常見 一樹

バックエンドエンジニア

常見 一樹

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マガジン

  • 読書ノート『Clean Architecture』

    読書ノート『Clean Architecture』がバラバラに内容にまとめる

最近の記事

読書ノート『ブロックチェーン実践入門』

はじめにブロックチェーンに関する認識がふわっとしてたので体系的に知識を整理したいのでポチりました。 実践書にしたのは実際動かして理解できるようなものを求めていたので。 章立て ブロックチェーン序論 ブロックチェーンの仕組み ビットコインの仕組み イーサリアムの仕組み ブロックチェーンアプリケーション開発 イーサリアムDAppの構築 1-2章で一般的な話をして、3-4章で代表的な実装の話、5-6章で実践的開発の話をしているようです。 目次は公開されていることが多

    • 読書ノート『資本論』第1編第1章

      マルクスの資本論の読書ノートです。 第1巻『資本の生産過程』の第1章『商品』に関してまとめています。 第1節『商品の2要素 使用価値と価値』使用価値に関して 商品=何かしらの欲望を満たす一つの物 使用価値=商品が持っている人間の欲望を満たす有用性 使用価値は歴史の中で発見されたものであり、使用または消費されることによってのみ実現されるものである。 交換価値に関して 交換価値=異なる種類の使用価値の交換比率として絶えず変化する関係として現れる価値 1つ商品は様々

      • 読書ノート『Clean Architecture』総まとめ

        6回に分けて書いていた読書ノートの総まとめである。 途中諸々の事情で積んでたりしたので読了まで3ヶ月以上要したが、ともあれ読了したので総まとめを書いておく。 本書で述べたいこと『クリーンアーキテクチャ』といえば例の同心円状の図であるが、本書に於いて最も重要であるかとそうではない。 もちろんあれはコンポーネント・レイヤーを簡潔に示していてそれはそれで重要なのであるが、本書内でも別にレイヤー数は4つである必要がないと書かれているし、これは単なる実装されたアイデアの一つにすぎ

        • 読書ノート『Clean Architecture』その6:詳細

          Ⅵ章の内容。 Ⅴ章の内容に比べるとページ数も内容もあまり多くはない。 内容的には下層のコンポーネントとして実装すべき内容であるが、その中でも上位コンポーネントに配置されてしまいがちな以下の3つを取り上げている。 ・データベース ・WEB ・フレームワーク よほど辛酸をなめさせられたのかかなり強く協調して書いてある。 これらは自分が設計をする上でもビジネスロジックから切り離そうとしているが、しばしば議論になるところではある。 特に厄介なのがフレームワーク信仰で、まず

        読書ノート『ブロックチェーン実践入門』

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        • 読書ノート『Clean Architecture』
          6本

        記事

          読書ノート『Clean Architecture』その5:アーキテクチャ(細かい観点)

          インターフェイスアダプターの話23章の内容。 前章でビジネスルールと外的要因の間を取り持つ層としてインターフェイスアダプターが出てくる。 この辺はHumble Objectパターンのが適用されていて以下のような境界を作り出す。 プレゼンターとビュー テストとアーキテクチャ データベースゲートウェイ ORM サービスリスナー 境界の引き方に関して24章、25章の内容。 境界を引くと柔軟性が上がるがコストとのトレードオフになる。 なのでアーキテクトは将来的なことを見越

          読書ノート『Clean Architecture』その5:アーキテクチャ(細かい観点)

          読書ノート『Clean Architecture』その4:アーキテクチャ(クリーンアーキテクチャ)

          ビジネスルールの取り扱い20章の内容。 1つはエンティティ。エンティティは『最重要ビジネスデータを操作する最重要ビジネスルールを幾つか含んだオブジェクト』である。 エンティティはビジネスそのものであるから、システムから独立したオブジェクトであるのが望ましい。 一つはユースケース。ユースケースは『自動化されたシステム使用する方法を記述したもの』である。 ユースケースにはアプリケーション固有のビジネスルールが記述される。 アーキテクチャの決定要因21章の内容。 例の同

          読書ノート『Clean Architecture』その4:アーキテクチャ(クリーンアーキテクチャ)

          読書ノート『Clean Architecture』その3:アーキテクチャ(独立性と境界線)

          I〜II部で粒度に関わらない普遍的な法則を、Ⅲ〜IV部で小さいレベルの構造について説明していたが、Ⅴ部ではいよいよ本題のアーキテクチャについて取り扱っている。 15も章があるので途中で一旦切るかも。 アーキテクチャとは?15章で纏められている。本書における定義は以下の通り。 ソフトウェアシステムのアーキテクチャは、それを構築した人がシステムに与えた「形状」である。 (中略) アーキテクチャの形状の目的は、そこに含まれるソフトウェアシステムの開発・デプロイ・運用・保守を容

          読書ノート『Clean Architecture』その3:アーキテクチャ(独立性と境界線)

          読書ノート『Clean Architecture』その2

          前回の続き。 II部までは全ての粒度で適用できる普遍的な話をしていたが、ここから領域別に話が展開していく。 Ⅲ〜Ⅴ部で順に モジュール<コンポーネント<アーキテクチャ と説明する構造のスケールが拡大していく。 第Ⅲ部:設計の原則モジュール設計レベルの話で、本書では一番小さい粒度の構造設計の話になる。 モジュールの定義ってなんだという話になるのだが、本書ではクラスや関数のある程度凝集性を持った集合のことを指していて、クラス自体の設計もここに入ってくる。 建築で言うとレ

