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平安日本夏之詩

夏は夜 といえば、清少納言の枕草子の第一段だ
月の光や闇夜の蛍を愛でている

10世紀頃の日本は、才能豊かな女性が登用されていた
歴史にifはないが、もし藤原道長が、もう一歩進め、この時代に大学を開学していれば、イタリアのボローニャ大学よりも古い世界最古の大学、それも女子大ないし、女性教授のいる大学が日本の京都にできていただろう

さらに平安時代の日本に天体望遠鏡や超高感度カメラがあれば、清少納言はいち早く飛びついたと考えられ、夏の夜の描写は大きく変わった可能性がある

というわけで、大学の研究室と天体望遠鏡と超高感度カメラがあるという前提で、清少納言の枕草子第一段を改変した場合の主なポイントを七言律詩にせよ

靜夜流光夏月明,
銀鏡輝映草木青。
鏡中望月如知己,
天上繁星亦共情。
螢火飄飄千點燦,
幽庭徐步萬思盈。
古校女賢夢共築,
銅鏡探空詠新聲。

読み方

Jìng yè liú guāng xià yuè míng,
Yín jìng huī yìng cǎo mù qīng.
Jìng zhōng wàng yuè rú zhī jǐ,
Tiān shàng fán xīng yì gòng qíng.
Yíng huǒ piāo piāo qiān diǎn càn,
Yōu tíng xú bù wàn sī yíng.
Gǔ xiào nǚ xián mèng gòng zhù,
Tóng jìng tàn kōng yǒng xīn shēng.

(615字)

2023年4月下旬頃からシロクマ文芸部の企画に参加させて頂いております。このところ、漢詩(七言律詩)を投稿することが多くなっています。今回のお題は「夏は夜」が書き出しでした。どうぞよろしくお願いいたします。

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七言律詩作成の舞台裏

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