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新規事業開発・商品企画開発プロジェクトのヒント

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ソニー(株)で約25年、独立して4年約30社の新規事業・商品企画に携わってきた経験から、企画やプロジェクト現場へのヒントになる記事をまとめています
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#プロジェクト

新規事業のヒントは会議室にはないですよ!

今回は 新規事業のヒントの探し方 についてお伝えします。 |サポートの仕方はチームごとに違う 春は新しい組織やチームでの新規事業や新商品開発のプロジェクトが 始動することも多いですね。 私もこの春から新しいプロジェクトの支援がいくつか始まり どうサポートすればいいか、、、 といろいろ考えているところです。 私の新規事業のサポートは 決まったフレームワークや型に当てはめず プロジェクトチームといっしょに考えていくスタイルをとっています。 なので、チームごとにサポートの戦

新規事業開発では撤退ルールを明確に!

4月、新年度の始まりですね。 春から始まる新規事業開発プロジェクトも多いと思います。 新規事業を進めていくにあたって 「撤退ルールは決めた方がいいですか?」 と聞かれることがよくあります。 今回は「撤退ルールを決めておくべきか?」 についてお伝えします。 |撤退ルールを決めておくべきか? 撤退ルールを決めるとは これから始める、あるいは既に進めているプロジェクトが うまくいかない、あるいは思ったように進まないときに 何をもって撤退するかどうかを判断するか その基準を決

プロジェクトチームに有効!ーグランドルールを決めよう!

先月、この1年ご支援してきた商品企画プロジェクトが終了しました。 目標も無事達成しました。 皆さんの頑張りが素晴らしかったです。 最後に振り返りを行ったのですが 「グランドルールがよかったです!」 という感想をいただきました。 今回はプロジェクトチームをまとめるのに有効な グランドルールを取り上げてみたいと思います。 |グランドルールとは グランドルールとは 「チームがいっしょに活動していくために決めておきたいルール」 のことです。 このチームでは 毎回ミーティングの

新規事業に役立つチームコーチング ー3つのポイント

|チームコーチングは新規事業に役立つ先日、私が講師をしている銀座コーチングスクールにて 「チームコーチング講座」を開催しました。 パイロット講座として0期を2023年1月に 1期と2期を7月、9月にオンラインにて行い、 そして今回初めてリアルでの開催となりました。 実はこのチームコーチング講座を開講すること自体が 私にとっても銀座コーチングスクールにとっても ”新規事業開発”になります。 私の仕事のひとつとして 企業や企業内の部署の新規事業開発や商品企画をサポート、 伴

パーパス/ミッション/ビジョンの定義をわかりやすく

パーパス、ミッション、ビジョンが 企業や事業運営において重要なことは言うまでもありません。 また、私自身が伴走支援している新規事業開発や商品企画においても とても大切なことはよくお伝えしています。 今回は、これらの言葉の意味について あらためて詳しくお伝えしたいと思います。 |パーパス、ミッション、ビジョンとは? 先日、ある企業の新規開発プロジェクトで 「パーパス、ミッション/ビジョンのつくり方」 と題して、お話しする機会がありました。 私が新規事業や商品開発を進める

プロジェクトスケジュールには具体日時と曜日を入れよ!

皆さんはプロジェクトのスケジュールを組むとき どの程度の粒度でつくっていますか? 「X月や、Y月末まで」という粒度で 設定する方も多いと思います。 今回の記事では プロジェクトのスケジュールを設定する際には 具体的な日時と曜日を入れる その理由とメリットについてお伝えします。 |スケジュールに具体日付と曜日を入れるワケ 私は経験から 向こう6か月くらいのプロジェクトのスケジュールには 必ず具体日付と曜日を入れるようにしています。 これには理由があります。 そうすること

プロジェクトリーダーに大切な資質とは?

