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金利の話②

基軸通貨である米国の金利はあらゆる金融商品設計の基礎になっているため常に注視する必要があります。特に今、長期金利が大きく変動しているので前回の金利の話の②として、株価との関係で纏めておきたいと思います。

米国債はアメリカ合衆国がその支払いを保証している債券ですので、世界で一番安心できる金融商品ということができます。もちろん世界に絶対ということはないので、アメリカが消滅したら紙くずでしょう、ということは確かにそうなのですが、それは世界の金融商品がほぼすべて壊滅的な混乱に放り込まれる状態なので気にする必要はありません。

それで、長期10年債の金利が1.5%ということは、米国債10年債を買っていれば毎年1.5%以下の利回りの金融商品は価値がないですし、ビジネスも理論上は価値がないことになります。(ここは雇用などの付加価値もあるので、理論上ということです)

また、その金利が期待値になる訳ですが、株などの金融商品も、将来的に1.5%の金利分が今はない訳ですから、その分を差し引いた(DCF)ものが現在の価値とみなされます。

2月の前半には1%程度だった金利が一か月で1.5%に上昇している訳ですから、凡そ1.5倍の金利が発生する訳です。そう考えるとバリュエーションが高かった株価なんかは一回理論価値を調整されてしまうので、3月上旬のグロース株の調整なんかは納得が行きます。

(株価は、株価=将来利益/(1+金利+リスク分)、で計算されるので、金利が高くなればもちろん株価は下がります)

今は、ドカーンと10%前後のグロース株の調整が起こっていますが、

金利がこれ以上高くならなければ今は買場とも見れます。FRBは今年いっぱいは金利を上げるのは難しいと思われるので、一応今はグロース株の買場と言えると思います。キャッシュを全て入れ込むのではなく、%を決めて投資しておくといいかもしれません。

コロナがまだ猛威を振るっているなか、そこまで急激に金利が伸びたり、インフレ率が上がるとはちょっと思えない経済環境なので、取り敢えず7割投資。本当に金利が上がり始めたら、残りの3割で底値拾い、そんな感じでぼくは行こうかと思います。

まあ、長期金利が1.9%を超えたらちょっと想定外かな、と思っています。

三月の金利や如何に?

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