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『楽しく』の求め方

近年、少年スポーツの世界で『楽しく』というフレーズをよく目に、耳にするようになってきた。
これまでの勝利至上主義から、人として豊かになろうというような流れだろうか。
ビジネスの世界での、モノ消費からコト消費へ、資本主義から価値主義へ、といった流れと類似するように。
これまでの少年スポーツといえば、何十人といる選手から上手な選手が選抜され、勝つことが全てだと求められてきた。
勝利という結果がフォーカスされ、それに対する犠牲はつきものだという慣習だ。
しかし、近年の動きは『楽しむ』という事を目的として取り組み、その成果を勝利につなげるというものである。
素晴らしい時代になった。

ただ、『楽しむ』を勘違いしてはいけない。
まず、子供は成果があがらない『事』に夢中にはならない。
つまり、勝てない、上手くならない『事』は楽しくないからだ。

だから、指導者は、科学的分野、運動学全般、栄養学、社会性など、とてつもない勉強が必要になる。
飽きっぽい子供たちを、その獲得した『引き出し』を駆使して上達させる、勝たせてあげる。それも、ティーチングではなくコーチングという関わり方で。
とにかく、子供達に多くの成功体験のチャンスを与えてあげる。人数が増えたらチームを分ければいい。指導者が足りなくなったら、保護者と知識をシェアして指導者を作ればいい。
やり方はいくらでもある。

子供達とともに『楽しむ』を追求する。
みんなで豊かになるために。

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