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日本の上場会社SaaS MRR/SaaS ARRランキング(2022年4月現在)まとめ

本日3月度月次KPIを発表させていただきました。
New MRRが少し歪な数字になっておりますがご心配なく。
グループ会社が提供するSaaSのクロスセルを積極的に展開していたことで、ナレッジスイートのNew MRRが小さく見えています。
※3月度月次KPIのお知らせ
※IR TV 3月度月次KPI説明動画

2022年3月度月次KPI(ナレッジスイート単体)

しかしこれは全グループ会社を含めたSaaSで考えた時、今まで通り順調に受注できておりますのでご心配なく。
時々営業戦略上、グループ会社が提供するSaaSも力を入れていく必要がある為、凸凹が出てしまうことをご了承ください。またすぐSFA/CRMクラウドサービスKnowledgeSuiteの受注に戻しますというか戻しましたので。

また本日同時に発表しましたSaaS MRR 1億円突破のプレスリリースにも記載の通り、2022年3月末時点でSaaS MRRは1億400万円(100万円以下切り捨て)で、2月から3月にかけてグループ全体でNew MRRは400万円以上積み上がっております。
※ナレッジスイートグループSaaS MRR1億円突破のお知らせ

ナレッジスイートグループSaaS MRR1億円突破(3月末時点1億400万円※100万円以下切り捨て)

ネットで検索したところ、SaaS MRR/SaaS ARRランキングとしてまとめられていても、どうも数字が腑に落ちない物ばかりで、独自で照らし合わせながら調べたところ、SaaS MRR/SaaS ARRにもかかわらず、初期費用が含まれているものや、オンプレミスソフトウエアのライセンス、オンプレミス年間保守費用が含まれているものが多く正しいSaaS MRR/SaaS ARRではない物ばかりでした。

上場企業 SaaS事業ランキング(SaaS MRR/SaaS ARR)2022年4月現在

ようは、大きく数字を見えるように上記SaaS MRR/SaaS ARRに含んではいけない物も含んでおり、ランキングの順位が上位に来る上場会社も見受けられましたので、できるだけ正しい順位を調べたく、手計算で分類できるものを分類しSaaS MRR/SaaS ARRランキングを作りました。
あくまでも目見で手計算を行ったモノ、また「たぶんこれはオンプレミスライセンスやオンプレミス年間保守費用、また初期費用」というものが、分類されていれば差し引かせていただき、できるだけ正しい数字に近づけるよう計算してみました。
私が作ったものですので、あくまでも”推定”としてご理解ください。
また計算しているうちに、SaaS事業の売上成長率(YoY)やChurnRateも調べてみたくなりランキングを作りましたのでご参考まで。
特にChurnRateは各社の計算方法が統一されていなかった為、開示情報を正として転記しましたのでご理解ください。
こう見ると、SaaS MRR/SaaS ARRランキングは、上位6社が圧倒的なSaaS売り上げを確保しており、Sansan社、ラクス社、エイピアー社は圧倒的なSaaS ARRを確保しています。また6位から7位の差が大きく、SaaS MRR/SaaS ARRが1億円~2億円台に集中していることがわかります。このレンジはSaaS売上成長率次第で順位が数年で入れ替わると想定されます。

上場企業 SaaS事業ランキング(SaaS事業売上成長率YoY)2022年4月現在


SaaS MRR/SaaS ARRが高い企業ほど本来成長率は鈍化して行くはずなのですが、ラクス社はSaaS売上成長率(YoY)で36%と非常に高い成長を続けているのはさすがだと思いました。
もちろんSaaS売上成長率(YoY)で見ても、当社のようにまだまだSaaS MRRが1億円を越えたベンダー規模では、売上成長率(YoY)は30%超えている会社も多く、SaaS売上成長率が鈍化し始めている会社は、安定はしていますがセグメントを分類し、事業の軸を別に確保している会社も多く見受けられます。
驚きなのは、弁護士ドットコム社です。クラウドサインの普及に伴い、SaaS売上成長率(YoY)で驚きの+73%越え。タレントパレットを提供するプラスアルファコンサルティング社も+66%越えと驚きです。
AI Inside社は少し今年は本来のパフォーマンスではない数字だと思いますが公平性を担保させる為、記載させていただきました。
当社も+50%を越えて行く為にどうしたらよいか更に考えてみたくなりました。

上場企業 SaaS事業ランキング(Churn Rate)2022年4月現在

Churn Rate(チャーンレート)は、非公開の会社が多く、日本のBtoB SaaS事業の解約率はなかなか取れないのが現状です。
開示されている会社はある程度自信がある会社(解約率が低い)と考えている会社だと思います。何故非公開の会社が多いのか?皆様も想像できると思います。非公開の会社が公開されたら、日本のSaaSベンダーのChurn Rate(チャーンレート)はグンと高くなるのでは?と推測できます。

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