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五条、三条、一乗寺、たくさん歩いた日

トナカイさんに写真を撮っていただく。京都に住んでいた頃よく歩いていた道を歩きながら。

いろんなところが変わっていた。変わっていないところもあった。

3日ぐらい前からずっと不安だった。忘れ物したらどうしよう。予約したメイクの時間がおしたらどうしよう。撮影のとききちんと振るまえなかったらどうしよう。
けれどもメイクさんは完璧に、かつ予定の時間より早く仕上げてくれた。トナカイさんも自然に接してくださって散歩するように撮影にのぞめた。私は忘れ物をしなかった。

撮影を終えて一人でラーメンを啜りながら思ったのは、私は周りが、触れる人や物が、そして自分自身も、みんな自分の敵だと思いすぎているということ。だから簡単に不安になるし強がれてしまう。みんなこんなにやさしいのに。

秋の朝  不義理ばかりのわたしにも同じみたいで違う陽光


トナカイさんに少しだけ詩のこと、写真のことを伺って、もう少し自然に書くことやつくることをしたいと思った。億劫なことはしない。そして私一人で、誰か一人のためにやる、そういう個人的なことをしたい。生活からうまれる言葉を書いてそれを紙に落とす。それが今の自分の自然なのかもしれないと思う。

定期で読者の方に手紙を届ける「地球通信」のお話を伺って、やってみたいなと口にすると、やってみるといいですよと二言目に返してくださる自然さにほっとする。いつかやりたいなあ。

ラブ天一

ラーメンを食べた後は葦島で珈琲と三条チーズケーキ。カフェインレスもあるのがありがたい。

ほっとできる空間だった(天一の上にある)
落ち着いた雰囲気だけど子どももウェルカムな感じがよかった

その後は仕事の話をしてから、叡電に乗って恵文社へトナカイさんの「物語は変わる」を観にいく。

静かにたしかに心動かされる

手の届く場所にある風景すべて、見つめ方一つで画になる。詩になる。静かだけれどもたしかに動いていると感じられる。私が好きなのはそういうものだなと思う。落ち着いた心でギャラリーを後にする。

パンのちはれで明日の昼ごはんを買って、叡電を待つ。隣に座った女の子は私が買ったのと同じマフィンを頬張っていた。

デフォルメされたような、絵本から飛び出してきたようなかわいらしいパン

それからは三条から四条を歩いて買い物。三条や御幸町の路面店を眺めていると、こんなところへすぐに来れるんだからやはり京都はいいなと思う。

一乗寺のアンティークショップで買った瓶とやまと民芸店で買ったティースプーン


細々したものを買い、最後は新しくできた高島屋の別館で歩兵の餃子を食べて阪急に。この時点で蔦屋書店は閉まっていたのでまた今度。

2皿食べました

変わるわたしの街。わたしの街にわたしはもういない。

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