読んだ本レビュー2021.1.1~1.10

評価の目安
★3.0 ふつう。心が動かされなかった。
★3.5 良い。読んでよかった。
★4.0 すごく良い。何度も読みたい。
★4.5 最高に良い。出会えてよかった。


『半グレ―反社会勢力の実像―』
★3.7
ヤクザとは違い固定化された組織を持たず犯罪ごとにメンバーを入れ替え、一般社会と犯罪組織を行き来する半グレについての本。
恋愛関係にあると信じ込ませた女性を高額なバーに行かせて借金負わせて風俗に送り込むとか、特殊詐欺とか。

警察の捜査が入っても、すぐに証拠を隠滅できるように、詐欺に使う名簿などはすべて水に溶ける用紙を使った。
詐欺に欠かせない携帯電話は、電子レンジで加熱させてデータを飛ばせるよう、手はずを整えていた。
実際に、警察に踏み込まれたことがあるというが、証拠不十分で逮捕されることはなかったという。

さらに男は、携帯電話はもちろん、家や車、パスポートまで、自分名義のものは一切持たなかった。髪を切りに行くときも、レストランを予約するときもすべて偽名を使った。

半グレすごいな。


『トレイルブレイザー―企業が本気で社会を変える10の思考』
★3.3
セールスフォースの創業者マークベニオフが、トレイルブレイザー(開拓者)精神で社会を変革するための取り組みと切り口について書いた本。
うーん、いまいちトレイルブレイザーだと感じなかったし、個別具体的か取り組みについても特に感銘を受けたものはなかった。なんだろう、セールスフォースのビジネスって各企業に最適化したものすごく入り組んだ仕事だと思うんだけど、そのあまりにグチャグチャで複雑なものがどことなく場当たり的でいまいち美しくて思えずピンとこないのかもしれない。


『女と男 なぜわかりあえないのか』
★4.1
橘玲先生のいつもの痛快な本で、性差にフォーカスしたもの。

有名な、恋愛対象となる年齢とか

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托卵の率とか

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データが面白かった。


『自費診療が激増する10秒間』
★2.0
神奈川県藤沢市のこいで歯科医院 小出一久先生の本。
自由診療も含めた選択肢をちゃんと提示しなくてあとで怒られたっていうあまりに当たり前の話とか、「自由診興味ありますか?」と直球で聞くとか。えっ全然参考になる話が書いてないんだけどこれで何か勉強になる人がいるの? という印象。
患者の健康が大事とか技術を上げろといった主張も空虚で、まるで臨床をやっていないかのような空々しさを感じた。


『歯科医院のトリセツ』
★3.0
Twitterでも有名な神奈川県海老名市のかさま歯科クリニック 笠間慎太郎先生の本。
患者さんに読んでもらうための本。通院編は歯医者からのお願い、治療編は歯医者側から患者さんに理解しておいてほしい知識という感じ。
別に悪いことが書いてあるわけでは全くないんだけど、やっぱりウチみたいにいわゆる患者教育しっかり&院長のポリシーが明確な医院だとそれらと完全に合致するというわけにはいかないので、医院に置くわけにもいかず。用途に困ってしまう。
特にポリシーの無い一般的な歯科医院であれば置いてもいいんじゃないかな。


『カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育』
★2.8
神奈川県小田原市の伊藤デンタルクリニック 伊藤直人先生の本。
基本的に理屈が間違っているわけではないんだけど、歯磨剤のフッ素1500ppmとか(現在の法律上限は1500だが現実の歯磨剤はみんな1450ppmを上限にしてる)、5000ppmとか(使用が認められていない)を例示してるあたり、ほんとに歯医者やってるの? と思ってしまう。
それに、書名にまで「患者教育」とあるのに、そのためのツールとして紹介されているNICCS 10Questions(伊藤先生が自作したもの)はとても使い物になるとは思えない。なんでもかんでもオリジナルでやりたがる変わった先生なのかな。


『歯科衛生士のトリセツ~女性歯科医師だからわかる歯科マネジメント』
★2.0
茨城県笠間市 大沢歯科医院 大澤優子先生の本。
お金の払い方や時間の使わせ方、診療のスタンスからして、安く雇って安く診療、とにかくコストを減らし数を稼いで利益をあげましょうスタイルかな。
誕生日でその衛生士のキャラクターを占って、タイプ別に対応しましょう! っていうのは笑っちゃった。女の子だなあ。


(中略)

『ラーメン発見伝』(第1巻のAmazonリンク
★3.6
完結。何かがすごく面白いというわけではなかったけど、全体としてみれば色んな情報があってよかった。


(中略)

『図書館の大魔術師』
★3.9
まだ書物が大きな価値を持っていた時代のファンタジー世界の話。
絵も設定もお話もしっかりしていて読みやすい。良いマンガ。


(中略)

『ヴィンランド・サガ』
★3.9
ヴァイキングの話。
戦いの描写もしっかり描かれてるけど、それ以上に奴隷への価値観、戦う者の価値観とかの描き方が好きかな。


『マッシュル-MASHLE-』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
ワンパンマン的無双っぷりで今回もいい。


『Dr.STONE』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
クロム毎度天才すぎでは。
そしてこの展開は確かにいいかも。勝負の結果としても、今後の展開のための整理としても。


『チェンソーマン』(第1巻のAmazonリンク
★4.3
なんでチェンソーマンがそんなに強くてそんな力がある設定なんだろう。
バラバラにされたもの=木。木を食べる→木を得る→きをえる→きえる→消える から?
単にあとから「特別な力を持つ設定にしたい」っていうプランが出てきただけなのかな。


『姫様“拷問”の時間です』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
いや魔界って普通に高速道路あるの??


