見出し画像

Vol,5:鉄分不足が、疲れがとれにくくイライラの原因に!

こんにちは、“管理栄養士のまこっちゃん”です。

突然ですが、鏡の前で下まぶたの中をチェックしてみてください。
白ければ貧血の可能性があります。
※簡易的なチェックなので、赤くても貧血の可能性はあります。
 
実際ほとんどの日本人の女性は鉄分が不足していると言えます。
 
国民健康栄養調査(令和1年)では、20歳以上の女性の鉄分の推奨量が8.5㎎/日に対し、実際摂取されているのは7.5mg/日でした。20代~40代は6㎎台で、各年代に比べて特に少ない傾向にありました。
 
ここまで読んで、「健康診断が大丈夫だったから問題ない」と思われる方も多いでしょう。
しかし、隠れ貧血の可能性もあります。
通常の貧血検査の「ヘモグロビン値」では鉄の貯蔵量までわからないからです。
鉄の貯蔵がなければ、毎日の食事の鉄分に頼るしかありません。
“日雇いでお金が入ってくるけれど、貯蓄が全くない”という状態です。
 

鉄分不足が、疲れやすくなる・落ち込みやすくなる原因に!
鉄分が不足すると、不調になる理由は3つあります。

①   身体が酸欠状態になる。
酸素を運ぶ赤血球は、鉄分で作られています。
鉄が不足すると、体に酸素が行き渡らず酸欠状態になります。(動悸、息切れの原因)
寝ている間も酸欠状態のため、眠りが浅く、寝ても疲れがとれない、寝起きが悪い、頭がぼーっとするなどの不調を起こします。 

②   力が出ない
たんぱく質をとった時、食事をエネルギーに変えてくれる材料の中に鉄分があります。
糖質をエネルギーに変えるより、たんぱく質をエネルギーに変える方が沢山の力に変えることができます。
鉄が不足すると、効率的にエネルギーに変えられず力が出なくなります。
疲れやすくなり身体のだるさも出てくるので、やる気が持続しなくなります。

③   幸せを感じられない
鉄分がないと心の安定に役立つホルモンが作ることができません。
ホルモンが作られなくなると、繊細で傷つきやすくなります。
小さな出来事がキッカケになり、不安・焦りを感じて眠れないなどの症状を起こしてしまうことも。
実際に、うつやパニック症状に悩む患者さんの8割以上が鉄欠乏の指標になる「フェリチン値」が低い傾向にあります。
※通常の健康診断ではフェリチン値が含まれていないので、検査をする前に聞いてみるといいかもしれません。

鉄不足による不調の実体験
大学生の頃、無性に氷が食べたくなる時期があり、家に帰るとトレイ1個分の氷を食べていました。お腹を下して通学できなくなるまで、自分では辞められませんでした。
就職前の健康診断では、鉄欠乏性貧血と診断されました。いつも疲れがとれず、全身なまりのよう。エステやマッサージ店に通わないと体力が持ちませんでした。毎月1万以上の出費がありました。
朝は眠くて家から出ないといけない時間のギリギリまで動けず遅刻しない時間に出勤。
休日はずっと寝ころんだままで、家事は手につきませんでした。
休日が終わるころになると、「やらなければいけないことが、なぜできないのだろう」とだらしなさ・無力感で自分のことが嫌いになっていく一方でした。私の心の不調は身体のだるさ、重さからきていました。
そんな自分を変えたくて心に関係する栄養学の本を読み漁りました。
今までの食生活が問題だったということに気づき、バランスの良い食事を意識して改善していきました。鉄分は、金銭面で日常に取り入れるのが難しかったので、サプリメントからはじめました。
それからというもの、「もっと寝たい~」とダラダラすることはあっても、身体のだるさがなくなったおかげで、朝の身体が重たくて動けない現象はなくなりました。
出勤時間も同僚より早くなり、いつも1、2番目に着いています。朝からギリギリに来て仕事に気持ちが向かないということもなくなりました。
休日の家事が苦にならなくなり、自分のことを責めることもなくなったのです。

まとめ
鉄分が不足していると疲れがとりにくく、気持ちも不安定になります。
今回紹介したように、鉄分不足を解消すると、身体の変化から心の変化まで感じられると思います。

私は大嫌いだった自分と向き合い、食事を改善することで、人生を前向きに変えることができました。あなたも食事を改善し、人生を好転させましょう。
食生活をいきなり変えるのは簡単なことではないかもしれませんが、今の自分を変えるためには一歩を踏み出すことが必要です。
そして、この記事を読んだあなたは、すでに【自分を変える一歩】を踏み出すことができています。
一歩、また一歩と幸せな人生を歩んでいきましょう!
 

次回は、効率のよい鉄分のとりかたついて紹介させていただきます。ぜひご覧ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?