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新規事業開発・商品企画開発プロジェクトのヒント

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ソニー(株)で約25年、独立して4年約30社の新規事業・商品企画に携わってきた経験から、企画やプロジェクト現場へのヒントになる記事をまとめています
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2023年6月の記事一覧

思うは招く~植松努さんの講演から~

植松努さんのTED(YouTube)を久々に見ました。 ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。 このTED、大変すばらしいので紹介させてください。 |植松努さんの講演 植松さんは 北海道の17人の中小企業 植松電機(株)の社長さんです。 本業はリサイクルに使われるマグネットの製造ですが、 本業の傍らで?、ロケットを創られています。 またご覧になったことがない方には ぜひご覧いただきたいです。 人の生き方にヒントを与えてくれる植松さんの講演。 私も本当に考えさせられ

ネガティブも悪くない~プロジェクト推進の壁となるネガティブな要素の扱い方~

先日、コーチングの勉強会の折りにこんなことを学びました。 ・ネガティブは悪いことではない ・ネガティブをどう扱うかが成功のカギ この ”ネガティブ” の捉え方にはとても共感でき プロジェクト推進の場面でもそのまま活かせる と確信しました。 今回は プロジェクト推進における ”ネガティブ” の捉え方についてお伝えしたいと思います。 |プロジェクト推進はネガティブな要素が山積 新規事業や新商品開発のプロジェクトを進めていると ネガティブな要素ー課題や問題点-がたくさん起こ

GROWモデルとは~企画推進 課題解決の突破口~

私は新規事業開発や商品企画の伴走コーチコンサルタントをしながら コーチングの講師もしています。 今回は、コーチングの代表的なフレームワーク 「GROWモデル」をご紹介します。 コーチングのフレームワークですが プロジェクトを推進するときにも威力を発揮するアプローチですので、 是非参考にしてください。 |プロジェクト推進には課題が山積 新規事業開発や商品開発を進める際 進行状況に応じてそれぞれステージがありますね。 そのステージごとに解決しなければならない課題が 出てくる

商品企画部の4つの役割り

「 商品企画部を立ち上げたい 」というお問合わせを 企業さんから最近よくいただきます。 この記事では、企業が商品企画部の立ち上げを検討する 背景や課題を整理し、 商品企画部の役割についてお伝えしたいと思います。 |商品企画部を立ち上げる背景 商品企画部を立ち上げたい! 企業が商品企画部や商品企画室などの組織化を検討する場合 その背景にはたいてい次のような課題があります。 ・これまでは営業経由でお客様の要望から商品化していた →言われたように商品化したのに全く売れない

企画やプロジェクトに有効な指標 「学習の5段階」を知っていますか?

|学習の5段階 「学習の5段階」という指標をご存知ですか? 学びの成長のレベルを5段階に分けて提示したもので シンプルで分かりやすい指標です。 実は 学習だけでなく、人の育成にも応用できますし 企画やプロジェクトなどでは、自分やチームの成長の指標にも使えます。 とても汎用性のある指標なので 学習であれ、仕事であれ、 自分が今どのレベルにあるかを意識することで 次のステップに進む意欲につながります。 この指標、私自身も以前から知ってはいたものの 今まであまり気にしていま

価格ってどうやってつけていますか?~価格設定のポイントは~

商品やサービスの価格ってどうやってつけていますか? 新規事業開発や商品企画に携わる人にとって 大きなポイントのひとつですね。 今回は価格のつけ方についてお伝えしていきます。 |新規事業や新商品での価格設定の難しさ プロジェクトを支援しているなかで、 「価格ってどうやってつければよいですか?」 とよく聞かれます。 特に新規事業や後継機種ではない新商品やサービスの企画で 悩ましいのが価格のつけ方ですよね。 形のある商品だとまだよいのですが 形の無いサービスやソリューショ

何をもって"失敗"というのか? ~新規事業における失敗の意義~

企業との打ち合わせやセミナーでのディスカッションで 「失敗事例を教えてください。」 と聞かれることがたびたびあります。 自分だけが失敗を重ねているのではないかという不安。 他の人は失敗をどう乗り越えているのかという疑問。 知りたいというその気持ち、とても分かります。 他人の失敗って気になりますよね。 失敗事例、知りたいですよね。 今回は失敗事例ではなく、 新規事業での”失敗”そのものをどう考えるべきか といった観点からお伝えします。 |新規事業は ”センミツ” 私自身