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「つながる」と「伝える」をわけて考える。

リモート推奨に混乱していた対面重視型営業マンの私にも、実に自然にリモートによる打ち合わせが定着してきました。混乱していたくせに、対面の重要性を語っていたくせに、最近では移動時間に無駄の二文字を感じているのだから怖いものです。

とはいえ、すべての打ち合わせがリモートになったわけではなく、対面とリモートが3:7くらいの取り入れ具合で、従来通り対面を望むクライアントに対しては伺ったりしながら、相手に合わせて対応しています。

その中で感じている事。
それは「つながる」=「伝える」ではないということです。


ここでいう「つながる」はZoomなどの遠隔ツールで相手と打ち合わせをするなど手法的な意味で考えています。その他にもクライアントともメールだったり仲が良ければLINEでやりとりしたり、これまでとくらべると「つながる」ってすごく簡単になりました。

一方「伝える」ということは自分が伝えたい提案内容やちょっとした言葉のニュアンスなどのコミュニケーションの質的な意味を考えています。

そして、最近は「つながる」ことが簡単だからこそ「伝える」ことにもっとこだわらなければいけないなぁと考えることが多くなりました。

これまでの対面型の営業は「つながる」こと自体にプラス要素がありました。「一生懸命通ってくれる」「遠いところ、暑い中、寒い中来てくれた」などいわゆるご足労ポイントみたいなものがあったように思います。

「伝える(提案内容)」+「つながる(ご足労ポイント)」
=営業に対する印象・評価


決してそれで良しとはしてきませんでしたが、極端な話、プレゼンや提案内容が2くらいだったとしても、熱心に通ったり、それによる仲の良さなどのご足労ポイントを8くらいまでもっていけば10の評価を得るみたいなこともあった気がします。

しかし、今は「つながる」ことへのハードルがぐっと下がりました。

今までご足労:8で稼いでいた営業マンは「伝える」質、内容で勝負しなければならなくなっているように思います。

それどころか「つながる」ことが簡単で多方から提案をもらうクライアントにとって2の提案敷かされない時間はこれまで以上にマイナスなものにな量な気がしているのです。

だから僕らはもっと「伝える」力を磨かねばならないと思うんです。

私は「伝える」ということをプレゼンテーション力というより、コミュニケーションに近いニュアンスで考えています。

具体的には・・・
■自分の提案内容対してより少し深く知り、なんの役に立つかををより分かりやすく示す言葉やニュアンス=相手事化
■相手が本当に求めていることを引き出す、察知する=ヒアリング力
■それに対して瞬時に打ち返せる引き出しの多さ=レパートリー増強・スピード強化

単にプレゼンテーションだけではなく、相手にわかりやすく投げかけ、空気を読み、瞬間的かつ丁寧に返せる力が自分的には「伝える力」ではないかと考えています。

…これって対クライアントに対してだけではないと思うんです。

チーム内のコミュニケーションや仕事以外の人付き合いでも、僕らは簡単につながる、言葉を投げることができる。

それ故簡単に相手を傷つけたり、意図しない受け取られ方をして関係に溝ができる。この可能性を頭に入れておく必要があるな、と感じています。

「伝える」側の人にとっては、ハードルが上がるような話かもしれませんが、「伝える」力を高めるということはすごくコミュニケーションの本質にもなっているように思います。

簡単に言葉をなげられたり、人とつながることができるからこそ、その一つ一つの質を大切にしていきたい、と考える本日のnoteでした。

お読みいただきありがとうございました!


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