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552. 予防接種の記録

仕事の都合で予防接種を受けることになった。
考えてみたらCOVID-19用のワクチン以来なので、2〜3年ぶりだ。

いい年になっても注射は苦手だ。

海外渡航用の予防接種が受けられるクリニックを会社の人に紹介してもらった。

自分自身の母子手帳があると、赤ん坊の時の接種記録があるので話が速いらしい。
実家にあるはずで、母に探してもらったがすぐに見当たらず。
母子手帳の情報がなくてもなんとかなるそうなので、暑い中無理して探さないように伝えた。

クリニックには開院の10分前に到着。
とある駅の改札を出てすぐの場所にある。
まだシャッターがピッチリと閉まっていた。

開くまでクリニックの目の前にある柱のところで待った。
往生際が悪いので、「注射、嫌だな〜」とずっと思っていた。
シャッターが開いたら、「もう打つしかないのだ、予約しているしな」という諦念。

生まれて初めてこのクリニックにきたので、問診票に記入するように言われる。
極度の緊張状態におかれていたのか、生年月日をきちんと思い出すのに少し時間がかかった。
どれだけチキンなんだ。

診察室の扉が開き、看護師さんが出迎えてくれた。
この看護師さんは、過去の接種歴などをヒアリングする業務を行っているようだ。

これは中学生の時に学校で集団で受けたことがある、これは小学生の時に罹患したので免疫ができているはず、と自分が分かる限りの状況を伝えた。
そして、なぜワクチンの種類によってものすごく痛かったりそうでもなかったりするという感想が出てくるのか、ワクチンを複数回受けないと完全体にならないのか、国産ワクチンと輸入ワクチンはどう違うのかなど、普段の自分では考えられないぐらいよく喋った。
これも極度に緊張していたからだろう。
自分で自分を納得させていたのだと思う。

看護師さんと相談のうえ、打つワクチンが決定した。
もう腹はくくったのだ。
一旦待合スペースに行くように言われる。
あれ、すぐに打つわけじゃないんだ。

そのうち、医師に呼ばれて少し会話。
改めてどのワクチンを打つのか、体調に問題はないか、副反応について、等、たぶんテンプレートの会話を行った。
また待合スペースに行くように言われる。
あれ、まだ打つわけじゃないんだ。

また先ほどの看護師さんに呼ばれて診察室へ。
トレイに注射器が3本並べられていた。
とうとう注射をするらしい。
一緒に、今日接種する薬剤を確認。
これは大事な作業だ。

3本のうち1本は肘の少し上あたりに、残り2本は肩から少し下がったあたりに打つと説明を受けた。

肘の少し上あたりに打つ際、列の先頭の「前へならえ」の形に腕を曲げる必要があった。
これは初めてだぞ。
赤ん坊は腕を掴まれて打つんだろう。
そりゃ知らない人に腕を掴まれたりしたら大泣きすることは必至だ。

「はーい、少しチクッとしますよぉ」
と言われてすぐに
「はい、お疲れ様でした。手が痺れたりしてませんか?」
と言われた。
あれ、刺しましたか?全然気づかなかった。
思わず
「うまい!」
と言ってしまう。

2本目と3本目は筋肉注射になるので、少し痛みがある。

2本目は「おお、痛い」だったが、3本目は注入する薬剤が多いらしく時間がかかり(といっても数秒)「おお、あsdfghjkl!」と思わず声が出た。
変な声が出てしまい、申し訳ない…。

3本の接種が終わったら、じんわりと痛くなってきた。
改めて接種したワクチンの説明を受けたが、痛みでだんだんテンションが低くなって(影響のない範囲)一試合終えた気分だった。

すぐにお会計に呼ばれて、クレジットカードで支払い。
これだけで4万円ぐらいするのだから、クレジットカードで支払えるのは大変ありがたい。

てっきり様子を見るために、クリニックに少しいなくてはいけないのかと思ったが、そのようなこともなく。
クリニックから出たが、万が一を考えて、クリニックの近くの本屋に行ったりしてウロウロ。

結局、手が少しぽかぽかしてきたのと、針を刺したところがじんわりと痛む程度で、大きく問題はなかった。

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