お風呂あがりに見上げる夜と私


お風呂上がりの火照った体を冷まそうと、

外に出た。

どこからか聞こえるテレビの音がくぐもって聞こえた。

春、の夜ではなく、

もう夏の夜だった。

シンシンとなく虫の声が、

湿った夜の月明かりに響いていた。

生ぬるい風が頬を撫でて、

私はそっと窓を閉めた。

もうすぐそこに、きているのだ。


夏が。


#夏の夜 #創作 #詩  のようなもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?