゴリーに分類した。
男性の大腸がんのオッズ比は、1から0.81(95%CI 0.78-1.21)、0.52(95%CI 0.42-0.89)、0.41(95%CI 0.21-0.83)と減少した(Ptrend<=0.001)。
 女性の場合のそれぞれの値は1~0.76(95%CI 0.82~1.71)、0.54(95%CI 0.34~0.91)、0.44(95%CI 0.12~0.89)であった(Ptrend<=0.001)。 

週1回のサイクリングやスポーツの量とCVD発症率との間の用量反応関係は、Hoevenaar-Blomら(2010)によって研究された。
週3.5時間までのサイクリングは、しない場合と比較して発症を抑える効果があったが、週3.5時間以上のサイクリングを実施しても、そこからさらなる効果は得られなかった。
 週3.5時間までのスポーツはCHD発症リスクを23%減少させ、週3.5時間以上の場合はそこからさらに34%減少させた。サイクリングとスポーツの両方に参加した場合、サイクリングもスポーツもしなかった人と比較して、リスクはさらに低下し、36%となった。
調整後ハザード比は、サイクリングもスポーツもしていない人の1.0から、サイクリングはするがスポーツはしていない人の約0.82、スポーツはするがサイクリングはしていない人の約0.72、サイクリングとスポーツの両方をしている人の約0.63と、段階的に減少した。 

看護師健康調査II(Luskら、2010年)では、サイクリング時間を
・0分
・5分以内/日
・15分以内/日
・15分以上/日
と増加させた場合の体重変化には段階的減少が見られ、逆に、サイクリング時間の減少とともに体重は増加した。 

Hendriksenら(2000)とde Geusら(2008、2009)の研究では、サイクリング介入は1年間継続した。
前者の研究では、当初の介入群はランダム化された最初の6ヵ月間の期間の後、さらに6ヵ月間サイクリングを継続し、また対照群もサイクリングを開始した。
健康状態の測定値は、両研究とも最初の6ヶ月間は一貫して増加し、その後の6ヶ月間は平準化しており、この運動量と強度において天井効果が見られる。


研究の質とエビデンスの強さ

レビューされた研究の質にはばらつきがあった。
表4に見られるように、横断研究のうち2件は''中程度''、2件は''弱い''と評価された。
含まれた前向き観察研究の質はまちまちであった:3件の研究が「強い」、3件の研究が「中等度」、2件の研究が「弱い」と評価された。
介入研究は質が高く、すべての研究が''強い''と評価された。
そのうち2件はRCTとみなされ(Ojaら,1991. Hendriksenら,2000)、2件(de Geusら、2008、2009)は評価ツールの基準に従って比較臨床試験とみなされた。 

エビデンスの強さの評価のために選択された評価方法(De Bourdeaudhuij et al. 2010)は、以下を明らかにした。

・成人における心肺機能フィットネスの有益性を示す強いエビデンスがある(高品質のRCTが2件、高品質の対照臨床試験が1件)

・成人における心血管系リスク因子に対する効用を示す中等度のエビデンスがある(高品質のRCTが1件、低品質の横断研究が1件)。

・成人における全死因死亡率(高品質の前向き縦断研究1件と弱品質の前向き縦断研究1件、効果なしの示す中等品質の前向き縦断研究1件)、CHDの罹患率または死亡率(高品質の前向き縦断研究1件、効果なしの中等品質の前向き縦断研究1件と弱品質の前向き縦断研究1件)、がんリスク(高品質の前向き縦断研究1件)、過体重および肥満(中等品質の前向き縦断研究1件と弱品質の横断研究1件)については、減少を示す決定的な証拠はない。 

・成人では、主観的な健康状態の改善(弱品質の横断研究1件)とQOLの改善(効果のないCT1件)についての決定的な証拠はない。

・青年では、心肺機能フィットネスの利点についての決定的な証拠はない(高品質の前向き縦断的研究1件と弱品質の横断研究2件)。

考察

サイクリングの健康効果に関する科学的文献のシステマティックレビューでは、サイクリン グに特化した結果を報告している16の研究が特定された。 
全体的には、2つの研究を除くすべての研究で、サイクリングが健康に有益であることが示された。
横断および縦断研究では、サイクリングと児童および青年の心肺体力との間に、一貫して実質的な正の相関が示された。
2件を除くすべての前向きコホート研究では、通勤サイクリングと、中高年から高齢の成人における全ての原因による死亡率、CVD/CHD死亡率、がん死亡率および罹患率との間に一貫した逆相関があることが示された。
すべての介入研究で心血管状態の明らかな改善が示され、1つの研究では定期的な通勤サイクリングによる心血管リスク因子の改善が示された。

論文投稿後、著者らは、通勤サイクリングの健康関連の生理学的効果に関するノルウェーの非ランダム化非対照介入研究を知った(Tjeltaら、2010)。
その結果、VO2maxは16%増加し、HDLコレステロールは15%増加した。
この研究結果は、このレビューに含まれる3つの介入研究と一致している。

これらの研究は、サイクリングの量と健康アウトカムの間に明確な正の用量反応関係があることを示唆している:日々のサイクリング量の増加に伴い、健康の改善効果が増大し、全ての要因による死亡率、CVDおよび大腸がん罹患率のリスク、過体重および肥満の発生率が減少することを示している。 

