胃炎と消化管潰瘍への栄養療法
皆さんおはようございます!
整体院「感喜」の金子です!
本日は胃炎と消化管潰瘍疾患についてお話したいと思います。
医師は、胃炎および 消化管潰瘍疾患(PUD) の症状の予防または治療を目的とした食事の調整を推奨してきました。一般的には、辛い食べ物、コーヒー、アルコールを避けること、刺激の少ない食べ物の消費を増やすことが提案されています。
しかし提案されたものの中にもうまくいかないものがありそれは黒コショウ、チリパウダー、赤唐辛子などの香辛料です。これらの香辛料は消化不良を引き起こす可能性がありますが、それらが胃炎や消化性潰瘍の原因になることは示されていません。
食事はピロリ菌に作用することにより、胃炎または消化性潰瘍のリスクを緩和する可能性があります。
ピロリ菌感染は栄養状態に影響を与える可能性があり、特にビタミン C、ビタミン A、鉄、葉酸、およびビタミン B12 の吸収を妨げる可能性があります。
栄養学的なアプローチ
高繊維食の摂取
ハーバード公衆衛生大学院の大規模な研究では、高繊維食が十二指腸潰瘍の発症リスクの低下と関連していることが分かっています。6年間で、繊維摂取量が最も多い人は、最も少ない人に比べて発症リスクが45%低いです。
水溶性食物繊維(オートムギ、マメ科植物、大麦、特定の果物や野菜に含まれる)は特に保護的であり、このグループのリスクは 60% 低下しました。
ビタミン A を多く含む食事の摂取
同じハーバードの研究では、ビタミンAの総摂取量(食品とサプリメントから)は発症リスクの低下と関連していました。ビタミンAの摂取量が最も多い人は、最も摂取量が少ない人に比べて、リスクが54%低いです。しかし、フィンランドの研究ではビタミンAサプリメントの高容量摂取は肺がんの発症リスクが高めることが分かっているので個人的にはおススメしません。
お茶
いくつかの研究では、緑茶を定期的に摂取すると、胃炎のリスクが 40 ~ 50% 低下することが示されています。細胞試験では、一部のお茶の品種に含まれるカテキン(エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)など)が、抗酸化作用と抗菌作用によってピロリ菌による胃炎を抑制している可能性があることが示唆されています。しかし、お茶には農薬が大量に散布されている可能性があるので農薬が使われていないものを飲むのがベストです。
アルコールを避ける
アルコールと胃炎および消化性潰瘍との関係は複雑で、消費量に関連している可能性があります。慢性的なアルコール乱用はピロリ菌感染を助長し、この微生物によって生成されるアンモニアは胃炎の原因となります。またアルコールはまた、確立された潰瘍の治癒速度を遅らせる可能性があります。
しかし、ある研究では、適度なアルコール摂取とピロリ菌感染との間に逆相関があることもわかっています。アルコールはヘリコバクター ピロリに対して殺菌効果がある可能性があり、適応細胞保護応答 (例えば、胃粘膜に対する保護効果を伴うプロスタグランジンの内因性放出) を通じて、感染および関連する胃炎を予防する可能性がありますので、お酒はほどほどにというところになります。また、胃炎と PUD に対する適度なアルコール消費の保護効果は、喫煙者の間では明らかではありません。喫煙と組み合わせると、アルコールは十二指腸潰瘍のリスクを高めることが分かっています。
コーヒーを避ける
コーヒーは、カフェイン入りまたはカフェイン抜きのいずれの形態でも、酸分泌を刺激し、いくつかの研究では、コーヒーの摂取が多いと十二指腸潰瘍患者の症状が悪化する可能性が示唆されています。
プロバイオティクスの使用
プロバイオティクス(例、Lactobacillus casei)は、ピロリ菌の根絶治療の副作用を軽減することに加えて、上皮細胞へのヘリコバクター・ピロリの接着を妨害し、ヘリコバクター・ピロリによって誘発された胃炎を軽減し、ヘリコバクター・ピロリの増殖を阻害することが分かっています。
本日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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