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戦争で得をする者がいる事

最近の記事では「アイゼンハワー」を中心に、ソ連と米国の関係等を記載してきました。
そんなアイゼンハワーさんも任期終了の時期が来ます。
U2事件(ソ連に偵察機飛ばして一触即発)の緊張状態での退官演説の事です。

「軍産複合体こそが、アメリカを戦争に導いている。
これは米国だけでない。世界を破壊に導く可能性がある」

軍産複合体を英語で書くと、
「Military industrial complex」
政府と軍、軍需産業が結びついた複合体という事です。。。

すごないです?
さらっといかれへんで。
アンパンマンという暴力装置とジャムおじさんという軍需産業が結ばれており、そこに政府という最高司令権力もくっついている。
つまり、見方によってはアンパンマン達によって世界覇権を握られているのと同義です。
バイキンマンのような対抗勢力がいなくなれば、彼らの天下になります。
今も昔も、権力に暴力装置が協力すると民衆は勝てません。
統治する者に権力が集中すると、本当に本当に危険なのです。
それが、「軍産複合体」です。

改めて、
アメリカは世界最大の経済大国です。
その主要産業は、「軍需産業」ですよね。
しかも、アメリカの政治献金は事実上無制限です(笑)
もう爆笑です。

軍需企業が政治家に巨額の献金したい放題です。
政治家はその金で広告を打ちまくります。
選挙戦を優位に戦う為です。

もちろん、自明の事ですが。
献金を受けて当選した政治家は軍需企業の利益になる政策を展開します。

みんさんの感情論は一度捨てて聞いて下さい。
軍需企業に利益になる政策って何すか?(゜゜)
そう、よぎりたくないでしょう。
が、正解です。

戦争


です。
これは事実ですが、戦争って人間全員から反対なんじゃないんですよ。
献金をもらって金が潤う政治家がいます。
武器等を製造して金が潤う軍需企業があります。
現場で仕事ができて金が潤う職業軍人がいます。

って事で、戦争は簡単に終わりません。
世の中から戦争がなくなれば、生きていけなくなる者が大量にでます。
しかも大きすぎる程の資本を経済循環させているのです。

アイゼンハワーが所属している共和党。
その支持基盤は大企業。
その中には、もちろん、、
軍需企業が含まれます。

それにも関わらずにアイゼンハワーは、
退官演説で軍産複合体を非難して辞めたのです。

これは極めてイレギュラーな事です。
争いを好まない軍人ってのは、異例中の異例。
自分達の最高利益にもなり、自己実現でもある戦争を否定する。

暴力装置(警察・軍)からすると、異常な事です。


アイゼンハワーという男は、
軍人出身で、軍需企業が支持基盤である共和党です。
自身も政治献金も含まれ当選しているのに、
最後まで暴力を否定した男です。

大衆の心は掴めるでしょう。
が、視野は狭いと危険です。
その変わり、暴力装置からは呆れられ、最悪<命を狙われる行為>です。

世の中はトレードオフ。
戦争すらも、喜ぶ者がたくさんいる事を知らないといけません。

やからね。
綺麗ごとだけでは、話は前に進まないのです。

戦争反対!!
そりゃそうでしょう。
でもね、
そ~~んな簡単にいかない事は
世界史から伝わってくるでしょう。

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