『呪術廻戦』(第1巻のAmazonリンク
★3.7
宿儺という切り札が出てきちゃってふーんという感じ。


『ポーション頼みで生き延びます!』(第1巻のAmazonリンク
★3.5
いやレイエットのキャラが明らかに6歳のキャラじゃないでしょ。
ただの使い捨てなのにわざわざクソ手間のかかる弁当屋を始めるわ、全く無意味に家主から金をぶんどる驚きの他罰性を発揮するわ、さすが。


『アイとアイザワ』
★3.7
人工知能が未来のトラブルを予知したので天才少女と世界を救う話。
昔第一話だけ読んでそのままになってた。
舞台設定が嫌いじゃないのでまあまあ。


『戦争は女の顔をしていない』(第1巻のAmazonリンク
★3.4
今回も女の人も戦ったのよーと陰鬱なテンションが続く。


『トモダチゲーム』(第1巻のAmazonリンク
★3.3
話のスケールが痴話ゲンカって感じ。


『1日外出録ハンチョウ』(第1巻のAmazonリンク
★4.0
車とパンケーキの話すき。


(中略)

『夢で見たあの子のために』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
ミステリーやや弱めではあるけど三部先生らしいお話だなと思いながら読んだ。


『水溜まりに浮かぶ島』
★3.8
こっちも三部けい先生連載中の作品。
入れ替わりもの。さすがに子供の年齢に無理がある気もするけど、犯罪者っていう設定はいい。
どっち側も「大丈夫? 大丈夫?」ってハラハラする。


『冒険に、ついてこないでお母さん! ~ 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる』(第1巻のAmazonリンク
★3.5
今回はお母さんの活躍ひかえめ。主にお色気要素か?


『センゴク権兵衛』
★3.3
淡路の大名仙石家に仕える話。
特にピンとくる描写もないまま終わった。
もう21巻も出てるマンガだけど‥‥もっとあとから面白くなったのかな。全然面白さを感じなかった。


『この世界は不完全すぎる』(第1巻のAmazonリンク
★4.0
今回も、ゲームって分かってる世界をうまくハックする立ち回りが面白い。デバッグモード使ってる敵がものすごく強大なのもいいしね。


『バキ道』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
なるほどの内容となるほどの決着。


(中略)

『片喰と黄金』
★4.0
ゴールドラッシュの時代、アイルランドからアメリカに渡りカリフォルニアを目指す少女と従僕のお話。
主人公の少女の前向きなキャラクターと、苦しい世界の中を切り開いていく展開がいい感じ。


『Thisコミュニケーション』
★4.0
異星人が侵略し地球人のほとんどが壊滅した世界で、高い戦闘能力と蘇生能力を持つ改造人間達を超サイコパスな隊長が率いる話。
「改造人間殺せば1時間前まで記憶をリセットできる。せやそれで記憶操作したろ!」っていう倫理観ぶっ壊れた戦略で隊員と統率していくのが、そのエピソードごとの戦術と相まってとても面白い。
それに、今の時代には珍しい絵柄だけど、世界設定とマッチしていて良い感じ。
敵であるペリオットはどう見ても惑星間航行技術を確立できるほどの知能があるように見えないから、そのうち真の侵略者が明らかになっていくのかもしれない。


『僕の妻は発達障害』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
今回も大変だなという気持ち。
しかし普通の人は家族が発達障害だって診断されたら嫌なものなのね。まだその人のことが見えてない、出会ってすぐ結婚しちゃったとか小さい子供だとかっていうなら分かるんだけど、その人のことをよく理解してるならむしろ明るい材料じゃない? だってこれまで困ってたことに対して薬含めて先人の知恵が活用できるってことでしょ。
ところで巻末のマンガに出てきた「普通」っていう言葉は「多数派」っていう意味なだけですよ。まあ編集者として言葉に敏感になるのは分かるんだけど、神経質になるよりもみんなが受け入れられる使い方をしてくれた方が素敵だと思うな。


『賭博堕天録 カイジ 24億脱出編』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
3冊も出てたの見落としてた。
さすがにダレてると思うのでそろそろ決着つかないかな。
今後話を続けるにはカイジが捕まるかお金なくす必要があるし(過去の勝負を回想するっていう手もあるけどカイジが無事なの分かってるとしらけるし)、過去の例からいうとパートナーはみんな助かってるから、最低限この二人と別れるエピソードが必要になる。だからもうしばらく先になるのかなー。
まあ今回は逃げおおせて、新シリーズを思い立った段階で「やっぱりお金なくなりました」っていう雑な展開でもいいんだろうけど。


『VANILLA FICTION』
★3.5
ネガティブ思考の小説家が謎の少女と厄介事に巻き込まれる話。
迫力を出そう出そうとしているのは感じるんだけど、どうも作者から感じる女の子っぽさというか、暴力や恐怖の芯のなさみたいなものを感じてしまってイマイチ入り込めない。
でもそういう作者性まで読み取らなければわりと楽しめるマンガなんじゃないかと思う。人が死にそうになる描写が多いし展開の波が大きいからドキドキするんじゃないかな。


以上
ビジネス本類 8冊
マンガ 84冊

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今回もランスクエストのプレイ中で読書の時間短めだけど、iPadじゃなくてPCで読むのを増やしたおかげでページ送りが速くなったので冊数が伸びたみたい。
ランスクエストの方は、マグナムクリア後のサブクエは理不尽なレベリングを強要されると判断して、W2に移行。W2で同じくマグナムクリアしてからW1に戻ってマグナムクリア後のサブクエクリア。再びW2のマグナムをクリアしてW3に移行したところ。

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