461. 右手だけでナンをちぎる練習
仕事でインド人の人と一緒に食事をする機会があった。
彼らは右手だけでナンをちぎり、指先で折り曲げてレンゲのようにしてカレーをすくって食べる。
あるいは、ご飯にカレーをかけて手でよく混ぜ合わせて手ですくって食べていた。
左手は不浄の手とされているので、食べ物は右手でしか扱わない、というのを物の本で読んだことはあったが、確かにその通りだった。
しかし、両手を使ってナンをちぎるのに慣れている自分はなかなか右手だけでちぎることができなかった。
やり方を教えてもらい、どうも少しのコツがありそうだということは分かったが、自分でやると指があらぬ方向に動いてつりそうになる。
このところ、右手だけでちぎる練習に励んでいる。
なかなかエレガントにはできないが、最初の頃と比べるとだいぶスムーズになってきたように思える。
そしてつくづくお箸は便利な道具だなぁ、と思うのだった。
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