ある企業様から 「リーダーに求められる統率力の向上」 というご指定のタイトルで研修を依頼いただき ただ今準備しているところです。 リーダーシップの研修講師をされている方はたくさんいらっしゃいますが、 プロジェクトリーダー、マネージャーとしての現場経験も踏まえて 話してほしいとのことでご指名いただきました。 うれしい限りです。 私にとってもよい機会なので リーダーに必要である要素や能力について 追加調査したり、自分なりに再考したりしています。 そんな経緯もあり リーダー

ネガティブも悪くない~プロジェクト推進の壁となるネガティブな要素の扱い方~

先日、コーチングの勉強会の折りにこんなことを学びました。 ・ネガティブは悪いことではない ・ネガティブをどう扱うかが成功のカギ この ”ネガティブ” の捉え方にはとても共感でき プロジェクト推進の場面でもそのまま活かせる と確信しました。 今回は プロジェクト推進における ”ネガティブ” の捉え方についてお伝えしたいと思います。 |プロジェクト推進はネガティブな要素が山積 新規事業や新商品開発のプロジェクトを進めていると ネガティブな要素ー課題や問題点-がたくさん起こ

企画やプロジェクトに有効な指標 「学習の5段階」を知っていますか?

|学習の5段階 「学習の5段階」という指標をご存知ですか? 学びの成長のレベルを5段階に分けて提示したもので シンプルで分かりやすい指標です。 実は 学習だけでなく、人の育成にも応用できますし 企画やプロジェクトなどでは、自分やチームの成長の指標にも使えます。 とても汎用性のある指標なので 学習であれ、仕事であれ、 自分が今どのレベルにあるかを意識することで 次のステップに進む意欲につながります。 この指標、私自身も以前から知ってはいたものの 今まであまり気にしていま

チーム力を高めるには! ~チーム力がプロジェクトの成功のカギ~

一般的に仕事は1人ではなく複数人で進めていきますよね。 特に新規事業開発や商品企画のプロジェクトのような仕事では 複数人が集まって進めていくのが基本です。 複数人が集まって、チームとなって仕事を進めるので チーム力を高めることはプロジェクトの成果に直結します。 今回は ”チーム力” について考えてみます。 |チームとグループの違いとは 複数人で何かをやるとき その集まりを ”チーム” あるいは”グループ” と呼びますが、 その違いについて考えたことがありますか? 旅

プロジェクトチームのモチベーションをアップするには?

先日、サポートさせていただいている大手企業の新規事業開発プロジェクトのリーダーさんからこんな質問をいただきました。 「白神さん、メンバーのモチベーションを維持していくにはどうしたらいいでしょうか?」 今回はプロジェクトや企画を進めていく上で最も重要と言ってもいい チームのモチベーションの維持、もっと言えばモチベーションをアップする 方法についてお伝えしたいと思います。 |モチベーションアップに重要な 2つの感覚 私は今まで様々なプロジェクトチームを見てきましたが、

商品企画や新規事業で社内決裁を通すための3つのポイント!

組織にいると社内決裁はついて回るもの。 社内決裁をどうやって通そうか 社内決裁ってどうやったら通るのか 悩んでいる方も多いと思います。 今回は新規事業や新商品企画の社内決裁に特化して 決裁を通すためのポイントをお伝えしたいと思います。 |社内決裁は関門だからこそ大切なプロセス 「今立ち上げている○○プロジェクトの社内決裁を通してほしい」 私がサポートさせていただいている企業さんからも こんなダイレクトなご要望がしばしばあります。 正直私自身もプレッシャーを感じます。

ミッション・ビジョンは周囲を巻き込む重要なカギ!

前回、企画リーダーの最も大切な仕事のひとつが ” 周りを巻き込むこと”であることをお伝えしました。 その記事はこちら 周りを巻き込むために必ずやって欲しいこと。 それは ヒーローインタビューで まずは相手の話をたくさん聞き 信頼関係をつくった上で協力を仰ぐことでした。 今回は それにも増して重要なことについてお伝えします。 ◇プロジェクトの「ミッション・ビジョン」を伝える◇ 周りを巻き込むうえでもっと重要なこと。 それは、ミッション・ビジョンを相手に示すことです。

周りを巻き込むならヒーローインタビューで!

企画リーダーの最も大切な仕事のひとつが 「周りを巻き込むこと」です。 新規事業開発にしろ、商品開発にしろ 一人では進められません。 ということで 本日のテーマは 「周りを巻き込むならヒーローインタビューで!」を お伝えします。 ◇共感してくれる人をいかに増やすか◇ 最初は一人や少人数で発想したアイデアも 実現するためには 開発などの作ってくれる人 営業などの売ってくれる人 その他、大勢の人たちを巻き込んでいく必要があります。 ご存じの通り ビジョンやコンセプトに共感