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サーフィン始めて3回死にかけたけどやめられない訳

こんにちは。週末サーファーのkiisanです。

サーフィン始めてから2年が経ち、ようやくテイクオフから横に滑れるようになりました!

今回は、まだまだ初心者の私が思うサーフィンの魅力について話してみたいと思います。

初めての海

僕の生まれは海から2時間掛かる山々に囲まれた場所で、就職で地方を出るまではマリンスポーツに触れる機会がありませんでした。

就職した会社が千葉県で、指導してくれた方がサーフィンをしていた事もあり、新人の時に私を含め同期三人を海に連れて行ってくれました。

初めての海に、プールでは味わえない自然の爽快感を感じました。気分は海水浴です♪

合計4人でサーフボード二枚、浮き輪一つをシェアしながら、先輩を真似て波に乗ろうと三人とも必死でした。

結果的に誰も波に乗る事は出来ず、体も疲れてきたので海から上がろうと岸の方へパドルをしていた時、恐怖の体験をしました。

それは、いくらパドルしても一向に前に進まなかったのです。
むしろ沖の方へと流され岸からどんどん離されて行き『このままだと溺れる』と言う恐怖心から心拍数が上がり、パニック状態です。

幸いにも先輩が直ぐに助けに来てくれて無事に海から上がる事が出来ました。

一人だったらと思うとぞっとします。

サーフィンを始めたきっかけ

それから8年間、その事がトラウマでサーフィンをしたいとは微塵も思わず、その頃の私は趣味もなく休日は家でごろごろするだけで、今思えば本当に勿体ない時間を過ごしてしまったと後悔しています。

そんな時に会社の配置転換で仲の良い先輩後輩と一緒に仕事をするようになり、二人ともサーフィンをしていたので、趣味がどうしても欲しかった私は思い切って一緒に連れて行って欲しいと頼みました。

二人ともとても嬉しそうにしていたので、どうしたのか聞くと『一人だと重い腰が上がらない』『一人だと心細い』からと言っていました。

恐怖心がまだありましたが、海に着いてした事は、足のつく場所でボードの上に横になって波と一緒に滑る感覚を体に染み込ませる事でした。

初めて波と一緒に滑れた時の快感は、一瞬で私をサーフィンの虜にしてくれました。

先輩は『いい波に乗れた時の感覚って、イクときと同じかそれ以上に気持ちいい』と言っていて、その快感を最初に教えてくれたんだと思います。

それから上達したい一心で週末に限らず、仕事終わり、仕事前に海に行くようになりました。

僕の住む場所から海までは1時間掛かるけど、先輩みたいに波に乗れたらもっと気持ちいいだろうし、体を動かすのが好きだった(走るのは苦手)事もあって移動の時間は苦になりません。

テイクオフが出来るようになるまで

「サーフィンって難しすぎる」と思ったのが、テイクオフに至るまでに乗り越えないといけない壁が高いと言うこと。

僕がテイクオフ出来るようになったのは初めてから半年くらいの頃ですが、テイクオフの練習だけ半年掛かった訳ではないんです。

まずはボードと一緒に波の崩れる沖の方まで行く(ゲッティングアウト)必要があって、その間途中の波を超えるために波の下をくぐる技(ドルフィン)が必須です。

最初の3カ月はドルフィン出来ずに沖に出ることすら出来ませんでした。

パドルをいくらしても前に進まず、腕はパンパンになってギブアップすることが当たり前。

これが悔しくて、サーフィン始めてからパドル筋を付ける為に筋トレも始めることに

海ではドルフィンとパドルを、陸では筋トレと、ドルフィン、テイクオフのイメージトレーニングを先輩に見てもらいながら続けた結果、

半年たつ頃にようやくまっすぐのテイクオフが30%の確率で出来るようになりました。

まだまだ出来ているとは言えないですが、沖にも出られなかった頃からすると進歩している達成感がありました。

「継続は力なり」です。

テイクオフが出来ても

テイクオフ出来るようになって暫くは満足感があったのですが、隣で波に乗っているサーファーはみんな波を横に滑っていて「僕も横に滑ってもっと長く波に乗っていたい」と思うようになりました。

しかしこれがまた難しいのです。冒頭に書いてますが、横に滑れるようになるまで2年掛かりました。

サーフィンは横に滑れるようになって初めて色々な技が出来るようになるので、スタートラインに立つまでの道のりが長すぎる!