          読書ノート『Clean Architecture』その2

          読書ノート『Clean Architecture』その1

          自らアーキテクトを名乗るなら、あるいはやんごとなき事情(専ら他にそのレベルの設計できる人がいないという事情だろうが)でアーキテクチャを設計する羽目になったのなら是非とも一読しておきたい一冊である。 自分語り、及び動機私自身、フロントエンドからバックエンドまでそれなりにコーディングすることが出来る所謂フルスタックエンジニア(これは私にとって不名誉な称号だ)であるが、開発初期フェーズのアーキテクチャ設計に於いては専ら声がかかることが多かった。 ただアーキテクチャ設計にあたって

          読書ノート『Clean Architecture』その1

          シン・エヴァンゲリオン:||感想(ネタバレあり)

          新エヴァの完結作、見てきました。 本当の意味でエヴァは終わりを迎えましたね。 ・・・ (ネタバレに厳しいジャンルなので少しスペースを空けます) ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 新劇場版のテーマ当初から囁かれていたとおり、新劇場版はTV+旧劇の続きの話でした。 続きというか第二部ということでしょうか。 今回のテーマは『父親からの自立』でしょう。 非常にメッセージ性がはっきりしていたので愚鈍な自分でもすぐに分かりました。 旧劇は『母親からの自立』だったので

          シン・エヴァンゲリオン:||感想(ネタバレあり)

          ベテランエンジニアの経歴と学習記録

          まえがき巷ではエンジニアスクールが話題ですね。 ベテランの中には新参者に厳しい意見も言う人もいますが、興味がある仕事にチャレンジするのはいい事だと思います。 さて、自分自身エンジニアとして働きはじめてもうすぐ8年ということでそこそこベテランになってきました。 そこでキャリアの整理という意味も込めて、初めてキーボードを触ってから今に至るまでの経歴を整理してみることにしました。 小学校低学年時代身につけたスキル ・キーボード入力 ・ワードプロセッサ操作 母の使っていたワ

          ベテランエンジニアの経歴と学習記録

          完全栄養食を2ヶ月続けた所感

          君は働き盛りのエンジニアだ。郊外のアパートで一人暮らしをしているが、それなりに充実した暮らしをしている。 残念なことにプロジェクトの進行は芳しくなく、とはいえ期日をずらせる状況にもない。休日出勤は免れそうだが、今月いっぱいは毎日10時間稼働になりそうだ。 さて今日の夕食はどうしようか? コロナの影響でスーパーは営業時間を縮めているので惣菜は当てにはできなさそうだ。牛丼屋かコンビニか。カップ麺の備蓄はあったっけ? いずれにしても健康的な食事とはいえなさそうだ。残業自体はそ

          完全栄養食を2ヶ月続けた所感

          読書ノート『マネジャーの最も大切な仕事』

          本書は人の内面的要素とパフォーマンスに関する研究レポートです。 結論から言うと進捗をサポートするマネジメントが最も効きます。 原題は『THE PROGRESS PRINCIPLE』となっており、原題と邦題で大きく違う本の一冊です。 Principleの翻訳が難しくて、本文中では『進捗の法則』と訳していますが、Factorと対になっているので、法則・原理の訳より、本質・素因子の訳のほうが適切です。 ただすごく日本語にしづらいのでこの邦題になったのかなと思います。本稿でも

          読書ノート『マネジャーの最も大切な仕事』

          読書ノート『サーチ・インサイド・ユアセルフ』

          はじめに不思議なことにカタカナで書くとクソダサいんですが『Search Inside Yourself(自身の内面を検索せよ)』のレビューです。 まぁ変な邦題付けられる寄りはマシでしょう。 この本を知ったのは、会社のSlackに『なんかオススメのマインドフルネスアプリない?』って投げかけたらアプリの紹介と一緒に会社の人が教えてくれました。 こういう頼んでもないのにオススメされる本はガチでオススメのことが多いので割と素直に読んでいます。 表紙のカラーを見て一発で分かるんで

          読書ノート『サーチ・インサイド・ユアセルフ』

          読書ノート『このままでいいの?』

          はじめに岩田麻央著「このまままでいいの?」のレビューです。 著者の方とは個人的によくお付き合いさせて頂いておりまして、今回本を出されるということで予約して手に入れました。 そういう意味では少し変わった経緯で手に取った本です。 カテゴリするなら自己啓発書になると思います。 知識を与える本というよりは発見と行動を促す本です。 筆者の半生をともに振り返りながら、随所に設けられている質問とワークを通して自己の内面を観察し方向づけるといった形式を取ります。 結構根源的な問に触れ

          読書ノート『このままでいいの?』

          大人になって分かったこと

          1大人になって何が変わっただろう? 大人の定義とは色々あるので一概には言えないけれども、社会に出て働き始めて7年目の30代ともなれば流石に子供扱いする人はいないだろう。 30代に入って体力の衰えを自覚する人も多いだろう。 自分の場合は、昔はとても細身で体力がなかったので、むしろ昨今のほうが体力が付いてきたのであまり当てはまらない。 大きな変化は知恵だろうか。 知識や記憶は揮発することもあろうが、知恵に関しては増えることはあっても目減りすることは早々ないものだ。 情緒に

          大人になって分かったこと