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4.現場薬局薬剤師の苦手分野
本日は現社の代表と時間をとって1hほど疑問点をぶつけ続けてみた。
今の法人は現在18期目で薬局1店舗のみ。代表は元MS(医薬品卸業営業)。
具体的な明記は避けるがとても勉強になる濃密な時間でした。
1.薬局薬剤師(非オーナーが)ほとんどしないこと
これは「営業活動」です。
立地依存型が多い調剤薬局は、普通の勤務薬剤師で患者さまとの接点。管理薬剤師(薬局の管理者)でMSやMR、対門前病院のスタッフさんや医師がメインとなります。多少法人によって異なりますが、中規模チェーン店は本社勤務で別途営業さんがおり、その人がとってきた仕事を元に開局や施設との 仕事を行っていました。個人薬局においてもなかなか新規得意先を作ろうと別の薬局や施設、はたまた病院にアプローチをかけに行く管理薬剤師までのスタッフとほぼであったことがありません。
中の仕事にかかわることはしっかり行うものの、直接アプローチを行うような対外的な仕事は少ない環境であると思います。
それは薬剤師がそういった柄の仕事が専門外ととらえていることや、会社としてもそういった教育を施していない社員の営業活動で、変な案件をつかまれることを良しとしなかったり、独立のきっかけになることを恐れ禁止している等様々な要因があると思います。
その点MSさんは根っからの営業。約10年前のMRさんの営業活動を聴く限り、MSさんも相当大変な営業を行っていたことは容易に想像がつきます。 そんな人が約20年ほど引っ張って来た会社。営業。普段の業務とは異なる面の勉強になりました。
2.利益にこだわりすぎない
語弊がある書き方かもしれませんが、薬局薬剤師なら必ず考える基本料をどれだけ向上させれるか。構造編で記載しましたが、普通の薬局なら420円の基本料は今回の改定で約1200円オーバーまで上げることができます。これは国の求める薬局像を完璧にこなした際に初めて得られるボーナスみたいなもの。正直現社はそれに近いハードルをクリアできるノウハウがあるのに、あえてそこを取りに行っていないというもどかしさがあり、質問しました。
「現状で利益を維持できているから」という一言。
かっこいい…。
今まで営業し倒し、案件を取りまくっていたが、職員の負担がとても大きかった。基準をクリアするとなると営業時間を延ばす必要があるが、そこまでして利益を追求しなくても維持できるなら、それを越えなければいけない 状況になるまではいつでも越えられる状態にしておいて現状を維持することで社員満足度を上げたいとのこと。
仕事を取りまくれば拡張すればいい、ハードル越えれそうならちょっと無理してでも即高い基本料に。そういうものと思っていましたが、この考え方も一つだなと感じました。
それは一定の安定した収入の条件を満たしているために言えることなので。
違った風
資本主義の中で、薬局は医療を取り扱う一般法人。利益追求は当たり前というなかで、あえて自分の力量を見定め、仕事を制限したうえでも社員を守るといった考え方はとても感銘を受けました。
あえてここで攻めずにという選択肢を得られるような法人を目指すのも一つの目標に。
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