膵炎の栄養学的なアプローチ方法
皆さんおはようございます!
整体院「感喜」の金子です!
本日は膵炎についてお話したいと思います。
膵炎は現代では精製された炭水化物をよく摂取する機会が増えて、特に小麦系の食品はよく食べれる傾向にあります。
その結果、終末糖化産物やグルタミン酸が膵臓の細胞に炎症を起こしやすくなっています。
ですので、病気のレベルまではひどくはなっていないが、隠れ膵炎の方が多くいるのではないかと感じています。
膵炎は急性と慢性があり、急性膵炎は腹部膨満、吐き気、嘔吐、発熱、頻脈、発汗、黄疸などがあります。重症例では、腹膜炎(防御、リバウンド圧痛、発熱)、脱水などの症状をきたし、慢性膵炎は背中に放散する心窩部痛、吐き気、嘔吐、食物不耐症、脂肪便、黄疸、耐糖能異常などの症状がでます。しかし、慢性膵炎の場合はしばしば無症状のこともありますので注意が必要です。
栄養学的なアプローチ
適正体重の維持
肥満の人が重度の急性膵炎を発症するリスクは、標準体重の人に比べて 2 ~ 3 倍高くなります。肥満はまた、膵炎の重度の急性発作を伴うことが多い多臓器不全のリスクを大幅に増加させます。胆石は急性膵炎の危険因子であり、肥満の人にもより頻繁に発生します。
果物と野菜の摂取
膵臓疾患 (急性、慢性、および膵臓がん) の研究では、多くの果物を摂取すると膵臓疾患のリスクが 27% 減少し、野菜を多く摂取すると膵臓疾患のリスクが 30% 近く減少することがわかりました。
ビタミンと抗酸化物質の摂取
ある研究では、慢性膵炎の方は酸化ストレスの増加が見られています。これは、消化酵素の分泌障害により抗酸化作用のある脂溶性ビタミン(V.D、V.A、V.K、V.E)の慢性吸収不良によることが原因の1つと考えられます。
慢性膵炎の方では、特定の抗酸化防御機構(例、グルタチオン)が損なわれていることが分かっています。またメラトニンは活性酸素を除去し、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンなどの抗酸化酵素を活性化することが知られています。その結果、メラトニンのレベルが低いと、深刻な膵炎の発作を起こす可能性があります。
慢性膵炎の治療における抗酸化物質を用いた研究が発表されていて、これらは、個々の抗酸化物質が効果がないことを示しています。しかし、最新の研究では、主にビタミン C、E、β-カロテン、セレン、N-アセチルシステイン、グルタミンの組み合わせからなる抗酸化療法が、対照群と比較して入院期間を大幅に短縮することがわかりました。これらの試験の中には、静脈内抗酸化物質を利用したものもあれば、経口で提供したものもありました。他の研究では、特にメチオニンと組み合わせた場合、抗酸化剤の組み合わせが慢性膵炎患者の疼痛軽減に効果的であると結論付けています。
つまり、抗酸化物質は単体で摂取するのではなく、様々な種類の抗酸化物質を利用すると効果が出るということですので是非意識していただきたいポイントになります。
本日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?