読書ノート『イシューからはじめよ』

前々から読もうと思って先延ばしにしていたのですが、会社の本棚に仕入れられたので読み始めました。

有名な本だけあって内容に関してのあらましは聞き及んでおり、どちらかと言うと復習と行った感じ。

その分、初耳!という衝撃はなかったもののその分サクサク読めています。

前職での思い出

読んでいる中で前職(大手電機メーカN社)で働いていたときに私の指導係だったM主任のことを思い出しました。

というのも本書のアンチパターンを綺麗になぞっている人でした。

今思うにイシューを見定める能力が皆無に等しかったのでしょう。

正直このM主任のことが心の底から嫌いなのですが、アンチパターンとして学べるところは多分にあります。

似たような先輩社員に苦しめられている若手もいると思うので、見定める参考になれば幸いです。

「いいからやれ」

業務指示としては最悪の部類です。

解くべきイシューやアウトプットイメージ伝達できていない状態で作業させることになんの意味がある?

「やればわかる」はアンチパターン。

認識の齟齬によりアウトプットイメージがずれることはしばしばありますが、このセリフが出てきている時点で訊き手は不完全な理解を自覚しています。

つまりアウトプットが徒労に終わるかもしれない可能性が高いことを認識しています。

答えがあるはずなのに、なんでガチャをしないといけないのか。

徒労に終わるのが見えている作業をして生産性なんて出るわけがないし、凄まじいストレスなので病みます。

逆に言うと病ませたい相手に使えるテクニックかもしれません。

「もっと頑張れ/もっと考えろ」

残業時間月80時間でやっていた時の話です。

ちなみに残業時間が伸びた原因は上記の不明確な指示で何回もボツを食らっているためです。いかんせん1日にOK/NGの1ビット情報しか得られないため全然仕事が進みません。

1文字の誤字を見つけるためだけに丸一日ドキュメントの見直しをさせられたことがあります。

なにか根本的に間違ってると思わないんでしょうか?

「普通にやってくれ/常識的に考えろ」

これもうイシュー度というより単に馬鹿なんだと思うんですが、本気でこれで伝わると思っていたみたいです。

思っていたのと違う成果物が上がってくると「なんでそんなことも分からないんだ」と声を荒げる人間でした。

自分の固定観念に知らず知らずの間にハマってしまうことはよくあることですが、ここまで来ると病的です。

自分の常識は普遍的な常識という思考メカニズムが醸成される仕組みが気になるところです。

イシュー中心に考える

当時自分は本当に多大なストレスを感じていました。

まぁ原因は仕事以外にも色々あったんですが。

その主任との関係性が致命的に悪化しているのが最大の原因でした。

当時タスク管理の面目で「明日休日出勤」「今日は残れ」「今日は早退して残業時間相殺しろ」とかメチャクチャな勤怠コントロールされたり、「何も任せられない」といって仕事干されたり色々ありました。

当時クリティカルシンキングは知っていたので、なんとしてもこれを最優先で最速で解決しないといけないと思ったのは覚えています。

距離を最速で取るには異動 or 転職の2プランありましたが両方着手しました。

ちなみに労組は信用していなかったので選択肢に上がりませんでした。某氏曰く会社とズブズブだとかで。実際のところは知りませんが。

結局異動の話がズルズル先延ばしになっている間に転職が決まったので、転職という形で幕引きしました。

ちなみに退職までの40日程ありましたが、引き継ぎ期間のために有給は一日しか取れず、30日ほど残ってた有給は捨てることになりました。(ちなみに引き継ぎ期間はほとんど仕事はありませんでした)

ちょっと勿体ないですが退職日を最優先したのは正解だったと思っています。

「引き継ぎには最低1年かけるものだ」とかほざいていたので有給休暇消費を見越して退職日を後ろにずらすとその分引き継ぎ期間を伸ばされるところでした。

まとめ

書いてみて気づいたのですが、正直イシュー度の話をするまでもない低レベルな話でした。

なんか引き合いに出してしみません。

もうちょっと読み進めてちゃんとした感想書こうと思います。

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