それでもくじけなかったのは、中毒性があるくらい楽しいからなんです。

真冬のお正月にサーファーが100人くらい海に浮いているんだから、もはやサーフィン中毒ですよね

自分の力量を過信すると危険

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一年くらい経って慣れてきた頃に、台風が過ぎた後のビッグウェーブを求め、先輩サーファーと海へ繰り出しました。

これまでは足元が砂浜だったのが、その場所は岩場になっていて、「当たり所が悪いと簡単に足が切れるから、足が付かなくなるまではゆっくり歩いたほうが良い」と先輩が教えてくれたのですが、

裸足だと岩の感触が痛いな~くらいで波のある方へ急ぎました。

そして又しても死ぬかもしれない恐怖感を体感することに。

目の前の波のサイズが人ふたり~さんにん分くらいあって、その波が崩れる瞬間に「ドッッパーン!」と音が鳴り響き、崩れた白波に飲み込まれると30秒くらい波の中でもみくちゃにされるのです。

それが3回続いたとき、頭の中で先輩の言っていた事を思いだして「このままだと岩場に打ち上げられて下手したら死ぬ」と縮み上がりました。

波が来る正面でなく横へ向かって急いでパドルしました。人間死の恐怖にさらされると限界突破出来るのでしょう。

なんとか波が崩れない場所まで避難する事ができ、心の底から安心しました。

その波に何度か乗っている先輩をみて、「ホントにこの人40歳なの⁈」って度肝抜かれました。


恐怖体験はもう一つありました。

その日先輩と行った場所は、僕が初めて行く場所で、海に入る場所は砂浜だったのですが、その先にテトラポットが並ぶ場所だったのです。

波待ちする場所まで行く間にテトラポットの事は深く考えず、大きめの波だったのでテイクオフ出来るかの心配ばかりです。

その日一本だけグーフィーにロングライド出来て、僕のサーフィン史に残る程の快感を与えてくれました。

浮かれ気分でもう一本、今度はレギュラー方向にテイクオフ!

失敗してパーリング。

直ぐに沖に戻ろうと体勢を立て直すも、次から次へ押し寄せる波に、後方のテトラポットまで押し流されたのです。

又しても先輩が言っていた事を思い出して縮み上がっていました。

「テトラポットに吸い込まれないようにするのもそうだけど、くっ付いている貝に触れると簡単に切れちゃうしばい菌多いから気を付けたほうが良い」

結局戻ろうにも波を超えることが出来ず、テトラに叩きつけられました。

「ヤバいどうしよう!」

パニック映画の主人公か!ってくらいパニック!

幸いにもテトラに付いていたのが貝ではなく海藻だったので、体に傷は付かずに済み、テトラ伝いに岸の方へ移動してなんとか脱出。

もう沖の方へは戻りませんでした。恐すぎて。

サーフィンは自分の力量を見極めて出来る出来ないを判断しないと本当に命を落とすスポーツです。

それでもやめられないサーフィンの魅力

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自然のエネルギーは人間の命を簡単に奪う程強大なパワーを持っています。

だからと言って自然は恐いとは思ってほしくありません。

僕がこれまで海で死にかけた経験をしてもサーフィンをやめない理由は、自然の中で得られる爽快感、解放感が壮大だからです。

僕はどこにでもいるサラリーマンですが、会社と家の行き来だけで終わる人生なんて嫌だし、

かと言ってお金かければ楽しめる事にすごい魅力を感じるかと言われたらそうでもなくて、

登山や川遊び、キャンプに沢登り。子供の頃に育った環境でやってきた遊びが一番楽しかった思い出で、自然の中だからこそ味わえる楽しさがサーフィンにもあったのです。

「嫌な上司がいる会社に行くのがしんどい、つらい」と思っている方、確かに会社にいる時間が長くてつらいかもしれません。

でも会社が全てでは無いです。家庭、プライベートが第一なんです。

辛いときは休日何をするか考えましょう。仕事は与えられたノルマだけでいいんです。

ホントは働く人みんながそう言う考え方だったら良いのにって思います。

自分の好きなこと、趣味があるっていい事です。

それが見つかると人生楽しいなって感じるはずです。

僕はそれがサーフィンと、自分の気持ちを文字にすることです。

話が逸れましたが、自然とふれあうことの爽快感、解放感は嫌な事をリセットしてくれます。

心の底から楽しいと感じさせてくれます。

現状に満足していない方、自然の中で遊べるレジャーを経験してみてはいかがでしょうか。

きっと普段感じない快感があるはずです。

それではまた。

KIISAN



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