往復数キロのの通勤サイクリングは、体力値の低い成人の心肺機能を大幅に改善する。 さらに距離の増加に伴い、改善率は30%にも達する。
すでに体力のある成人においても、改善幅は狭いが、それでも有意であり、進行性である(Hendriksenら、2000年)。
de Geusら(2009)が示唆しているように、心肺機能を向上させるための閾値である、女性で週1000kcal、男性で週1500kcalのサイクリングは、中程度の強度(6METs)のサイクリングではそれぞれ約170分、250分/週に相当する。 

日々のサイクリング量が増加するにつれて、全ての要因による死亡のリスクは下がってゆく。
サイクリングをしない場合と比較して、女性では、毎日1時間未満の中程度の強度のサイクリングで約20%のリスク低下があり、毎日約100分のサイクリングで30%以上のリスク低下がある(Matthewsら,2007)。
がんリスクも同様にサイクリングの増加に伴って減少する。
女性のがん死亡率については、1日1時間のサイクリングで約20%、中強度のサイクリングを1日100分程度行うと40%以上のリスク低下がみられた(Matthewsら,2007)。
また、日々のサイクリングの回数を増やすと、大腸がんの発症リスクが下がることがわかった。
中程度の強度(6METs)の場合、1日1時間以内のサイクリングで、男女ともにリスクが約20%、90分だと約45%、2時間のサイクリングではさらに低下する。(Houら,2004)。

サイクリングはまた、用量反応的にCVDリスクからも保護する。
週に3.5時間、もしくはそれ以上のサイクリングはCVDリスクを約20%低下させるが、スポーツも同時に行うと40%近くリスクを低下させる(Hoevenaar-Blomら、2010年)。

研究の質を系統的に評価した結果、ほとんどの研究が中等度から高水準の質であることが示された。
特に、すべての介入研究は質が高いと評価された。
エビデンスの強さの評価では、主に臨床研究の評価に用いられている標準的な評価システムに基づいて、成人における心肺体力の有益性に関するエビデンスは強く、中等度のエビデンスは心血管リスク因子における有益性を示していることが明らかになった。
全ての要因による死亡率、CHDの罹患率および死亡率、がんのリスク、および過体重/肥満については、有益性のエビデンスは決定的ではないと考えられている。

この評価システムは、臨床試験で得られたエビデンスに対して高得点を与え、疫学研究のエビデンスを評価する際にはあまり有用ではない。
レビューで利用可能なRCTは2件のみであり(それらは主にアウトカムとしての心肺体力に焦点を当てていた)、他の健康アウトカムに対するエビデンスの強さの評価は、この評価方法ではほとんどが決定的ではないままである。
しかし、サイクリング特有の健康アウトカムに焦点を当てた研究の数が比較的多く、研究の質が高く、所見の一貫性があり、健康効果への用量反応性が高いことから、定期的なサイクリングが健康に大きな影響を与える可能性は高く、健康に効用をもたらす可能性が高いことが示唆されている。
一方、身体活動の健康効果に関する身体活動ガイドライン諮問委員会(2008年)のレビューは、主に観察的疫学的根拠に基づいており、これをもとに各国の身体活動の推奨事項が定義されている。

結論

全体的に、サイクリングと健康に関する研究のレビューと評価では、サイクリングに特化した研究の数が比較的多く、多様なタイプの研究が見られた。
これらの研究では、サイクリングと健康との間に正の相関があり、若年の少年少女における身体機能的な利点、心肺の能力と疾患リスク因子の改善、さらには中高年の男女における全ての要因による死亡率とがん死亡率、心血管疾患、がん、肥満の罹患率の有意な減少が示されている。
このエビデンスの厳格な臨床型評価では、エビデンスの大部分は大規模なプ前向き疫学研究から得られたものであり、通常、公衆衛生政策上の行動の十分な指標として使用されているにもかかわらず、そのほとんどは結論に至っていないことが示された。
サイクリングの健康効果に関する確固たるエビデンスベースを構築するためにはより強固な研究が必要であるが、既存の知見も、人口の健康を向上させる重要な貢献としてサイクリングを促進する現在の公衆衛生の取り組みを十分に後押しするものである。

見解

サイクリングは、多くの人々に推奨される身体活動のレベルを満たすための強力な方法となる可能性を秘めている。
そのためにはサイクリングに特有の健康効果に関する最新のエビデンスに基づいて、現在および将来の介入を行うことが重要である。
最近まで、サイクリングの健康効果に関する知識は、ほとんどが通勤時の身体活動に関する研究に基づいていた。
サイクリングは通常、ウォーキングと一緒に行われていたため、サイクリング特有の健康効果を明らかにすることはできなかった。
このレビューでは、サイクリング特有の健康効果に焦点を当てた新しい研究がいくつか確認された。これらの研究はほとんどが質の高いものである。これらの知見は、身体機能と健康の改善に一貫した用量反応を示しており、公衆衛生のためのサイクリングの促進を強く支持するものである。


訳してみて

…死ぬかと思ったよ!!!!

いくら自転車乗って健康なってもこんな作業してたら死ぬわ!!

というわけで次回「論文を訳す職業の人は寿命が短いか??」
乞うご期待!

そんなわけあるかボケェ!このヒマ人が!!!
何最後まで読んでんだ仕事しろハゲェ!

ほげぇ!

面白いなって思っていただけたら、ぜひサポートをお願いします! 面白くないなって思った場合も、ぜひサポートをお願いします! …狂ってる?それ、誉め言葉ね